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講義要綱 PDFファイル【冊子版】※2013/3/11現在 - 慶應義塾大学-塾生HP

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共通授業科目<br />

心理学Ⅰ 2 単位(春学期)<br />

感性心理学<br />

【文】<br />

【文】<br />

【文】<br />

川畑 秀明<br />

授業科目の内容:<br />

本講義では、私たちの心の側面の1つとしての「感性」について<br />

講義します。感性と一言で言ってもその中身は非常に広い内容が含<br />

まれています。目で見ること、音を聞くこと、匂いを嗅ぐことなど<br />

の感覚や、それらの意識的・無意識的体験としての知覚、さらには<br />

それらに対する情動や記憶、注意など、心理学では私たちヒトや動<br />

物の心や行動を理解するためにヒトの感性に関する様々な研究が行<br />

われています。<br />

本講義では、生物学的な意味でのヒトから社会文化的存在として<br />

の人における彼らの心の成り立ちについて、特に「感性」という側<br />

面から明らかにしてこうとするものです。その中でも、私たちが住<br />

む世界を私たち自身がどのように知覚的に体験しているのかという<br />

「知覚心理学」や、私たちが美術や音楽に美を感じたり、好むように<br />

なったりするという一見文化的な行動が、ヒトとしてどのような意<br />

味を持っているのかという「芸術心理学」、さらにはそれらがどのよ<br />

うに脳の中で生じるのかという「脳神経科学」について述べていき<br />

ます。それらを個別的に扱うのではなく、それらの心理学や脳科学<br />

の関係の中で、私たちの感性的能力や芸術性、創造性などについて<br />

説明していきます。<br />

私たちが眼で見ているもの(物理的刺激)と私たちに見えている<br />

もの(視覚的意識)は異なります。その顕著な例は錯視を用いるこ<br />

とで簡単にデモンストレーションすることが可能です。心理学Iで<br />

は、「見ること」「見せること」の仕組みについて広い視点から紹介<br />

します。講義の内容は、脳の働きや発達にとどまらず、脳にとって<br />

「美」とは何かについて、メイキャップ(化粧)、デザインや芸術作<br />

品などの知覚と表現(感性)を含みます(むしろこちらの方がメイ<br />

ンです)。講義の中では、多くのデモンストレーションをもとに、受<br />

講生に改めて自分の視覚と感性を体験してもらいたいと思います。<br />

テキスト(教科書):<br />

『脳は美をどう感じるか ―アートの脳科学』 川畑秀明著 筑摩書<br />

房(ちくま新書)2012年<br />

心理学Ⅱ 2 単位(秋学期)<br />

自己の心理学と心の支援<br />

川畑 秀明<br />

授業科目の内容:<br />

人は自分で考えているほど自分の行動や心の動きをわかっていま<br />

せん。それを明らかにする心理学とは、心や行動の背景や仕組みを<br />

科学する学問です。本講義は、私たち自身や私たちを取り巻く環境<br />

との関わりについて、できるだけ身近で日常的な例を挙げながら紹<br />

介していきます。特に認知心理学のアプローチを基礎としつつ、「自<br />

分自身を知る」をコンセプトに、自己を形成するパーソナリティや<br />

感情、意識、意思決定などについて学びます。カウンセリングの基<br />

礎についても取り上げます。<br />

大きく3つのパートに分かれています。<br />

1)パーソナリティの心理学<br />

2)自己意識の心理学<br />

3)カウンセリング・コーチングと心の支援<br />

テキスト(教科書):<br />

特に指定しません。<br />

心理学Ⅰ 2 単位(春学期)<br />

皆川 泰代<br />

授業科目の内容:<br />

本講義では心理学の各領域の基本的な項目について、具体例やデモ<br />

を示しつつ概説する。「心」と「脳」の繋がりは近年ますます重要視さ<br />

れ、様々なことが明らかにされている。本講義でも心理学各領域に<br />

ついて脳科学的ないし生理学的見地からもコメントし、心の生理学<br />

的基盤からの理解も深める。心理学Iでは特に心理学の基礎的な項<br />

目を学習し、その知識に基づいて心理学IIの講義を行う。<br />

テキスト(教科書):<br />

特にテキストは指定しない。講義資料プリントを配布する。<br />

22<br />

心理学Ⅱ 2 単位(秋学期)<br />

【文】<br />

【文】<br />

【文】<br />

【経】<br />

皆川 泰代<br />

授業科目の内容:<br />

本講義では心理学の各領域の基本的な項目について、具体例やデモ<br />

を示しつつ概説する。「心」と「脳」の繋がりは近年ますます重要視さ<br />

れ、様々なことが明らかにされている。本講義でも心理学各領域に<br />

ついて脳科学的ないし生理学的見地からもコメントし、心の生理学<br />

的基盤からの理解も深める。心理学Iでは特に心理学の基礎的な項<br />

目を学習し、その知識に基づいて心理学IIの講義を行う。<br />

テキスト(教科書):<br />

特にテキストは指定しない。講義資料プリントを配布する。<br />

心理学Ⅰ 2 単位(春学期)<br />

知覚と認知の心理学<br />

望月 要<br />

授業科目の内容:<br />

心理学の中でも、実験心理学は、人間を含めた生物の行動の法則<br />

を、実証科学的な方法で探求する分野である。この授業では、実験<br />

心理学における基本的な知識と考え方、この分野で取り上げられる<br />

興味深い現象、研究テーマとその成果などを概論的に紹介する。主<br />

に実験室の中で研究が展開される実験心理学と、現実の人間生活の<br />

関係を理解して貰うために、できる限り、応用的な研究事例を紹介<br />

しながら講義を進めてみたいと考えている。《こころ》というような<br />

曖昧な言葉で表現される現象が、厳密に科学的な方法で研究できる<br />

という事実と、そのための物の見方、考え方を身につけて貰うこと<br />

が、この授業の一番の目的である。春学期の『心理学I』では、知覚<br />

と認知に関する心理学を取り上げる。秋学期の『心理学II』と通し<br />

て履修することが望ましい。<br />

テキスト(教科書):<br />

使用しない。授業資料は授業用webで配布する。<br />

心理学Ⅱ 2 単位(秋学期)<br />

実験行動分析学入門<br />

望月 要<br />

授業科目の内容:<br />

心理学の中でも、実験心理学は、人間を含めた生物の行動の法則<br />

を、実証科学的な方法で探求する分野である。この授業では、実験<br />

心理学における基本的な知識と考え方、この分野で取り上げられる<br />

興味深い現象、研究テーマとその成果などを概論的に紹介する。主<br />

に実験室の中で研究が展開される実験心理学と、現実の人間生活の<br />

関係を理解して貰うために、できる限り、応用的な研究事例を紹介<br />

しながら講義を進めてみたいと考えている。《こころ》というような<br />

曖昧な言葉で表現される現象が、厳密に科学的な方法で研究できる<br />

という事実と、そのための物の見方、考え方を身につけて貰うこと<br />

が、この授業の一番の目的である。春学期の『心理学I』にひき続<br />

き、『心理学II』では我々動物の行動の原理について実験行動分析学<br />

の枠組から概説する。できれば『心理学I』と通して履修することが<br />

望ましい。<br />

テキスト(教科書):<br />

使用しない。授業資料は授業用web siteで配布する。<br />

心理学Ⅰ 2 単位(春学期)<br />

新井 哲也<br />

授業科目の内容:<br />

心理学は人間や動物の行動を科学的に研究することで「こころ」の<br />

理解に努めてきました。その対象は見る・聞くといった基礎的な行<br />

動から、考える・理解するといった高次のものまで多岐にわたって<br />

います。本講義では心理学の基礎領域に重点をおき、心理学の基本<br />

概念や研究方法を多くの実例を交えて紹介します。「こころ」を客観<br />

的に捉えるための視点を養うことが本講義の大きな目的です。<br />

本講義では、感覚・知覚、認知、学習といったテーマを中心に解説<br />

します。私たちは日常的に世界をどのように捉え、理解しているの<br />

でしょうか。本講義では、私たちの日常的な行動を科学的に解明す<br />

るための方法と、その研究成果について紹介していきます。<br />

テキスト(教科書):<br />

特に指定しません。授業の際に講義資料を配布します。

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