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講義要綱 PDFファイル【冊子版】※2013/3/11現在 - 慶應義塾大学-塾生HP

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共通授業科目<br />

化学Ⅱ(実験を含む) 3 単位(秋学期)<br />

物質の化学 応用編<br />

【文経法政商】<br />

【文経法政商薬】<br />

【経法政商薬】<br />

志村 正<br />

授業科目の内容:<br />

授業は、原則として講義と実験を隔週で行います。<br />

【講義】<br />

講義では、物質とその性質について化学的に考えていきます。<br />

【実験】<br />

実験では、有機化合物の合成、色素の合成と染色、化学発光など<br />

を行う予定です。<br />

テキスト(教科書):<br />

実験用テキストを実費にて配布する予定です。<br />

科学技術と現代社会 2 単位(春学期)<br />

科学の可能性と限界を考える<br />

谷田部 雅嗣<br />

授業科目の内容:<br />

2011年3月に起きた東日本大震災と原発事故は科学技術に対する信<br />

頼を揺るがしました。想定外という言葉が使われましたが、責任の<br />

所在をあいまいにする手段としか思えないものでした。一方で、国<br />

や自治体などはもちろん、個人にとっても、自らの命、家族、友人<br />

の命、健康を守ることが難しく、命を守るための危機管理の見直し<br />

が必要であることを痛感させられました。危機管理のあり様は、薬<br />

害や公害、環境問題などとも共通するものです。世界的には二酸化<br />

炭素削減を主体とした地球温暖化対策が、暗礁に乗り上げようとし<br />

ています。人間はなぜ地球環境を破滅させるまでに進化してきたの<br />

か。地球環境は生命進化の歴史と大きなかかわりを持っています。<br />

現在の地球環境問題を考える上で、生命進化の歴史を学ぶことは意<br />

義のあることだと思います。人工化学物質による汚染問題、各種の<br />

公害、食糧問題は政治経済も含めた問題として考える必要もありま<br />

す。また、ヒトの遺伝情報の全てであるヒトゲノムの解読が進み、<br />

ノーベル賞のiPS細胞も含め、医薬や医療への応用など、具体的な成<br />

果に結びつき始めています。しかし、科学技術が急速に進歩し、専<br />

門家の持つ知識と一般の人の持つ知識には著しい差が生まれていま<br />

す。最先端の科学技術について専門家だけが知っていればいいとい<br />

うものではありません。遺伝子組み替え植物、食品の安全性など知<br />

らずに生まれる不安、知らせずに起きる不信感など様々な問題が起<br />

きています。薬学や医学の世界でも患者にわかりやすく説明し、理<br />

解を得ることは事故を防ぐ意味からも欠かせません。必要な事例を<br />

学ぶには書物から学ぶことは重要です。しかし、可能な限り、現場<br />

や当事者に接して、体感することができれば、理解は飛躍的に深ま<br />

ります。ところが、現実的にはむずかしい。そこで、講義ではテー<br />

マに関連した映像資料を多用します。映像は擬似的ではありますが、<br />

体感に近づくことができます。感覚的な理解を深めながら、科学技<br />

術と社会との関連を考えて学び、行動に結びつくような講義を目指<br />

します。<br />

テキスト(教科書):<br />

設けません。<br />

科学史Ⅰ 2 単位(春学期)<br />

生物の謎を探究した人々<br />

下坂 英<br />

授業科目の内容:<br />

18世紀以後の西洋生物学史を扱います。通史的にたどるという<br />

ことではなく、重要かつ興味深い科学者を取り上げ、その業績を理<br />

解することを通じて、生物学史を大雑把につかむというのが目標で<br />

す。また、当時の時代背景を踏まえつつ、「科学と宗教、思想」「社<br />

会における科学」というテーマを、現在的な問題意識から考察しま<br />

す。さらに、皆さんのこれからの生き方を考える上で参考にしてほ<br />

しいという観点から、これらの人々がどういう人物であったのかに<br />

ついても、エピソードなどを紹介して講義します。<br />

テキスト(教科書):<br />

講義の際にプリントを配布します。<br />

10<br />

科学史Ⅱ 2 単位(秋学期)<br />

近代日本の科学・技術を築いた人々<br />

【経法政商薬】<br />

【文経法政商医】<br />

【文経法政商医】<br />

【経商理】<br />

下坂 英<br />

授業科目の内容:<br />

欧米で発達した科学・技術が、日本にどのように導入され、なぜ<br />

発展して行くことができたかを考えます。江戸時代の蘭学にもふれ<br />

ますが、主に明治時代を扱います。重要な役割を果たした人物を取<br />

り上げて概観するという方法は前期と同じです。近代化に貢献した<br />

御雇外国人にも触れます。こうした歴史から学ぶ作業を怠っては、<br />

現代日本の科学・技術をめぐる諸問題を議論する局面においても、<br />

浅薄な結論しかでてこないでしょう。特に、日本人の独創性という<br />

問題を考察しますが、模倣における独創性、独創性の評価力という<br />

視点も重視します。前期と同様に、登場人物の生き方にも注目しま<br />

す。<br />

テキスト(教科書):<br />

講義の際に、プリントを配布します。<br />

漢文Ⅰ 2 単位(春学期)<br />

散文を読もう!<br />

高橋 幸吉<br />

授業科目の内容:<br />

日本は古来から中国文化の影響を強く受け、古典中国語によって<br />

書かれた文章を「漢文」と呼び習わしてきました。これは近世まで<br />

東アジアの共通言語であっただけでなく、共通の思想的基盤を醸成<br />

する母体ともなりました。日本人にとって漢文とは、異文化を吸収<br />

し、異文化と交流し、さらには自らの文化・文学を作り上げる大切<br />

な要素だったのです。<br />

本講義では漢文の背景にある歴史や文化を学びつつ、訓読によっ<br />

て作品を読んでいきます。現代の日中関係や中国人の思考などを理<br />

解する一助として、外国語だけではなく文化面までを理解した真の<br />

国際人になるための授業にしたいと考えています。<br />

春学期の「漢文Ⅰ」では散文を扱います。<br />

漢文Ⅱ 2 単位(秋学期)<br />

漢詩を読もう!<br />

高橋 幸吉<br />

授業科目の内容:<br />

日本は古来から中国文化の影響を強く受け、古典中国語によって<br />

書かれた文章を「漢文」と呼び習わしてきました。これは近世まで<br />

東アジアの共通言語であっただけでなく、共通の思想的基盤を醸成<br />

する母体ともなりました。日本人にとって漢文とは、異文化を吸収<br />

し、異文化と交流し、さらには自らの文化・文学を作り上げる大切<br />

な要素だったのです。<br />

本講義では漢文の背景にある歴史や文化を学びつつ、訓読によっ<br />

て作品を読んでいきます。現代の日中関係や中国人の思考などを理<br />

解する一助として、外国語だけではなく文化面までを理解した真の<br />

国際人になるための授業にしたいと考えています。<br />

秋学期の「漢文Ⅱ」では漢詩を扱います。<br />

基礎の数学 2 単位(春学期)<br />

数学が苦手な人のための数学<br />

丸山 文綱<br />

授業科目の内容:<br />

基本的に、1変数関数の微分法と積分法の復習が中心となります。<br />

高校数学の復習となるところからはじめ、問題演習に重点を置きま<br />

すが、講義時間内のみでは無理があるため、自分自身での学習が重<br />

要になります。また、偏微分と2変数関数の極値(経済・商・理工<br />

の必修科目で学ぶはずです)についても解説したいとおもいます。<br />

この際に必要となる線形代数についても簡単に触れます。一方、理<br />

論の習得と同時に、微積分の知識を元に応用として計算機を使った<br />

高度な計算ができるようになることをもうひとつの目的としていま<br />

す。<br />

テキスト(教科書):<br />

特に指定しない。必要に応じて、WEBページに資料を置いたり、<br />

プリントを配布したりする。

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