講義要綱 PDFファイル【冊子版】※2013/3/11現在 - 慶應義塾大学-塾生HP
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共通授業科目<br />
医療・福祉の行政 2 単位(秋学期)<br />
医療・福祉を中心とする社会保障制度の基本的知識を習得する<br />
【文経法政商薬】<br />
霜鳥 一彦<br />
授業科目の内容:<br />
少子高齢社会が進展するなか、医療や福祉行政を含む社会保障制<br />
度は、社会を支えるセーフティ・ネットとして益々その役割が大き<br />
くなっています。そのため社会保障制度の持続可能性を維持するた<br />
め、その見直し・再構築が求められています。しかし、その方向性<br />
について様々な意見があり、国民の意見が一致しているわけではあ<br />
りません。本講義では社会保障制度の現状について基本的な理解を<br />
得ながら、今後の制度全体の方向性を考える上での視点・材料を提<br />
供する。また、医療・福祉行政について、社会人として、さらに今<br />
後薬業・医療の世界で携わることを念頭に理解しておくべきことを<br />
中心に講義をします。<br />
テキスト(教科書):<br />
使用せず(スクリーンを使って講義します)<br />
映像・音響文化論 2 単位(春学期)<br />
映像・音響文化論 2 単位(秋学期)<br />
現代美術の鑑賞方法<br />
【文経商医理薬】<br />
*春・秋とも同一の内容です。<br />
荒木 夏実<br />
授業科目の内容:<br />
・映像作品を中心に現代美術の鑑賞方法を学び、その構造や意味に<br />
ついて考える。<br />
・国内外で活躍するアーティストの作品の知識を得て、現代美術の<br />
潮流を知る。<br />
・作品に表れる今日的なテーマを通して、世界の歴史、政治、文化、<br />
時事問題を展望し、自分をとりまく社会と自分自身との関わりにつ<br />
いて考える。<br />
・キーワード:フィクションとリアリティー、権力の構造、マイノ<br />
リティーの視点、歴史、差別、共依存、家族、「常識」を疑うetc.<br />
テキスト(教科書):<br />
指定なし<br />
音楽Ⅰ 2 単位(春学期)<br />
交響曲の歴史(1)~18 世紀から 19 世紀前半まで<br />
【文経法政商医理薬】<br />
池上 健一郎<br />
授業科目の内容:<br />
交響曲(シンフォニー)は、18世紀以降のヨーロッパ芸術音楽を<br />
語る上で極めて重要なジャンルです。一般的には、「多楽章からなる<br />
オーケストラのための大規模な作品」と定義されますが、実際には<br />
時代や作曲家によって解釈が異なります。本講義は、ジャンル史の<br />
展開を概観しながら、「交響曲とは何か?」を改めて問うことを目的<br />
としています。<br />
春学期は、18世紀初頭から19世紀前半までの歴史的展開を概観し<br />
ます。特に、ジャンル史の頂点をなすルートヴィヒ・ヴァン・ベー<br />
トーヴェン(1770‒1827)の作品については、数回を割いて重点的に<br />
扱う予定です。講義は、毎回特筆すべき交響曲作品を一つ取り上げ、<br />
歴史的背景や成立史にも言及しつつ、その様式的特徴やジャンル史<br />
上の意義についてお話しするという形をとります。講義の後半には、<br />
実際に作品を鑑賞する時間を取ります。<br />
受講するにあたって、音楽史の知識や楽器演奏の経験等は前提と<br />
しませんが、音楽を主体的に聴き、感じ、そして考える姿勢を期待<br />
します。<br />
4<br />
テキスト(教科書):<br />
特に指定しない。<br />
音楽Ⅱ 2 単位(秋学期)<br />
交響曲の歴史(2)~19 世紀後半から 20 世紀まで<br />
【文経法政商医理薬】<br />
池上 健一郎<br />
授業科目の内容:<br />
交響曲(シンフォニー)は、18世紀以降のヨーロッパ芸術音楽を<br />
語る上で極めて重要なジャンルです。一般的には、「多楽章からなる<br />
オーケストラのための大規模な作品」と定義されますが、実際には<br />
時代や作曲家によって解釈が異なります。本講義は、ジャンル史の<br />
展開を概観しながら、「交響曲とは何か?」を改めて問うことを目的<br />
としています。<br />
秋学期は、19世紀後半から20世紀へ至る歴史的展開を概観します。<br />
特に、ジャンル史の転換点とも言えるグスタフ・マーラー(1860‒<br />
1911)の作品については、数回を割いて重点的に扱う予定です。講<br />
義は、毎回特筆すべき交響曲作品を一つ取り上げ、歴史的背景や成<br />
立史にも言及しつつ、その様式的特徴やジャンル史上の意義につい<br />
てお話しするという形をとります。講義の後半には、実際に作品を<br />
鑑賞する時間を取ります。<br />
秋学期のみの履修も可能ですが、春学期とあわせて履修した方が<br />
より話の流れは理解しやすいでしょう。受講するにあたって、音楽<br />
史の知識や楽器演奏の経験等は前提としませんが、音楽を主体的に<br />
聴き、感じ、そして考える姿勢を期待します。<br />
テキスト(教科書):<br />
特に指定しない。<br />
音楽Ⅰ(火4) 2 単位(春学期)<br />
バロック期と古典期の音楽:楽器と器楽作品<br />
【文経法政商医理薬】<br />
【文経法政商医理薬】<br />
石井 明<br />
授業科目の内容:<br />
この授業は「知識伝達型」です。一年を通じて履修する学生を主<br />
な対象者として開講します。しかしながら、半期のみの履修も可能<br />
です。後期のみに授業の履修を希望する学生は、前期の授業内容を<br />
後期開始前に把握しておくことを強く薦めます。追加履修について<br />
は、前期は原則認めませんが、後期については受け入れます。<br />
西洋音楽史上では、1600年前後において新しい形の声楽作品、す<br />
なわちオペラの誕生を見ます。そしてこれがその後の200年間、つま<br />
りバロック期と古典期において音楽文化を牽引する役目を担うこと<br />
になります。その一方でこの時代は、それ以前とは比較にならない<br />
ほど器楽が大きく発展した時期でもありました。そして18世紀が終<br />
わるころまでに器楽は成熟し、器楽作品のみで構成される本格的な<br />
コンサートが頻繁に開かれるまでなりました。そして、ベートーヴ<br />
ェン、ハイドンなど、声楽作品よりは器楽作品の方がよく知られる<br />
作曲家たちの存在が大きく注目されるようになっていきました。<br />
このような器楽の飛躍の理由の一つに、楽器の発展を挙げること<br />
ができます。これには、作曲家・音楽家たちが、時代の変化ととも<br />
に楽器に何を求めるようになっていったのかということが反映され<br />
ているだけでなく、楽器職人たちによる、それぞれの楽器が持つ可<br />
能性の拡大という要素も忘れることはできません。<br />
そこでこの授業では、当時使われていた楽器を鍵盤楽器、弦楽器、<br />
管楽器に分けてそれぞれについて考察し、各楽器がどのように理解<br />
されていたのか、どのように活用されていたのか、そしてどのよう<br />
な社会的な役割が与えられていたのかなどを考えていきます。そし<br />
てこれらの楽器のためにどのような器楽作品が書かれていったのか<br />
ということと、それらの作品が、時の経過とともにどのような発展<br />
を見せたのかということを、楽器の観点から分析していきます。ま<br />
た、各楽器について個々に捉えるだけでなく、これらの楽器の組み<br />
合わせ(アンサンブル)にも注目し、楽器がどのように器楽作品の<br />
発展に貢献したかということを探っていきます。<br />
音楽Ⅱ(火4) 2 単位(秋学期)<br />
バロック期と古典期の音楽:楽器と器楽作品<br />
石井 明<br />
授業科目の内容:<br />
この授業は「知識伝達型」です。一年を通じて履修する学生を主<br />
な対象者として開講します。しかしながら、半期のみの履修も可能