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講義要綱 PDFファイル【冊子版】※2013/3/11現在 - 慶應義塾大学-塾生HP

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共通授業科目<br />

造形・デザイン論 2 単位(秋学期)<br />

各時代に見る日本の造形・日本の意匠・日本の美意識<br />

【経商医理薬】<br />

木下 京子<br />

授業科目の内容:<br />

モネやゴッホ、ピカソの名前や作品を知っていても、例えば日本を<br />

代表する画家である狩野永徳や尾形光琳の名前や作品を知らない人<br />

がいるかもしれません。また、日本美術の良さがわからない、ひい<br />

てはどのように鑑賞したらよいかもわからないという人も少なから<br />

ずいるでしょう。しかしながら、歴史的背景と照らし合わせながら<br />

作品を見ると、日本の美術は外来文化を摂取しつつも独自の発展を<br />

遂げてきたことが理解され、その時々で活躍した絵師や流行した作<br />

品など時代性や為政者の好みが反映されていることがわかります。<br />

本授業では各時代を代表する美術工芸作品を熟視することで、それ<br />

ぞれの時代特有の美意識や造形美を感得し、日本の美術および文化<br />

への理解を深めることを目標とします。<br />

テキスト(教科書):<br />

授業時に資料プリントを配布<br />

造形・デザイン論 2 単位(秋学期)<br />

すぐれた造形、よいデザインを考える<br />

【経商医理薬】<br />

【文経商医薬】<br />

児島 やよい<br />

授業科目の内容:<br />

造形・デザインについて考察し、理解を深め、視野を広めることを<br />

目標とします。<br />

芸術もデザインも、私たちの社会と、日常生活と、切り離しては存<br />

在し得ません。あらゆる分野と密接に関わっています。ふだん、造<br />

形やデザインとは無関係に過ごしていると思っていても、実は大き<br />

く影響を受けて生活しているのです。最近は、デザインで社会の問<br />

題に取り組む活動も注目されています。世の中にあふれる造形・デ<br />

ザインについて、その意味を考えることは、これからの社会を生き<br />

ていく上で、ますます重要になっていくでしょう。そして、芸術家<br />

が魂を込めてつくる作品が、どのようにして人の心を打つのか、日<br />

本の美意識や造形美はどのようにつくられ、受け継がれてきたのか、<br />

混迷の時代だからこそ、考えていくべきです。人がアートやデザイ<br />

ンに求めるものは何なのか、そして未来のために、造形・デザイン<br />

はどんな役割を果たすのか。<br />

日常接するもの、メディアで目にするものから、アート、デザイン、<br />

建築、ファッション、映像など、「造形・デザイン」を広くとらえ、<br />

その意味を考えてみましょう。<br />

テキスト(教科書):<br />

特に指定しません。講義資料プリントを配布します。<br />

地域研究-スペイン事情Ⅰ 2 単位(春学期)<br />

スペインの歴史と文化<br />

丸田 千花子<br />

授業科目の内容:<br />

現在、国連の公用語のひとつであるスペイン語人口は約3億5千人、<br />

スペイン語圏は20カ国の国と地域に広がっています。世界の中での<br />

スペイン語のプレゼンスの大きさは、スペインが16世紀以降、アメ<br />

リカ大陸などの海外にその領地を展開していった結果です。一方で、<br />

地中海などの海に面したイベリア半島には実にさまざまな民族が到<br />

来しました。その際たるは8世紀から約800年間半島の一部を支配し<br />

たイスラム教徒です。ヨーロッパ内外の多民族や異教徒によっても<br />

たらされた文化は、ローマ帝国時代に定着したキリスト教文化と融<br />

合し、他のヨーロッパにはみられないような独特なものに発展して<br />

いきます。<br />

この授業では、ローマ帝国以前の古代から今日まで、各時代を代<br />

表する文学、美術、建築、社会事象などを通して、スペインがたど<br />

ってきたさまざまな経験を紹介していきます。今日のスペイン社会<br />

を形成しているものは何か、またスペインとはどのような国かとい<br />

うことを一緒に考えていきましょう。<br />

テキスト(教科書):<br />

keio.jpにレジュメをアップしますので、各自ダウンロードして授業<br />

に臨んでください。<br />

34<br />

地域研究-スペイン事情Ⅱ 2 単位(秋学期)<br />

"Spain is different" から「欧州の優等生」そして経済危機へ。<br />

【文経商医薬】<br />

八嶋 由香利<br />

授業科目の内容:<br />

ヨーロッパの金融危機発生以降、"PIGS"の一国として日本で<br />

もニュースに登場することが多くなったスペイン。日本と同様、こ<br />

の国もグローバル化の波に洗われ、人々の生活や意識も変化してい<br />

ます。「国技」ともいえる闘牛がカタルーニャでは禁止になったし、<br />

どんな田舎町に行っても外国人労働者に出くわすし、急速に進む少<br />

子高齢化やバブル崩壊後の経済危機、増大する失業者…と問題も山<br />

積です。でもその一方、スペイン人はいつも通りおしゃべりが好き<br />

で、サッカーへの熱狂ぶりも相変わらず。<br />

授業では、ヨーロッパの周縁に位置し、特異な歴史と文化をはぐ<br />

くんできたスペインが、第二次世界大戦後、国際的な孤立から脱却<br />

しヨーロッパの一員となるためにどう歩んできたのか、その歴史的<br />

過程をたどります。また、21世紀に入ってからスペイン経済は大量<br />

の外国人労働者を取り込みながら拡大してきましたが、深刻な経済<br />

危機の発生で今までの成長モデルはとん挫しています。スペインは<br />

今後どうなっていくのでしょうか。これについても考えてみたいと<br />

思います。<br />

テキスト(教科書):<br />

・碇順治編『ヨーロッパ読本 スペイン』(河出書房新社、2008)<br />

地域研究-中国事情Ⅰ 2 単位(春学期)<br />

近代中国の歩み<br />

【文経商医薬】<br />

【文経商医薬】<br />

【文経商薬】<br />

宇 振領<br />

授業科目の内容:<br />

中国はアヘン戦争(1840-1842)で負けた。その年から中国が二<br />

千年以上も続いた封建社会が終わり、半植民地・半封建社会に入っ<br />

た。それまで、「天朝大国」とうぬぼれていたが、この敗戦より強い<br />

屈辱感を受けた。アヘン戦争から第二次アヘン戦争(アロー号事件)、<br />

清仏戦争、日清戦争、八国連合軍の北京占領…、敗戦の連続だった。<br />

敗戦の恥をそそぎ、外国列強の抑圧から抜け出す熱望が近現代中国<br />

の底流になっている。<br />

当講義では、中国近代史で大きな役割を果たした人物また事件を<br />

語ることによって、いまの中国に対する理解を深め、また日中間に<br />

横たわる問題が何処にあるかも指摘する。<br />

テキスト(教科書):<br />

参考資料を配布する<br />

地域研究-中国事情Ⅱ 2 単位(秋学期)<br />

現代中国の歩み<br />

宇 振領<br />

授業科目の内容:<br />

第一次世界大戦と第二次世界大戦の時、アジア唯一の強国‐日本<br />

はその機に乗じて、中国や東南アジアでの勢力範囲を拡大した。特<br />

に、中国での権益を守り、さらに拡大のために、「満洲事変」「盧溝<br />

橋事件」などを起こし、八年間も続く「日中戦争」に発展した。中<br />

国は国際戦線の一員として戦勝を得た。<br />

その後、蒋介石と毛沢東はさらに四年間の戦争を経て、新中国建<br />

国。やっと外国列強の抑圧と戦乱から逃れた人民大衆は、平和な生<br />

活を望んだが、それと裏腹に建国後も「運動」に続く「運動」の混<br />

乱による災難が余儀なく経験させられた。<br />

当講義では、中国現代史で起った事件を語ることによって、いま<br />

の中国に対する理解を深め、また日中間に横たわる問題が何処にあ<br />

るかも指摘する。<br />

テキスト(教科書):<br />

参考資料を配布する<br />

地域研究-中国事情Ⅲ 2 単位(春学期)<br />

中国の食文化と地域文化<br />

千田 大介<br />

授業科目の内容:<br />

日本と中国とは、同じ東アジアの漢字文化圏に属することから、<br />

お互いがお互いを自らと似た文化・社会であるとの先入観を懐きが<br />

ちである。その実、両国は様々な面で大きく隔絶した特色を有して

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