San Diego Yu Yu, October 16, 2023
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ス タ ッフ 閑 談<br />
今 回 のテーマは「あの 頃 」<br />
▽スマホやメールが 普 及 する 前 、 連 絡 は 家 の 固 定 電 話 を 使 っていた。 彼 氏 からの 連 絡 を 家 族 に 知<br />
られ ぬ ように、 電 話 の 前 でドキドキ 待 っていた 記 憶 がある。 渡 米 してからは、 国 際 電 話 料 金 が 高 額 で、<br />
用 件 だけを 話 してすぐ 切 っていた。ショルダーホンを 購 入 した 友 人 からは「 電 話 するね」と 前 もって<br />
告 知 が 来 た。 黒 電 話 、プッシュホン、ショルダーホン、ポケベル、ガラケー、スマホと、 連 絡 手 段 は<br />
進 化 してきた。 今 は 好 きな 時 に、いつでもどこからでも、すぐに 連 絡 ができる。その 昔 、「 真 知 子 」と<br />
「 春 樹 」のすれ 違 いの 運 命 に、 母 とともに 息 をのんで 見 入 っていた TV ドラマ『 君 の 名 は』が 懐 かしい。<br />
▽ 高 校 時 代 、 全 商 珠 算 検 定 で 1ドル= 360 円 と 教 えられた。しかし、 社 会 人 になる 頃 に 変 動 相 場<br />
制 へ 移 行 。80 年 代 の 留 学 時 には 1ドル= 220 円 。95 年 に 姪 の 結 婚 式 で 里 帰 り。 空 港 で 1,000 ド<br />
ルを 両 替 すると、なんと 70,000 円 にもならない。 銀 行 スタッフの「1ドル 80<br />
がく<br />
円 でも、 実 際 のレートは・」との 言 葉 に 驚 愕 。 日 系 2 世 の 知 人 の 奥 さんは、 以 前 、<br />
住 み 込 みのお 手 伝 いさん 付 きで 横 浜 に 暮 らしていたそうだが、「 今 度 は 自 分 がお<br />
手 伝 い さ ん と し て 働 か な く て は 」 と 言 っ て い た 。そ し て 今 、1 ド ル = 1 5 0 円 の 円 安 。<br />
新 たにアメリカへ 移 住 した 知 人 の 驚 きの 表 情 が 目 に 浮 かぶ。 為 替 の 流 れは 予 測 不<br />
能 。ビジネスをしている 人 は 大 変 だ。 歴 史 の 中 の 円 の 動 きに 思 いを 馳 せる。(NS)<br />
かんよう<br />
▽ 遠 い 昔 の 小 学 校 時 代 。 子 供 たちに 豊 かな 情 緒 を 涵 養 せしめる 目 的 から、 文 部 省 ( 当 時 ) 推 薦 作 品<br />
など 2 本 立 てを 楽 しむ「 映 画 教 室 」があった。 驚 くなかれ、 教 育 映 画 の 上 映 後 に 青 年 向 けの 恋 愛 映 画<br />
も 見 せていた! 舟 木 一 夫 、 西 郷 輝 彦 、 橋 幸 夫 が ( 古 くてゴメン ) 自 分 のヒット 曲 と 同 名 の 映 画 に 出 演 し、<br />
ヒロインも 20 代 の 吉 永 小 百 合 、 松 原 智 恵 子 、 和 泉 雅 子 と 華 やかな 顔 ぶれ。 純 愛 がテーマなので、 小<br />
学 生 にも 無 害 と 判 断 ? 先 生 が 見 たかった? 私 たちは 口 を 半 開 きにして、 大 人 の 恋 愛 模 様 をボーッと 眺<br />
はかな<br />
めていた。 舟 木 一 夫 『 絶 唱 』の 一 節 「♪ 愛 おしい 山 鳩 は~ 山 越 えてどこの 空 ~ 名 さえ 儚 い~ 淡 雪 の 娘 よ♪」<br />
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を 耳 にすると、 今 でもドキドキする。▽ 半 世 紀 前 の 日 本 。 男 のエエカッコシー<br />
にロマンの 香 りが 漂 う 新<br />
さっそう<br />
車 の CM があった。 最 終 列 車 に 乗 り 遅 れた 女 を 新 車 に 乗 せて、 次 の 駅 まで 颯 爽<br />
と 送 り 届 ける 男 。 女 「お 名 前 だけでも」。 男 「 急 がないと、また 乗 り 遅 れますよ」。<br />
会 話 はこれだけ。ナレーションが 入 る。「 雪 明 かりに 忘 れられぬ、サファリブラ<br />
ウンのブルーバード。 心 に 残 る 男 のクルマ!」。 冷 や 汗 が 流 れたが、 寡 黙 な 男 が<br />
モテるイメージ 全 開 の 新 車 は 空 前 の 大 ヒット。ジュリーも 歌 ってた。「♪ボギー!<br />
あんたの 時 代 は 良 かった! オトコがピカピカのキザでいられた♪」。あの 頃 のダ<br />
ンディズムは 消 えた。 今 では、 無 口 すぎる 男 は 変 質 者 に 間 違 えられる。(SS)<br />
▽ 高 校 生 の 娘 の 話 を 聞 いていると、 自 分 の 頃 はどうだったか、 思 い 返 すことがある。 娘 と 同 様 、 友 達 関 係 、<br />
授 業 の 課 題 やテスト 勉 強 に 追 われて 大 変 だったな~。 大 体 、 何 となく 同 じような 感 じだけれど、 決 定 的 に<br />
違 うのはインターネット、スマホの 存 在 。 友 達 との 会 話 、 学 校 の 連 絡 事 項 、 成 績 のチェック、 何 でもスマホ<br />
で 済 ませてしまう。 分 からないことがあれば、 自 分 でササッとネットで 調 べてしまう。あの 頃 、スマホがあっ<br />
たら、どんなに 便 利 だったことだろうか ——。▽ 髪 を 切 りに 行 ったら、 若 い 日 本 の 子 がアシスタントとして<br />
働 いていた。 髪 に 色 を 塗 ってもらっている 間 に、 最 近 の 若 者 言 葉 についていくつか 教 えてもらった。エモい、<br />
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量 産 型 、 草 、など 。「 そ れ マ ジ 草 」などは 見 かけていたけれど「マジソウ?」で 意 味 分 からず。 草 はクサと 読 み、<br />
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大 笑 いを 意 味 するとは 想 像 もしなかった。 日 本 の 言 葉 にとてもついていけない 感 覚<br />
は 年 々 増 している。そして、アメリカの 若 者 がテキストのやり 取 りで 使 う 省 略 語 も<br />
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理 解 できないものが 結 構 ある。「I will do it rn」とか。r n って 何 ? 娘 に 尋 ねたら<br />
right now と 即 答 。 最 近 は 慣 れてきたけれど、 句 読 点 の 省 略 ( 消 却 が 正 しいかも )<br />
もスゴい。 最 近 の 若 い 人 の 傾 向 らしい。 私 が 若 者 だったあの 頃 、 今 の 私 のような<br />
ワケ<br />
かし<br />
年 齢 層 は 私 たちを 見 て「 訳 わからん!」と、 首 を 傾 げていたのだろう。(RN)<br />
子 供 時 代 を 過 ごした 昭 和 が 懐 かしく、 恋 しく 思 う 瞬 間 がある。 今 の 時 代 が 断 然 、 何 かと 便 利 だ<br />
が、 昔 と 比 べると、 子 供 たちの 自 由 が 制 限 されている 気 がする。 学 校 から 帰 宅 すると、 習 い 事 だっ<br />
たり、 塾 だったり、とにかく 忙 しい。 友 達 同 士 で 遊 ぶ 場 所 も 相 手 の 家 か 自 宅 。 子 供 は 車 で 移 動 でき<br />
ないので、 近 くのコンビニやカフェで 待 ち 合 わせて、おしゃべり 程 度 で 切 り 上 げる。 私 が 子 供 の 頃 は、<br />
小 学 校 低 学 年 から 近 所 の 友 達 と 駄 菓 子 屋 さんに 寄 ったり、 公 園 や 海 岸 へ 行 ったりと ( 実 家 の 目 の 前<br />
が 海 )、 放 課 後 は 割 と 自 由 気 ままに 遊 んでいたものだ。そういえば、 台 風 が 近 づいている 海 岸 へ 友<br />
しぶき<br />
達 と2 人 で 出 かけ、 荒 波 が 土 手 に 当 たって 波 飛 沫 が 舞 い 上 がる 様 子 を 見 たい 一 心 で、 大 波 が 来 るの<br />
を 待 っていた ——なんてこともある。 防 波 堤 で 波 が 砕 ける 音 がすると、 飛 沫 が<br />
土 手 を 越 えてくるのが 分 かるので、 走 りながら 後 方 へ 逃 げる ——というスリル<br />
を 楽 しんでいた。 何 とも 危 険 な 遊 戯 に 興 じていたものだ。 今 、 子 供 たちがそ<br />
れをやろうものなら、 私 は 絶 対 に 制 止 する。 私 の 母 は 自 分 を 野 放 しにしすぎ<br />
たのだろうか? いずれにしても、 便 利 な 現 代 も 良 いけれど、 規 制 が 緩 やかで、<br />
ほのぼのとして、 何 かと 自 由 に 恵 まれていた 昭 和 時 代 に 郷 愁 を 覚 える。(SU)<br />
sOLD<br />
44 SAN DIEGO YU-YU OCTOBER <strong>16</strong>, <strong>2023</strong><br />
このテーマをもらって 頭 に 浮 かんだのは、かつて “ゴッド 姉 ちゃん”と 呼 ばれた 和 田 アキ 子 が 歌 う「♪あ<br />
の 頃 は ~♪ ~ ハ ッ♪」の フ レ ー ズ だ 。こ れ 以 外 に 歌 詞 も メ ロ デ ィ ー も 何 も 覚 え て い な い 。 歌 い 出 し と 、1 フ レ ー<br />
ズ 後 に 発 せられる「ハッ!」があまりにも 強 烈 な 印 象 で、それが 記 憶 に 残 っているだけの 曲 。 曲 名 は 何 だっ<br />
たのか? 「あの 頃 は」とだけ 書 いて YouTube でサーチすると、ホントにあんたはエラい! 即 座 に「 古 い<br />
日 記 」 というタイトルが 出 てきた。へぇ~、そんな 曲 あったのか。 全 く 覚 えていない。 発 売 は 1974 年 と<br />
ある。 約 半 世 紀 も 前 の 曲 だ。あぁ、そうか。 古 い 日 記 を 読 み 返 してみると「あの 頃 は」・・となるのだね。<br />
私 といえば、 日 記 を 書 く 習 慣 は 全 く 持 ち 合 わせていないが、 学 生 時 代 からカレンダー 手 帳 にその 日 の 出 来<br />
はる<br />
事 だけをきちんと 書 き 記 していた。 良 い 機 会 だからと、その 手 帳 を 探 したら、 遥 か 昔 、<br />
19 歳 の 時 の 手 帳 が 出 てきた。 開 いてみたら、 何 と 何 と、 初 代 ジャニーズのメンバー、<br />
飯 野 おさみのサインが 目 に 飛 び 込 んできて、 一 気 にあの 頃 の 感 覚 が 甦 った。 私 は<br />
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中 学 ・ 高 校 とジャニーズの 追 っかけをしていたのだ。ジャニーズ 解 散 後 、 彼 が 木 の<br />
実 ナナと 岡 山 に 来 た 際 、 新 幹 線 のホームに 見 送 りに 行 った 時 にもらったサインだ。<br />
あぁ! あの 頃 は、こんな 人 生 になるなんて・・・ 誰 が 想 像 しただろうか。 (Belle)<br />
どのくらい 昔 のことを「あの 頃 」というのか 分 かんないけど、、 先 月 、ふるさとの 愛 知 県 に 帰 ったとき、<br />
あやも<br />
半 年 ぶりにお 姉 ちゃん の 末 娘 ・ 彩 雲 に 会 った。 彼 女 は 幼 い 頃 から 絵 を 描 いたり、お 菓 子 作 りが 好 きな<br />
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ワタシ 系 の 高 校 生 。 冬 に 再 会 した 時 は、お 正 月 というお 祭 り 騒 ぎで 人 も 多 かったし、 彼 女 と 話 す 機 会<br />
がなかった。 今 回 はお 土 産 として、ココナッツ・フラワー ( ココナッツの 粉 ) で 何 か 作 るかなぁ?と 思 っ<br />
ため<br />
たので、 試 しにあげてみた 笑 。そしたら 次 の 日 、そのココナッツ・フラワーでケーキとパンを 作 ってた!<br />
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結 構 ビックリ。 聞 くところによると、ググってココナッツ・フラワーを 使 ったレシピを 探 しても、 日 本 語<br />
は 見 つからなかった。パッケージの 裏 に 使 い 方 が 英 語 で 表 記 されてるけど、 読 めないっ! 笑 。 適 当 に 作 っ<br />
たらしい ( ホント、わたしに 似 てる 笑 )。そういえば、わたしも 彼 女 くらいの 歳 に、<br />
裁 縫 したり、お 菓 子 作 りしてたよなぁ。お 母 さんの 新 車 にシートカバーを 縫 って 作 っ<br />
たり。・・わたしってスゴくない ? 笑 。でも、ちょっと 違 うところは、 写 真 を 見 ると、<br />
彩 雲 の 周 りには 女 子 の 友 達 しかいない。わたしが 高 校 生 の 時 は 男 子 を 家 に 呼 んで<br />
遊 んでいたわ。あの 頃 のわたしは、 女 子 がすることも 立 派 にしてたし、 男 子 と 対<br />
たくま<br />
等 に 遊 べる 逞 しいオンナでもあったってことねー。ちょっと 待 てよ。あの 頃 だけじゃ<br />
あやも なつき みほし<br />
ない。 現 在 も 続 いているわ 笑 。( りさ 子 と 彩 雲 と 那 月 と 満 星 が 姪 )