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放射光科学研究施設・光源リング トップアップ入射に係る放射線 ... - KEK

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11 排水中の放射能の対策(変更あり)<br />

11-1 放射光アイソトープ実験施設の排水設備(変更なし)<br />

放射光アイソトープ実験施設のRI 排水の系統図を図 30、図 31に示す。各実験室から流されたRI を含む<br />

排水は一旦汚染検査室の下にあるピットに集められた後、ポンプアップされて屋外のRI 排水ポンプ室に設置さ<br />

れている3基のRI 排水貯留槽(各5m3)に順次貯められる。これらの貯留槽は、それぞれ希釈水を供給できる構 造となっている。施設外への放流は、RI の水中濃度が、本機構で定める放射線障害予防規定である「高エネ<br />

ルギー加速器研究機構放射線障害予防規程」(以下、本機構予防規定) の規制値を逸脱しないことを確認し、<br />

必要があれば希釈を行った後に行われる。各貯留槽には排水を放射線モニタに導く配管がなされており、常時<br />

その放射能レベルをチェックすることが可能である。<br />

11-2 放射光アイソトープ実験施設の排水口における RI の水中濃度(変更なし)<br />

排水口におけるRI の水中濃度は以下の式から計算できる。<br />

Cw = A・E・exp(-λt)・( D・Vw・106 ) -1 (9)<br />

Cw: 求める水中濃度(Bq cm-3)<br />

A: 使用するRI の1日最大使用数量(Bq)<br />

E: 廃棄率<br />

exp(-λt): 減衰の項<br />

D: 希釈率<br />

Vw: 1日の水の使用量(m3)<br />

ここでは安全側に立って減衰の項を考慮しない。使用したRI を含む原液および一次洗浄水を廃棄する場合は、<br />

所定の容器に廃棄するため、二次洗浄水以降の低レベル廃液が排水としてでることになる。ここでは排水中に<br />

混入するRI の量は使用量の1%(廃棄率1%)とする。1日の水の使用量は10 人程度の作業者が使用すること<br />

を想定して、2m3と仮定する。 この排水は3基の RI 排水貯留槽(図 31参照 )に順次貯められる。これらの貯留槽は、どれも貯留槽・希釈<br />

槽として使用できるため、必要があれば希釈水を供給し3倍の希釈を行う。排水に係わる法定の濃度限度は、告<br />

示別表第2第6欄に記載される値である。「非密封RI の使用方法」の項で述べたように、BグループのRI は容<br />

易には破砕できない板状の固形物であって放射光照射を行いトレーサー実験は行わないため、排水系統への<br />

混入量は無視できる。以下ではAおよびCグループのRI のみを考慮する。<br />

上式により計算した水中濃度の、濃度限度に対する割合を表 38に示した。まず1種類のRIだけを使用する<br />

場合、表 38 に示した割合は、空気中濃度の場合と同様にいずれの核種も1以下であり、告示別表第2第6欄<br />

の濃度限度を逸脱することはない。また複数のRIを同時に使用する場合は、各グループの中で、最も濃度限度<br />

に対する割合の大きいRIを、1日最大使用量使用する場合を想定することにする。このとき、濃度限度に対する<br />

割合の和が1を超えなければ、前に述べたRIの使用方法をとる限り、いかなる使用形態でも限度を逸脱すること<br />

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