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San Diego Yu Yu, April 16, 2017

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ス タ ッフ 閑 談<br />

今 回 のテーマは「 探 す/ 捜 す」<br />

▽ 人 探 し。「マジっすか!」「 公 衆 電 話 って、そこらじゅうにあったんすか!」。 今 の 若 者 にとって、 携 帯 電 話 がなかった<br />

がく<br />

頃 の 出 来 事 は 驚 愕 すべきことのようだ。「 昔 の 人 は 時 間 厳 守 だよ。 一 度 、 家 を 出 ちゃったら 連 絡 が 全 く 取 れないから」「マ<br />

ジっすか!」「 待 ち 合 わせに 相 手 が 来 ない 時 、 伝 言 板 っていう 黒 板 があったんだよ、 駅 前 に」「マジっすか!」「 人 と 待 ち 合<br />

わせして、 会 えるかどうか 分 からないなんて、ポケモンみたいっすね!」。▽ 自 分 探 し。「あの 山 の 向 こうに、きっとある … 」。<br />

若 い 頃 、 自 分 探 しをしていた 時 期 があった。 毎 日 が 何 となく 不 完 全 燃 焼 で、つまらなかった。そん<br />

な 時 、 山 岳 部 の 先 輩 から 言 われた。「 自 分 探 しをする 人 間 って、 結 局 、 今 の 自 分 が 幸 せでないから<br />

『となりの 芝 生 は 青 いかも …』と 幸 せ 探 しをしているんだよね。でも、となりの 芝 生 が 青 いなんて<br />

こ と は な い ん だ よ 」。 確 か に 「 現 在 の 自 分 」を 放 棄 して 「 理 想 の 自 分 」を 探 し て も し ょ う が な い 。「 今 、<br />

自 分 がやらなければならないこと」に 本 気 で 向 き 合 い、その 上 でいろいろなことにチャレンジする。<br />

若 かりし 頃 、そんな 自 分 創 り、 幸 せ 創 りを 指 南 してくれた 人 生 の 先 輩 に 心 から 感 謝 している。(NS)<br />

最 初 の 家 を 購 入 したのは、この 仕 事 を 始 めて 間 もない 頃 だった。 住 宅 のデザインやアメニティには 頓 着 せず、 通 勤 時 間 の 無 駄 を 省<br />

きたい 一 心 から、 家 探 しの 条 件 はオフィスまで 車 で 1 分 以 内 という 一 点 。 少 しエエカッコシーの 言 い 方 をすれば、 自 分 が 好 きな 漂 泊<br />

いっそうあん<br />

さんとうか<br />

俳 人 の 種 田 山 頭 火 にあやかって、 一 草 庵 の 至 福 とばかりに、いささかの 居 住 空 間 と 手 頃 な 仕 事 環 境 だけで 満 足 だった。 殺 風 景 ながら<br />

わざ<br />

かな<br />

1 軒 目 の 家 が 条 件 に 適 い、 電 光 石 火 の 早 業 で 購 入 を 決 断 し、エージェントを 通 じてペーパーワークに 取 り 掛 かった。 見 たのはこの 物 件<br />

だけ。この 話 をすると、 誰 もが 「 余 程 の 大 物 か 大 バカ 者 」と 驚 きの 反 応 を 示 す。 理 想 の 物 件 を 探 すの<br />

しゅんじゅん<br />

に 人 によっては 100 軒 近 く 見 て 回 り、それでも 逡 巡 すると 呆 れられた。 家 の 近 くには 地 元 のイスラム<br />

教 徒 が 集 まるモスクがあり、9.11テロ 発 生 後 、 寺 院 に 仕 掛 けられた 小 型 爆 弾 が 炸 裂 して 報 復 の 修 羅 場<br />

と 化 した。 我 が 家 の 外 庭 から 見 知 らぬユダヤ 系 がイスラエル 国 旗 を 振 り、 挑 発 された 寺 院 内 のアラブ 系<br />

と 一 触 即 発 の 状 態 になるなど、 一 時 期 、 自 宅 界 隈 の 治 安 は SD 市 内 で 最 悪 レベルにまで 陥 った。 到 底<br />

予 測 できない 展 開 とはいえ、 住 宅 探 しに 力 を 入 れなかった 自 分 は、やはり 愚 か 者 だったようだ。 (SS)<br />

結 婚 、サンディエゴでの 生 活 、ゆうゆうでの 仕 事 は、どれも 今 年 で 21 年 !! 本 当 に 信 じられない! 時 間 の 経<br />

つのが 早 い! 日 本 語 はできるが、 英 語 が 不 得 意 たった 私 は 日 本 に 永 住 するつもりだった。ところが、 日 本 で 英<br />

語 を 教 えていたアメリカ 人 の 旦 那 と 出 会 い、 思 ってもいなかったアメリカにやって 来 た。そして、 旦 那 と 一 緒 に<br />

America's finest city のサンディエゴで 暮 らし 始 めた。 英 語 で 仕 事 をするよりも、せっかく 身 につけた 日 本 語<br />

を 生 かしたかった 私 は、 職 探 しに、 当 時 唯 一 の 日 本 語 媒 体 ゆうゆうのクラシファイドの 求<br />

人 広 告 を 利 用 させてもらった。いろいろな 仕 事 を 探 していて、オーファももらったが、 結 果<br />

的 に ゆ う ゆ う に 就 職 を 決 め た 。 あ れ か ら 1 回 も 引 っ 越 し を せ ず に 、 同 じ 家 で 、 同 じ 旦 那 ( 笑 ) 、<br />

そして 同 じ 職 場 ! 旦 那 のお 陰 で、 英 語 での 生 活 に 慣 れて Enjoy している。ゆうゆうのお 陰 で、<br />

日 本 語 を 忘 れないまま、いろいろなお 客 様 に 出 会 えて 仕 事 が 楽 しめる。 無 理 に 探 さなくても、<br />

運 命 に 任 せていれば、 自 然 に 実 現 する 場 合 も 結 構 あるかもね ( 笑 )。 (S.C.C.N.)<br />

夫 が 出 かける 前 に、しょっちゅうサングラス、 鍵 、 財 布 などなど、いろいろな 物 を 探 している。 私 は 自 分 の 物 は 定 位 置 に 置 くように<br />

しているので、「どうしていつも 失 くすわけ?」とあきれて 夫 を 見 ているのだが、ある 時 、 自 分 が 車 のキーを 失 くしてしまった。 出 かけ<br />

ようと 思 ったら、バッグに 車 のキーがない! 家 に 忘 れた?と 家 の 中 に 戻 って、バッグをいつも 置 いている 辺 りを 見 てみたが、やはりない。<br />

バッグの 中 身 を 全 部 空 けてみたが、やはりない! ディーラーに 電 話 をしたが、 車 を 持 って 行 かないことには 鍵 が 作 れないとのこと( 当<br />

たり 前 …)。トーイング 代 も 馬 鹿 にならないので、Locksmith を 呼 んで 鍵 を 作 ってもらうことにした。<br />

ECU データを 書 き 換 えて 新 しいキーを 作 ってもらった。 思 わぬ 出 費 が 痛 かった。それから 数 か 月 後 、 久 し<br />

ぶりに 着 たジャケットのポケットに 何 か 入 っていた。。。そこに 失 くしたと 思 っていた 車 のキーが! あの 日 、 車<br />

を 止 めた 後 、そのままキーをポケットに 入 れたようだ。 家 に 入 って、ジャケットを 早 速 ハンガーに 掛 けて 定<br />

位 置 のクローゼットにしまい、 忘 れ 去 っていたのが 原 因 だった。。。ちなみに 見 つかった 鍵 では、 車 のドアは<br />

開 けられるが、もうエンジンはかからなかった。ECU データが 書 き 換 えられたので、 使 えないそうだ。 (YA)<br />

我 が 家 の 飼 い 猫 、トラちゃんが 先 週 行 方 不 明 になった。いなくなった 日 、 私 は 外 出 していて 家 族 が 寝 静 まった 夜 遅 くに 帰 宅 。いつもなら<br />

暗 闇 から 現 れて 足 元 をまとわり 付 くのだが、その 時 はもう 一 匹 の 猫 だけが 鳴 いてお 出 迎 え。あれっとは 思 ったが、 眠 かった 私 は 寝 支 度 を<br />

済 ませてそのまま 就 寝 。 翌 日 になっても 姿 を 現 さないトラちゃん。みんなで 家 中 探 しても 見 つからない。そこで、 夫 と 娘 が、 私 の 不 在 中 、<br />

人 の 出 入 りが 多 く、 玄 関 の 扉 が 開 け 放 たれたままだったことを 思 い 出 した。 以 前 にも 2 回 ほど 外 に 出 て 1 日 経 って 戻 ってきたことがあっ<br />

たので、 今 回 もお 腹 が 空 いたら 戻 ってくるよと、 最 初 はそれほど 心 配 はしなかった。が、 夜 になっても 戻 らず、<br />

次 の 日 になっても 戻 らず。 娘 は 心 配 で 半 泣 き。 私 と 夫 も 今 回 はちょっと 長 すぎるよねと 不 安 になり 始 めた。 猫<br />

111<br />

は 自 分 の 死 に 目 が 近 づくと、 飼 い 主 からも 離 れて 静 かな 場 所 で 一 人 で死 ぬというのを 聞 いたことがある。トラ<br />

ちゃんももしかして … とか、 変 な 人 に 捕 まって 虐 待 されていたらどうしようとか、いろいろな 不 安 が 頭 をよぎっ<br />

て、いてもたってもいられない。また 夜 が 来 て、 次 の 日 が 来 て、もうこのまま 会 えないかもしれないと 半 分 諦<br />

めていた 頃 、 玄 関 の 扉 を 開 けると、そこにトラちゃんの 姿 が! 感 動 の 再 会 ! 帰 ってきてくれてありがとう〜。(RN)<br />

かばん<br />

♪ 探 し 物 は 何 ですか。 見 つけにくい 物 ですか。 鞄 の 中 も 机 の 中 も 探 したけれど、 見 つからないのに、まだまだ 探 す 気 ですか …♪ ご 存 知 、<br />

井 上 陽 水 の「 夢 の 中 へ」の 出 だしである。そう、いつの 世 にも、 探 し 物 は 見 つかりにくいものなのだ。 私 が 出 版 社 を 辞 めた 時 、ラッキー<br />

にも 姉 がチューリッヒにいた。なので 姉 を 訪 ねて、 仕 事 がないのをいいことに、 結 局 3 か 月 もいたことがあった。その 間 の 姉 との 会 話<br />

の 中 で、 独 身 の 私 の 伴 侶 という 話 題 がよく 出 ていた。その 度 に、「 姉 ちゃん、 私 は 一 生 かけて 探 すから、 心 配 しないで」とよく 嘘 ぶい<br />

ていたものだ。そうすると、 姉 は「あんた、 独 身 のほとんどの 人 が 55 歳 までには 一 度 は 結 婚 するという<br />

わ よ 」・・ 30 年 ほど 前 の 会 話 である。それから10 年 もしないうちに、55 歳 の10 年 前 に 私 は 結 婚 できた!<br />

「とうとう! 一 番 大 きな 探 しものが 見 つかった!」と、 喜 んだのも 束 の 間 。 縁 なく、5 年 半 で 離 婚 という 憂 き<br />

目 を 見 ることに。あれから … 10 数 年 。 離 婚 当 初 は、「2、3 年 で 見 つかるわい」とタカをくくっていたが、<br />

こうやって 何 年 たっても 見 つからない。「あ〜あ、やっぱり 探 しものは、なかなか 見 つからない」。こうなったら、<br />

ほんとに 一 生 かけて 探 そう! いや、 一 生 かけても 無 理 か。ああ、 私 の 探 しものはどこにいるのやら ?(Belle)<br />

68 SAN DIEGO YU-YU APRIL <strong>16</strong>, <strong>2017</strong><br />

こ の 漢 字 ( 探 ) を 見 て 、 最 初 に な ぜ か 頭 に 浮 か ん だ 文 字 が 、、、テ レ ビ 朝 日 の 番 組 『 探 偵 ナ イト ス ク ー プ 』。 皆 さ ん 、 知 っ て る?<br />

放 送 25 年 を 誇 る、めちゃおもしろい 大 阪 のテレビ 番 組 ! な ん で こ れ が 頭 に 浮 か ん だ か 、、 今 書 い て み て 分 か っ ち ゃ っ た!<br />

探 偵 の“ 探 ”は「さがす」って 意 味 なんだねえー。これほどまでに 探 偵 ナイトが 頭 に 染 み 込 んでるなんて、、ぶぶーっ!!( 爆 )。<br />

この 番 組 を 観 たことがない 方 は、オーノー! 相 当 なお 笑 いチャンスを 逃 してるよー! 西 田 敏 行 局 長 のこのセリフで 毎 回 始 ま<br />

ります⇒「 複 雑 に 入 り 組 んだ 現 代 社 会 に 鋭 いメスを 入 れ、さまざまな 謎 や 疑 問 を 徹 底 的 に 究 明 する、<br />

探 偵 ! ナイトスクープ」。そしてもう 一 つ 頭 に 浮 かんでしまったのが、、、『ルパン 三 世 』! ( 笑 )。なー<br />

んでか。ルパンはお 宝 をいつも 捜 してるからー! ( 笑 )。ルパンは 予 告 状 に 必 ず「 X X をいただきに<br />

参 上 」と 書 く。カッコよすぎるー! そして 忘 れてはいけない ICPO 銭 形 警 部 。 彼 は 世 界 中 ど こ で も 「 待<br />

てルパーン! 今 日 こそ 逃 がしはせんぞー ! 」と 叫 びながらルパンを 捜 し 回 っている。 銭 形 のとっつぁ<br />

なつき あやも みほし<br />

んには 捜 されたくないけど、ルパンには 捜 されたい! ( んなワケないな … 笑 )。( 那 月 と 彩 雲 と 満 星 が 姪 )<br />

私 は 結 構 な 近 眼 なので、メガネを 外 して 置 き 忘 れてしまうと 探 すのが 大 変 だ。 隣 に 座 ってる 人 の 顔 すらぼやけて 見 える。ついこ<br />

の 間 のこと、 着 替 えをする 際 にメガネを 外 し、 再 び 着 けようと 思 ったらメガネが 見 当 たらない。あれ〜! たった 今 ここで 外 して、タ<br />

ンスの 上 に 置 いたはずなのに! 子 供 をバス 停 に 連 れて 行 く 時 間 が 迫 っていたので、だんだん 焦 る 私 。 外 した 記 憶 はあるのに、そこ<br />

じゅうたん<br />

にないメガネ。では、 絨 毯 の 上 に 落 ちたのか? 這 いつくばって 絨 毯 の 上 を 目 を 凝 らして 探 す。どうしてもない …。 仕 方 がないので<br />

探 す 範 囲 を 家 中 に 広 げた。 探 すといっても、 見 えるものは 全 部 ぼやけてるので、 簡 単 には 見 つからない。<br />

ない、ない、ない〜! どうしても 見 つからないので、ぼやけた 視 界 のまま、 子 供 をバス 停 まで 連 れていっ<br />

たた<br />

た( 徒 歩 なので 物 にぶつかりさえしなければ 大 丈 夫 )。 家 に 帰 ってきて、 畳 み 終 えた 洗 濯 物 をタンスに<br />

しまおうと、タンスの 引 き 出 しを 開 けたら、なんとそこにメガネが! 引 き 出 しを 開 けっぱなしにして 着 替<br />

えていた 時 に、タンスの 上 からメガネが 引 き 出 しの 中 に 落 ちたのだった。それ 以 来 、メガネの 置 き 忘 れ<br />

だけは 気 をつけて、 頭 の 中 で 「 よ し 、 私 は 今 こ こ に 置 い た よ ね 」と 確 認 しながらメガネを 外 している。(SU)

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