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San Diego Yu Yu, October 1, 2018

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ス タ ッフ 閑 談<br />

今 回 のテーマは「 性 格 」<br />

▽ 日 本 人 の 間 では「 血 液 型 と 性 格 」が、 何 かとよく 話 題 になる。A 型 は 几 帳 面 、B 型 はマイペース、O 型 はおおらか、<br />

A B は 二 重 人 格 。 学 生 時 代 に 読 ん だ 『 血 液 型 人 間 学 』( 能 見 正 比 古 著 ・1973 年 刊 ) という 本 が 日 本 の “ 血 液 型 信 仰 ”のきっ<br />

かけになったらしい。▽ 自 分 は B 型 なのだが、 見 事 なくらいに 良 い 評 価 がない。「 個 性 的 で 理 解 しにくい」「お 天 気 屋 でやっ<br />

こ<br />

か い 者 」「 本 人 は 一 生 懸 命 」「 何 度 失 敗 し て も 懲 り な い 」。 上 司 に は 「 B 型 ら し く 元 気 で い こ う 」、 友 達 に は 「 え… B 型 なん<br />

だ!」、 元 カ レ に は 「 B 型 は お も し ろ い ん だ け ど…」、 旦 那 には「 女 房 、B 型 なんで … 」 と 言 わ れ て き た 。<br />

▽ アメリカ 人 は 自 分 の 血 液 型 を 知 らない 人 が 多 い。 血 液 型 を 尋 ねると 微 妙 な 空 気 になる。「 血 液<br />

型 って 何 があるの?」「あなたは 医 者 か ?」なんて 質 問 が 飛 んくる。 血 液 型 性 格 診 断 を 説 明 しても<br />

「No way!」で 終 わる。▽ 科 学 的 根 拠 のない 血 液 型 性 格 分 類 が 当 たっていると 感 じるのは、バーナ<br />

ム 効 果 やピグマリオン 効 果 によるものらしいが、「 当 たっている!」と 仲 間 と 連 呼 しながら 娯 楽 のツー<br />

ルとして 盛 り 上 がるのは 楽 しい。でも、 相 手 が B 型 だと 分 かると 身 構 えてしまう 自 分 が 悲 しい。(NS)<br />

一 個 人 の 基 本 人 格 というか、 自 他 ともに 認 める 性 格 ・ 気 質 というのは、 一 生 を 通 して 変 わらないものなのだろうか? どうも、<br />

そうは 思 えない。 私 の 性 格 分 析 など 読 者 には 興 味 がないだろうけれど、 私 の 印 象 は 人 によって 全 く 違 うものらしい。 真 面 目 な 人 、<br />

ひょうひょう<br />

は<br />

面 白 い 人 、 怖 い 人 、 飄 々 としている 人 ・・など、 私 の 人 物 評 は 多 彩 を 極 めている。ひどいものになると「 地 獄 から 這 い 出 てき<br />

たような 人 」というのもあった。 若 い 頃 はガリガリに 痩 せていて、ムンクの 有 名 な 絵 画 『 叫 び』の 顔 真 似 が 得 意 だった。これは<br />

心 を 許 した 人 にしか 見 せ な かった 。 私 を「 変 わり 者 」と 呼 ぶ 人 も い た が 、そ れ を「 個 性 派 」 の 同 義 語 と<br />

思 って 喜 んでいたのだから、 私 は 本 当 に 変 人 なのだろう。 性 格 分 析 をしてくれる 根 拠 のないお 遊 び<br />

1 1 1 1<br />

サイト http://seibun.nosv.org がある。 名 前 を 入 力 すると、その 人 物 の 構 成 要 素 が 示 されて “ 変<br />

人 度 ”が 分 かる。 私 は 「ヘビの 抜 け 殻 」79% ( 実 体 がない!)、「 保 存 料 」16%、「マイナスイオン」3%、<br />

「 濃 硫 酸 」2%で 出 来 ているという! 「 性 格 を 一 元 化 する 必 要 はない」とウソぶく 私 を 尻 目 に、「 史 上<br />

最 大 のマイペース 男 」という 一 言 で、 私 の 人 物 評 が 一 致 しない 謎 を 解 明 したのは 妻 だった。 (SS)<br />

▽ その1: 綺 麗 な 目 をして、 顔 が 小 さく、 頭 がよく、 運 動 神 経 がよく、 動 きが 早 く、 自 分 勝 手 、 頑 固<br />

で お 腹 が 空 くと 泣 き( 鳴 き) 続 け る 、、、、 は い 、 人 間 で は な く 、 我 が 家 の1 匹 目 の 飼 い 猫 ソ ッ ク ス の 性 格 。<br />

▽ その2 : 頭 が 小 さ く 、 体 格 が よ く( デ ブ!)、そ れ ほ ど 賢 く な か っ た け ど 、 超 ス イ ー ト 、あ ま り 泣 か ( 鳴 か)ず、<br />

な<br />

いつも 私 たちを 舐 め 舐 めしていた。 全 然 わがままじゃなく、とても 素 直 。 体 が 頭 のバランスと 合 わない<br />

ほど 長 く、しかもデブだったので、ジャンプができず、 動 きが 遅 いのが 特 徴 。はい、<br />

これは 私 たちの2 匹 目 の 愛 猫 ゾイの 性 格 。2 匹 とも 私 たちから 離 れ、 今 天 国 にいる。<br />

アメリカに 来 て 20 年 以 上 経 ったが、 猫 がいない 生 活 はわずか4か 月 。この4か 月<br />

間 は 悲 し く な る 時 間 も あ ま り な く 、 毎 日 忙 し くし て い る が 、 や は り 猫 が 恋 し い 。。。。 し<br />

ばらくペットなしの 生 活 を 続 けるつもりだが、たまに 時 間 を 作 って、ミッションベイ<br />

の 岩 場 を 住 処 に し て い る 野 良 猫 に 会 い に 行 っ て 、 餌 を あ げ た い 。。。。 ( S . C . C . N . )<br />

大 人 になって、アメリカでの 一 人 暮 らしも 長 かったので、 変 わったと 思 うが、 元 々はボーっとした 性 格 だった。 幼 少 期 はおっ<br />

とりと 育 ったようで、 小 学 校 低 学 年 頃 までは 記 憶 もあまりない。ただ 人 見 知 りが 激 しく、よく 泣 いていたとは 成 長 してから<br />

聞 いた。 小 学 3 年 生 の 時 の 担 任 は 厳 しい 年 配 の 女 性 で、 私 みたいなボーっとしている 子 供 はあまり 好 きではなかったようだ。<br />

給 食 を 食 べるのが 遅 くて 怒 られ、 忘 れ 物 をして 怒 られ、 内 気 で 声 が 小 さくて 怒 られた。「ボケなす!」と 怒 鳴 られてたな T_T。<br />

でも、なぜか 私 は 先 生 のことが 好 きだったようで、 学 期 最 後 に 手 作 りの 白 いラッコのぬいぐるみ<br />

をプレゼントしたのも 覚 えている。 息 子 の 性 格 は 多 分 私 に 似 ている。 優 しくて 良 い 子 なんだけど、<br />

ボーっとしていて、ボソボソしゃべる。のんびり 屋 。 一 緒 にいて 楽 な 感 じ。 私 みたいに 人 見 知 り<br />

ではなく、フレンドリーなのは 夫 似 だと 思 う。 反 対 に 娘 はハキハキと 声 が 大 きく、 華 があって 自 己<br />

主 張 も 強 い。 感 情 の 起 伏 が 激 しい。すぐに 怒 るので 気 を 使 う。 彼 女 の 性 格 は、 私 はあまり 気 にな<br />

らないのだが、 夫 は 時 々 持 て 余 している。 夫 と 娘 、お 互 い 怒 り 合 っている。 似 た 者 同 士 なのかも。(YA)<br />

私 は、「 誰 とでも 仲 良 く 話 せて 友 達 もたくさんいそう」と、 知 人 ・ 友 人 に 評 価 されることがけっこうある。 先 日 も、 娘 の 学 校 関 係 の<br />

人 にそう 言 われた。さらに「 怒 って 怒 鳴 ることなんてないでしょう?」と 聞 かれ、 怒 ることはしょっちゅうだけど、 大 声 でその 怒 りを 人<br />

ほ<br />

にぶつけるってことはないかもと 答 えると「やっぱり! ぜんぜん 想 像 できないもの」と 言 われた。 褒 めるつもりでそう 言 ってくれている<br />

と 思 うのだが(その 逆 もありだけど)、いつも 少 しだけ 微 妙 な 気 持 ちになる。 私 だって、 怒 った 時 、その 怒 りをストレートに 相 手 にぶつ<br />

けられたら、どんなにすっきりするだろうかと 思 うのだが、それができない。ぶつける 前 に、 自 分 に 落 ち 度<br />

があって 相 手 がそういう 行 動 を 取 り、 結 果 、 私 が 今 このように 怒 っているのかも、などと 考 える 間 (ま)が<br />

登 場 し 邪 魔 するのだ。つくづく 面 倒 な 性 格 だと 自 分 でも 思 う。 私 がこんな 風 だから、 感 情 の 赴 くままに 生 き、<br />

うらや<br />

喜 怒 哀 楽 の 激 しい 人 を 見 ると 羨 ましい。 代 表 例 が 私 の 夫 。 好 き 嫌 いがはっきりしていて、 自 分 の 嫌 なこ<br />

とははっきり 相 手 に 伝 え、 楽 しい 時 には 子 供 のようにはしゃぐ。ある 時 、 彼 が 一 枚 の 紙 に 一 本 の 横 線 を 書<br />

き 「これがあなた」と 見 せてきた。 感 情 の 起 伏 がなく、いつもフラットラインだからって。えーひどい! (RN)<br />

かつて、 日 本 で 電 車 通 勤 していた 時 のこと。 東 京 は 中 央 線 のお 茶 の 水 駅 から、 大 学 生 らしき 青 年 が4、5 人 乗 り 込 んできた。 最 初 は、<br />

何 気 なしに 聞 こえてくる 彼 らの 他 愛 もない 会 話 に、 別 に 注 意 も 払 っていなかったのが、そのうち1 人 が「お 前 なあ、 新 宿 に 着 くまでに<br />

性 格 変 えろよな」と 言 っているのが 聞 こえてきて、 私 は 思 わず 一 人 で 吹 き 出 してしまったことがあった。 性 格 を 変 える? しかもたった<br />

10 分 で? ありえない・・。その 青 年 のユーモアたっぷりの 発 言 に 私 は 脱 帽 したのである。 心 と 考 えは 常 に 変 わるが、 性 格 は 変 えよう<br />

として 変 えられるものではない。それを 彼 が 知 ってか 知 らないでか、そんなことを 仲 間 内 に 言 ってのける。<br />

お 見 事 ! 言 われた 方 も、10 分 で 変 えられるわけもないことは 百 も 承 知 だから、たとえ 仲 間 にきつい 口 調<br />

で 言 われたとしても、 冗 談 として 笑 い 流 したであろう。そう、 性 格 は 持 って 生 まれたもの。おいそれと 変 え<br />

られるものではない。しかし 私 の 周 囲 にいる 一 人 は、かつては「 暗 くて、きつくて、とっつきにくそうな 人 」<br />

と 言 われていたが、 努 力 に 努 力 を 重 ねた 結 果 、 表 情 も 変 わり、かなり 穏 やかになった。それは 誰 もが 認 める<br />

事 実 となっている。 頑 張 れば 性 格 も 変 えられるのかと、 認 識 を 新 たにしてくれたその 人 に 乾 杯 ! (Belle)<br />

中 国 語 のサインがやたらとある 街 に 行 った。 男 友 達 の KF は 昔 この 辺 りに 住 んでいたし、 台 湾 人 の 彼 女 と10 年 付 き 合 っ<br />

ていたということだし、「ご 飯 何 食 べる?」ってことになったとき「 中 華 にしよう」と 彼 が 勧 めたのは、 土 地 も 料 理 屋 もよく 知 っ<br />

てるからだ、と 思 った。「ここの 中 華 にしよう」と 車 から 出 た、ら、K F が「あれ?ここ・・」。ビルのサインの 最 後 に“X X X 産<br />

婦 人 科 ”・・・ K F は 漢 字 のサインを 見 て、 勝 手 に 中 華 料 理 屋 と 判 断 したらしい ( 笑 )。さて、 女 子 を 産 婦 人 科 に 連 れていった<br />

後 ( 笑 )、 別 の 漢 字 の 建 物 に 入 った。 今 度 は 料 理 屋 らしいけど、 名 前 が “ XXX 山 荘 ”。 産 婦 人 科 の<br />

次 は、ホテルかよ? ( 笑 )。 二 人 で「 順 番 がちがうんじゃね?」( 笑 )。 食 後 、KF の 車 だったので、あ<br />

たいの 車 まで 送 ってくれた。トランクにわたしが 次 に 行 くパーティー 用 の 花 束 を 積 んでいたので、KF<br />

が 取 り 出 し 、 手 渡 し てく れ た 。。ま る で “ 告 白 ”の よ う に ( 笑 ) 。そ し てハグ で お 別 れ ( 笑 ) 。い わ ゆ る“ 男 女 ”<br />

なら、 乙 女 の 恋 の 予 感 も 沸 くだろうが、 何 せ 二 人 とも 性 格 がオトコなんで、 一 連 の 出 来 事 を 振 り 返 り、<br />

あやも なつき みほし<br />

ゲラゲラ 笑 って 帰 ったのであった (あ ---! 一 名 は 、オ ン ナ だ っ た! 爆 !)。( りさ 子 と 彩 雲 と 那 月 と 満 星 が 姪 )<br />

私 には2 人 の 息 子 がいる。 彼 らの 性 格 は 真 逆 と 言 ってもいいほど 対 照 的 だ。 上 の 子 は 産 まれた 時 から 現 在 に<br />

至 るまで、とても、すごく、 非 常 に、most、 手 のかかる、 激 しい 喜 怒 哀 楽 のある 性 格 だ。 輪 をかけて、 極 度 の<br />

負 けず 嫌 い。 私 も 頭 を 抱 えこんでしまうことが 多 々ある。 私 の 育 て 方 が 悪 いのか? 前 世 で 悪 業 を 働 いたために<br />

この 現 世 でカルマに 遭 っているのか? 私 に 与 えられた 試 練 なのか? … など 真 剣 に 悩 んだこともあった。 上 の 子 が<br />

2 歳 の 時 に 下 の 子 が 誕 生 した。なんとビックリ! これがまた、おだや〜かな 赤 ちゃん。<br />

そしてそのまま、 手 がかからず、 一 人 遊 びも 上 手 、 優 しくて 気 が 利 く 男 の 子 に 育 って<br />

くれている。 癒 しの 人 間 が 私 の 人 生 に 登 場 した。で、 証 明 されたのが、 性 格 は 生 まれ 持 っ<br />

たもの。 彼 らの 性 格 は 私 の 育 て 方 からじゃないし、 前 世 の 悪 業 からの 報 いでもない。<br />

私 の せいじゃなかった! よかった! じゃ、ないよな … 親 の 愛 情 、 育 つ 環 境 も 影 響 する<br />

は ず だ 。 一 緒 に い ら れ る の も 、あ と 数 年 。も う 少 し 耐 え よ う 、じ ゃ な く て … 頑 張 ろ う 。 ( I E )<br />

SAN DIEGO YU-YU OCTOBER 1, <strong>2018</strong> 67

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