San Diego Yu Yu, September 1, 2023

広 島 の 原 爆 投 下 日 に 合 わせて 鐘 を 鳴 らす SD-
WISH 特 別 顧 問 で 広 島 原 爆 被 爆 者 の 河 村 幾 之 助 氏
式 典 開 催 に あ たりご 尽 力 い
ただいた 関 係 者 の 皆 さん。
前 列 左 から :Olga Ilinska さん、Lev
くん、Rei くん、Joe Freitag さん、
2 列 目 左 か ら : James く
ん、Mai さ ん、Freitag 有 美
さ ん、Ost wald 尚 実 さ ん、
3 列 目 左 から:Cheryl Lunsford
先 生 、D r. 美 甘 章 子 、M at h e w
Pilger くん、 河 村 幾 之 助 さん、
後 列 左 から :Christine Pilger さ
ん、O w e n Mille r く ん、D o n
Pilger さん、Laura Pilger さん
「 友 好 の 鐘 」の 前 に、 花 束 をささげる Lev く
ん( 右 3 歳 )と 被 爆 3 世 の Maiさん( 左 9 歳 )
と R e i くん ( 中 央 5 歳 )。 鐘 はサンディエゴと 姉
妹 都 市 提 携 を 結 んでいる 横 浜 市 から 寄 贈 された
司 会 を 担 当 したミッショ
ンベイ 高 校 2 年 生 の
マ シ ュ ー・ ピ ル ガ ー 君
(Matthew Pilger 15 歳 )
原 爆 の 日 にサンディエゴで
インターネット 配 信 による 平 和 祈 念 式 典 開 催
International Peace &
Humanity Day 2023
Presented by
SD-WISH
via Internet
ビデオスピーチをする Dr. 美 甘 章 子
映 画 は PBS で 全 米 に 放 送 された
国 際 平 和 とヒューマニティーの 日
全 人 類 が 生 命 の 尊 厳 を 認 識 して 一 刻 も 早 く 核 兵 器 の 廃 絶 と 永 遠 の 平 和 を !
映 画 の 主 人 公 で Dr. 美 甘 の 父 、 進 示 さん
Dr. 美 甘 の 著 書 を 基 に 制 作 さ れ た ド キ ュ メ ン タ リ ー 映 画 『8 時 15 分 ヒ ロ
シマ 父 から 娘 へ』は 国 際 連 合 プラザでのプレミア 上 映 を 果 たし、その
後 8 月 5 日 からPBS( 公 共 放 送 サービス)にて 全 米 50 都 市 で 放 送 された
8 月 5 日 ( 土 ) 午 後 4 時 から、インターネット 配 信 による 平 和 祈 念 式 典 がサンディエゴで
開 催 されました。このイベントは、 市 民 団 体 「サンディエゴ・ウィッシュ〜 世 界 平 和 を 願 う 会
(SD-WISH)」が、 広 島 の 原 爆 投 下 日 に 合 わせて 開 催 したもので、 今 年 も 昨 年 同 様 、 記 念 式
典 と 関 連 動 画 をインターネットで 配 信 しました。イベントの 様 子 は 次 のリンク 先 からご 覧 いた
だけます。http://sdwish.org
本 年 度 のプログラムは、サンディエゴ 高 校 のジャパンクラブの 高 校 生 達 が 中 心 になって 企 画 。
平 和 式 典 の 司 会 進 行 は、ミッションベイ 高 校 2 年 生 のマシュー・ピルガー 君 が 担 当 しました。
まずマシュー 君 が、 松 井 一 實 広 島 市 長 と 鈴 木 史 朗 長 崎 市 長 のメッセージを 紹 介 。そして、
SD-WISH 代 表 で 被 爆 2 世 でもある Dr. 美 甘 章 子 がニューヨークの 国 際 連 合 本 部 を 背 景 にビ
デオスピーチを 行 いました。 国 際 連 合 プラザでは、Dr. 美 甘 の 著 書 を 原 作 にしたドキュメンタ
リー 映 画 『8 時 15 分 ヒロシマ 父 から 娘 へ』がプレミア 上 映 され、その 映 画 は PBS( 公 共 放
送 サービス ) で 8 月 5 日 から 全 米 50 都 市 で 放 送 されました。Dr. 美 甘 は、 湯 崎 英 彦 広 島 県
知 事 のメッセージを 紹 介 。「SF 映 画 ではなく、 現 実 に 核 戦 争 の 脅 威 が 迫 っている 状 況 の 今 こそ、
全 世 界 の 人 たちにヒロシマを 学 んで 欲 しい」と、 無 料 配 信 を 企 画 した 背 景 を 語 り、SD-WISH
の 式 典 に 参 加 された 方 々や 準 備 に 携 わった 人 々へ、 感 謝 の 言 葉 を 述 べました。
その 後 、サンディエゴの 式 典 会 場 に 戻 り、Lev 君 (3 歳 )と 被 爆 3 世 で 小 学 4 年 生 の Ma
iさん ( 9 歳 ) と Rei 君 ( 5 歳 ) が「 友 好 の 鐘 」の 前 に 花 束 をささげました。
4 時 15 分 、 広 島 の 原 爆 投 下 日 時 に 合 わせて、SD-WISH の 特 別 顧 問 で 広 島 原 爆 被 爆 者 の 河
村 (マイク ) 幾 之 助 氏 が 友 好 の 鐘 を 3 回 鳴 らし、 会 場 にいる 皆 さんと 世 界 平 和 を 祈 念 しました。
続 いて、 特 別 プログラムとして、カリフォルニア 大 学 サンディエゴ 校 (U C S D) の Owen Miller 君 が、ウク
ライナ 出 身 の 言 語 学 者 ・ 翻 訳 家 、オルガ・イリンスカ (Olga Illinska) さんにインタビューを 行 いました。
英 語 、 日 本 語 、ロシア 語 に 堪 能 なオルガさんはキーウ 出 身 の 言 語 学 者 ・ 翻 訳 家 で、ウクラ
イナの 日 本 大 使 館 や 国 連 開 発 プログラムでの 経 験 があります。2022 年 のロシアの 侵 略 後 、 彼
女 は 深 夜 、2 歳 の 息 子 と 共 にウクライナを 去 ること 余 儀 なくされ、サンディエゴに 移 り 住 み、
現 在 、 小 学 校 で 日 本 語 を 教 えるとともに、 国 際 救 援 委 員 会 で 翻 訳 サポートを 提 供 しています。
オルガさんは 避 難 中 に 経 験 した 困 難 や 課 題 が、 自 身 の 国 際 平 和 に 対 する 視 点 を 深 化 させたと
語 り、「 内 面 の 平 和 を 育 むことが、 外 部 の 平 和 を 実 現 する 第 一 歩 である」と 強 調 しました。さらに、
「わずか 4.5 日 間 の 軍 事 費 で 地 球 上 の 全 ての 子 どもたちを 学 校 に 通 わせることができる」という
ノーベル 賞 受 賞 者 マラーラ・ユスフザイ 氏 の 言 葉 を 引 用 し、 教 育 が 戦 争 を 防 ぐ 鍵 であると 指 摘 。
また、「グローバルネットワークの 進 化 は、 情 報 の 拡 散 を 早 める 一 方 で、 情 報 の 真 偽 判 別
が 困 難 になった」と 語 り、 世 界 の 平 和 が「 異 なる 人 や 考 え 方 への 寛 容 、 対 話 、 対 立 の 克 服 、
そして 連 帯 の 拡 大 」という 私 たち 一 人 一 人 の 生 き 方 の 変 革 から 始 まると 熱 く 語 りました。 最 後
に、「San Diego-WISH の 皆 さんが 示 しているように、 私 たちは 平 和 への 揺 るぎない 信 念 を 持 ち、
他 者 を 触 発 する 役 割 を 担 いましょう。それは 種 を 植 え、 大 きな 木 へと 成 長 させる 献 身 的 な 取
り 組 みと 同 じです」と 締 めくくりました。そして、 午 後 4 時 45 分 、ピルガー 君 の 閉 会 の 言 葉
でイベントは 終 了 しました。
SD-WISH の 特 別 顧 問 である 河 村 さんは、 次 のように 話 しています。「 式 典 終 了 後 、 日 本 、 米
国 内 の 多 くの 皆 様 からご 理 解 とご 賛 同 を 頂 きました。 今 回 の 式 典 開 催 にはスティーブン・シガ
フス 氏 、 奥 様 の 貴 美 子 さん、オルガ・イリンスカさん、ピルガー 夫 妻 、 司 会 役 のマシュー・ピ
ルガー 君 、 動 画 撮 影 を 担 当 した 国 長 晃 司 さん、 佐 々 木 千 華 さん、サンディエゴ 高 校 の 皆 さんと
卒 業 生 のオーエン・ミラー 君 のご 支 援 、ご 協 力 に 感 謝 いたします。 今 後 とも、 若 者 の 平 和 への
思 いを 配 信 できるよう 努 めます。 皆 様 のご 支 援 、ご 協 力 をお 願 い 申 し 上 げます」。
50 SAN DIEGO YU-YU SEPTEMBER 1, 2023
英 日 露 語 に 堪 能 なウクライナ 人 のオルガ・イリンス
カ さ ん は 、ロ シ ア 侵 略 後 、S D に 移 住 。 現 在 、パ ウェ
イ 統 一 学 区 の 小 学 校 で 日 本 語 を 教 えるとともに、
国 際 救 援 委 員 会 で 翻 訳 サポートを 提 供 してる
カリフォルニア 大 学 サンディエゴ 校 ( U C S D)1 年
生 の Owen Miller 君 が、ウクライナ 出 身 の 言
語 学 者 ・ 翻 訳 家 、 オルガ・イリンスカ (O l g a
Illinska) さんにインタビューを 行 いました
D r. 美 甘 は 2014
年 11 月 、 英 国
の 財 団 か ら「 世
界 平 和 と 繁 栄
のための 国 内 外
の 類 稀 な 貢 献
に 対 す る 賞 」 を
受 賞 。 同 博 士
の 著 書 “8:15: A True Story of Survival
and Forgiveness from Hiroshima”
が 被 爆 者 で 主 人 公 で あ る 父 、 美 甘 進
示 氏 の 人 生 と 許 しのメッセージを 伝
え 、 世 界 平 和 と 次 世 代 の 繁 栄 に 多 大 な
貢 献 をしていることが 高 く 評 価 された
San Diego-WISH
▽ 目 標 : 全 人 類 ・
異 文 化 ・ 国 家 間
の 平 和 と 調 和 を 促 進 する。▽ 使 命 : 日 米 友
好 再 建 の 前 例 なき 経 験 を 歴 史 が 語 る 例 とし
て 伝 え、 人 類 が 調 和 の 中 で 生 きられるよう
啓 蒙 活 動 を 行 う。▽ 委 員 会 : 代 表 : 美 甘 章
子 、 副 代 表 : ジョシュア・トーレス、 特 別 顧
問 : 河 村 ( マイク ) 幾 之 助 、 委 員 : 佐 々 木 千
華 ほか 2 名 ▽ホームページ www.sdwish.
org、Email: info@sdwish.org (US-Japan
Psychological Services 内 SD-WISH 事 務 局 )