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講義要綱 PDFファイル【冊子版】※2013/3/11現在 - 慶應義塾大学-塾生HP

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共通授業科目<br />

音楽Ⅰ(水2) 2 単位(春学期)<br />

音楽とイデオロギー<br />

【文経法政商医理薬】<br />

【文経法政商医理薬】<br />

【文経法政商医理薬】<br />

福中 冬子<br />

授業科目の内容:<br />

西洋芸術音楽はその長い歴史を通じて、イデオロギー構築と深い関<br />

わりあいを持ち続けてきました。音楽作品の創作や聴取、受容、消<br />

費などが、拮抗する複数の「当事者(エージェント)」の意図のぶつ<br />

かり合いにより、今我々の目の前にある姿を呈しているのかー。そ<br />

うした問いを受け、音楽作品が、他の芸術諸分野における作品と同<br />

じように、ある特定の時代のある特定の社会構造に身を置く創作者<br />

によって書かれたものである限り、それは自己完結としての「内的<br />

構造」以上のものがある、という前提の下、二〇世紀における様々<br />

な音楽現象がどのような動機から生まれてきたのか、幅広い文脈か<br />

ら考察するのがこの授業の趣旨です。また音楽作品の創作のみなら<br />

ず、その受容(作用)史にも目を向けることにより、「閉じられたテ<br />

クスト」としてではなく、「時代を語る主体」としての音楽作品の可<br />

能性と限界も検証範囲に入ります。<br />

テキスト(教科書):<br />

『ニュー・ミュージコロジー』福中冬子著、慶應大学出版会、2013<br />

年。<br />

本講義は上に挙げた図書に沿って、限りなくゼミに近い形で進めて<br />

行きますので、必ず購入してください。<br />

音楽Ⅱ(水2) 2 単位(秋学期)<br />

音楽とイデオロギー<br />

福中 冬子<br />

授業科目の内容:<br />

西洋芸術音楽はその長い歴史を通じて、イデオロギー構築と深い関<br />

わりあいを持ち続けてきました。音楽作品の創作や聴取、受容、消<br />

費などが、拮抗する複数の「当事者(エージェント)」の意図のぶつ<br />

かり合いにより、今我々の目の前にある姿を呈しているのかー。そ<br />

うした問いを受け、音楽作品が、他の芸術諸分野における作品と同<br />

じように、ある特定の時代のある特定の社会構造に身を置く創作者<br />

によって書かれたものである限り、それは自己完結としての「内的<br />

構造」以上のものがある、という前提の下、二〇世紀における様々<br />

な音楽現象がどのような動機から生まれてきたのか、幅広い文脈か<br />

ら考察するのがこの授業の趣旨です。また音楽作品の創作のみなら<br />

ず、その受容(作用)史にも目を向けることにより、「閉じられたテ<br />

クスト」としてではなく、「時代を語る主体」としての音楽作品の可<br />

能性と限界も検証範囲に入ります。<br />

テキスト(教科書):<br />

『ニュー・ミュージコロジー』福中冬子著、慶應大学出版会、2013<br />

年。<br />

本講義は上に挙げた図書に沿って、限りなくゼミに近い形で進めて<br />

行きますので、必ず購入してください。<br />

音楽Ⅰ 2 単位(春学期)<br />

音楽と技術 (1):1950 年代以前 – アナログの時代<br />

藤井 孝一<br />

授業科目の内容:<br />

テクノロジーやメディアという言葉を聞くと、21世紀に生きる私<br />

たちは、コンピュータやインターネットなどのエレクトロニクスに<br />

基づく先端技術を思い浮かべがちでしょう。しかしながら、ルネサ<br />

ンス期の印刷技術や産業革命期の機械技術、近代の録音技術も、そ<br />

の時代においては最先端の技術であったのです。<br />

この講義では、印刷、機械、録音など、近代以降に発達した技術<br />

やメディアと音楽との関係を軸に、古代から20世紀前半にかけての<br />

西洋音楽史を概観します。大作曲家の伝記や年代記的な音楽史では<br />

なく、トピック毎に、技術の発達が音楽の創作や聴取(もしくは消<br />

費)の有り様にどのような変化をもたらし、ひいては現在の私たち<br />

の音楽に向き合う態度を形成する上でどのような影響を及ぼしてき<br />

たのか、学生諸君と一緒に考えてみたいと思います。「芸術」音楽ば<br />

かりでなく、ジャズやロックなどのポピュラー音楽についても時間<br />

の許す限り触れます。講義で取り上げる作品の理解に必要な音楽様<br />

式や時代背景などについても詳説します。<br />

8<br />

現代社会に生きる私たちの音楽そして技術と向き合う態度につい<br />

て、深く考えるきっかけになれば幸いです。<br />

テキスト(教科書):<br />

教科書は特に指定しません。教材・資料は適宜プリントとして配<br />

布し、さらにPowerPointを用いスライドを映写します。<br />

音楽Ⅱ 2 単位(秋学期)<br />

音楽と技術 (2):1940 年代以降 – アナログからデジタルの時代へ<br />

【文経法政商医理薬】<br />

藤井 孝一<br />

授業科目の内容:<br />

エレクトロニクスの発達は音楽の創作に大きな影響を与えてきま<br />

した。ミュジック・コンクレートに始まる電子音響音楽(electroacoustic<br />

music)の歴史は既に60年を越えています。これまで多くの作曲家達<br />

が積極的にこのジャンルと関わってきたことからもわかるように、<br />

欧米においては重要なレパートリーとして確立されています。同時<br />

に、録音技術の発達・普及により、芸術音楽ばかりでなくポピュラ<br />

ー音楽においても聴取者と音源の乖離が進むなど、音楽の在り方、<br />

聴取(消費)態度にも大きな影響を与えています。<br />

この講義では、総音列主義と電子音楽のかかわり、ヨーロッパ前<br />

衛音楽とアメリカ実験音楽のエレクトロニクスに向き合う態度の違<br />

いなど、第二次大戦後の音楽の諸傾向について、エレクトロニクス<br />

との関連という観点から解説ます。「芸術」音楽ばかりでなく、ビー<br />

トルズやプログレシッヴ・ロック、テクノ・ポップなどのポピュラ<br />

ー音楽についても時間の許す限り触れたいと思います。講義で取り<br />

上げる作品の理解に必要な音楽様式や時代背景などについても、で<br />

きるだけ詳しく解説します。<br />

現代社会に生きる私たちの音楽そして技術と向き合う態度につい<br />

て、深く考えるきっかけになれば幸いです。<br />

テキスト(教科書):<br />

教科書は特に指定しません。教材・資料は適宜プリントとして配<br />

布し、さらにPowerPointを用いスライドを映写します。<br />

音楽Ⅰ 2 単位(春学期)<br />

オペラとモラル<br />

【文経法政商医理薬】<br />

【文経法政商医理薬】<br />

横溝 綾<br />

授業科目の内容:<br />

オペラは17世紀バロック時代にイタリアで生まれた音楽、文学、<br />

美術、舞踏などによる総合芸術です。このジャンルは当初は王侯貴<br />

族の贅沢な娯楽でしたが、18世紀に入ると啓蒙思想のひろまりが作<br />

品内容に影響を及ぼし、市民革命以降はさらにその傾向が強まりま<br />

す。その結果、オペラは娯楽性を持つと同時に、その時代の社会情<br />

勢に対する芸術家の思想がとりわけ色濃く反映される芸術となって<br />

いきます。<br />

本講義では各時代の代表的なオペラ作品を通して、17世紀以降の<br />

西洋社会におけるモラルがどのように変化し、それが芸術家たちに<br />

よってどのように作品に反映されていったのかを考察していきます。<br />

前期はオペラの成立から19世紀後半までの作品を扱います。<br />

テキスト(教科書):<br />

ありません。毎回プリントを配布します。<br />

音楽Ⅱ 2 単位(秋学期)<br />

オペラとモラル<br />

横溝 綾<br />

授業科目の内容:<br />

オペラは17世紀バロック時代にイタリアで生まれた音楽、文学、<br />

美術、舞踏などによる総合芸術です。このジャンルは当初は王侯貴<br />

族の贅沢な娯楽でしたが、18世紀に入ると啓蒙思想のひろまりが作<br />

品内容に影響を及ぼし、市民革命以降はさらにその傾向が強まりま<br />

す。その結果、オペラは娯楽性を持つと同時に、その時代の社会情<br />

勢に対する芸術家の思想がとりわけ色濃く反映される芸術となって<br />

いきます。<br />

本講義では各時代の代表的なオペラ作品を通して、17世紀以降の<br />

西洋社会におけるモラルがどのように変化し、それが芸術家たちに<br />

よってどのように作品に反映されていったのかを考察していきます。<br />

後期は19世紀末から現代までの作品を扱います。<br />

テキスト(教科書):<br />

ありません。毎回プリントを配布します。

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