放射光科学研究施設・光源リング トップアップ入射に係る放射線 ... - KEK
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1 本変更申請の概要<br />
図 1 に高エネルギー加速器研究機構周辺地図、図 2 に高エネルギー加速器研究機構全体配置図を示<br />
す。放射光科学研究施設の全体図について変更前を図 3に、変更後を図 4に示す。放射光科学研究施設に<br />
は、放射光を発生する放射光科学研究施設・ストレージリングが設置されており、放射光科学研究施設光源棟<br />
で放射光を用いた実験が行われている。<br />
研究計画の進展に伴い、トップアップ入射によるPFの運転が予定されている・これは、定常的にリング電流を<br />
一定に保つ入射モードで、リングの各コンポーネント、光チャンネルにおける光学素子などへの熱の影響が一定<br />
になり、全体的に安定性が格段に良くなことが期待される。特にナノスケールのがキーワードになるような測定な<br />
どに代表される超精密測定においては大きな効果が期待される。このため、世界的には既にいくつかのファシリ<br />
ティーにおいてトップアップ入射による運転が開始され、大きな効果が上がっていることが報告されており、世界<br />
の各地で新たに建設中のファシリティーにおいてもトップアップ入射による運転が盛り込まれている。この時期に<br />
PFにおいてトップアップ入射ができる環境が整うのはタイムリーであり、この4リング同時入射プロジェクトは単に<br />
マシンスタディーを円滑に行うという意味をはるかに超えて、ユーザー運転でのトップアップ入射が可能となると<br />
いう重要な意味を持っている。<br />
本変更申請では、放射光科学研究施設・ストレージリングのトップアップ入射用スリットとビームダンプを設置<br />
する。また、これに伴うインターロックや管理区域、その他の変更を申請する。また、ストレージリングが 7 日以上<br />
停止する場合に、発生装置に係る管理区域の一部に放射線障害防止法施行規則第 22 条の 3 を適用すること<br />
を申請する。以下、本文及び表の変更に係る部分を赤字で示す。<br />
2 予定使用開始時期及び予定使用期間<br />
予定使用開始時期 平成18 年 12 月1日<br />
予定使用期間 半永久<br />
3 変更の内容<br />
① 3GeV 運転を行うことがあるので万が一にも許可条件を逸脱して運転することがないよう、<br />
最大エネルギーを 3.0GeV から 3.5GeV に変更する。ただし、最大出力などは変更しない。<br />
② ビーム・トランスポート(BT)からのビームラインを延長し、高品質ビーム開発用のテスト<br />
ビームラインを設置し終端にビームダンプを設置する。<br />
③ 入射点付近にトップアップ入射用のスリット及び遮蔽体を設置する。これによりストレージ<br />
リングへの不必要なビームのハローを削り、入射点への入射量を制限する。<br />
④ スリットとダンプの設置に伴い、管理区域などの設定を変更する。<br />
⑤ 管理区域の変更に伴い、ビーム・インターロックを変更する。<br />
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