You also want an ePaper? Increase the reach of your titles
YUMPU automatically turns print PDFs into web optimized ePapers that Google loves.
ス タ ッフ 閑 談<br />
今 回 のテーマは「いたずら」<br />
▽ その 昔 、 友 人 と「 幽 霊 自 転 車 」で 盛 り 上 がったことがある。 彼 女 が 通 勤 に 利 用 していた 築 地 駅 の 道 ばたに 放 置 された 老 朽<br />
自 転 車 が、ひとりでにカラカラとペダルを 漕 いで 回 り 続 ける。 初 めて 見 たとき、びっくりした。なんでも、 地 下 鉄 の 駅 通 気 孔 から<br />
噴 き 出 す 排 気 に 目 をつけた 誰 かのいたずら。 排 気 の 力 でペダルが 回 ったり 止 まったりを 繰 り 返 し、あたかも 透 明 人 間 が 気 まぐれ<br />
に 漕 いでいるような「 作 品 」に 仕 上 がっていた。 幽 霊 自 転 車 を 置 いた 人 。それを 見 てニヤッと 笑 ってる 人 。 放 置 を 認 めた 警 察 …。<br />
ふた<br />
いいなと 思 った。▽ 蓋 を 開 けるとヘビが 勢 いよく 飛 び 出 す「びっくりポテトチップ」、 本 物 そっくりの 「イ<br />
1 1<br />
ミテーションげろ」など、 離 婚 したばかりの 同 僚 と " いたずらグッズ " の 仕 掛 け 合 いをして、 毎 日 笑 い<br />
転 げていたことがある。「つらいとき、なおさら 笑 って 前 を 向 く」。ウイットに 富 んだいたずらや 笑 いには、<br />
そんな 力 があるような 気 がする。▽ 初 めての 外 出 禁 止 令 。「うわぁっ!」。1 週 間 で 目 方 が10パンド 増 えた。<br />
旦 那 が 体 重 計 の 針 をいたずらをしたようだが、それを 差 し 引 いてもこの 増 え 方 はヤバイ。「<strong>2020</strong> 年 は 本<br />
当 に 大 変 だったね。 神 様 のイタズラにしてはやりすぎだよね」。 笑 い 話 になる 日 が 早 く 来 ますように。(NS)<br />
▽ 日 本 に 暮 らす 89 歳 の 母 が 真 夜 中 の 無 言 電 話 に 困 り 果 てていた。 就 寝 前 に 呼 び 出 し 音 を 消 すことで 睡 眠 不 足 を 防 いでいたが、 音 量 を<br />
戻 すのを 忘 れて 連 絡 が 途 絶 えてしまい、 母 の 安 否 を 気 遣 う 人 たちが 訪 ねてきたことも —— 。どうしたものか。 弟 が 電 話 口 で 演 歌 を 歌 っても<br />
え<br />
逆 効 果 。イタズラはエスカレートするばかり。 母 は 50 代 初 めに 仏 門 に 帰 依<br />
どきょう<br />
して 精 進 を 続 け、 今 では 入 信 宗 派 の 高 位 資 格 を 手 にしている。<br />
うな<br />
魂 を 込 めて 唸 る 母 の 読 経 は 響 きが 良 く、ビブラートも 効 いて、 深 夜 に 聞 けば 不 気 味 さもハンパない。ある 晩 、その 懲 りない 相 手 に 聞 かせたら、<br />
イタ ズ ラ 電 話 は すぐ に 切 れ た 。▽ その 昔 、 私 と 友 人 の3 人 が 後 楽 園 球 場 の ( 古 いな … ) 三 塁 側 内 野 席 で 野 球<br />
観 戦 をしていたら、ライナー 性 の 打 球 が 飛 び 込 んできた。 体 をよじって 直 撃 を 避 けたものの、その 後 もファ<br />
ウルボールが 何 度 も 私 たちを 襲 う。 友 人 の1 人 は 完 全 に “ファウルボール 恐 怖 症 ”になってしまい、バットの<br />
快 音 を 聞 くたびにビビリまくる。 私 たちはイタズラを 思 いつき、ボールが 飛 んできたと 思 わせて 大 声 を 上 げ、<br />
彼 の 反 応 を 見 ようとした。「あーっ! 来 た ーっ!」と 叫 んだら、 隣 にいたオジさんが 「うわーっ!!」。 食 べ 物 を<br />
ひっくり 返 したようで 全 身 に 降 りかかっている。 新 しいきつねそばを 弁 償 することで 許 してもらった。 (SS)<br />
こ<br />
高 校 時 代 はクラスの 仲 間 といつもワイワイしていた。 若 いせいもあって、 私 たちはいつもヘラヘラ 笑 っていた! そんな<br />
私 たちは、エープリルフールの 日 に「 商 業 英 語 」の 真 面 目 な K 先 生 に 何 かいたずらしようと 思 っていた。クラスとクラスの<br />
休 憩 時 間 にいつも2 階 の 教 室 の 廊 下 にいる 私 たちは、あの 日 、たまたま K 先 生 がキャンパスを 歩 いている 姿 を 見 かけた。<br />
「 今 だ!」と 思 って、「 先 生 、こっちこっち!」と 叫 んで 手 招 きし、2 階 にいる 私 たちの 方 を 見 てもらった。「 先 生 が 持 っている<br />
何 か が 落 ち て ま すよ!」「えっ? 何 ?…」と 先 生 が 独 り 言 を 言 いながら 地 面 を 見 て、グルグル3 回 も 回 っ<br />
た。それを 見 た 私 たちは 大 笑 い!「 先 生 、 今 日 はエープリルフールの 日 ですよ〜」と 私 は 大 声 で 先 生 に。<br />
ただのいたずらだと 単 純 に 思 っていた 私 だが、このクラスのファイナルテストの 点 数 が 59 点 だっ<br />
た (60 点 が 合 格 点 )! K 先 生 に、もう 一 度 合 格 のチャンスが 欲 しいとお 願 いに 行 ったら、「 二 度 と<br />
いたずらしないと 約 束 してくれたら、チャンスを 与 えるよ」と 言 われた。 結 果 的 に 60 点 がもらえて、<br />
合 格 になった。あれから、いたずらと 無 縁 になったけど、あのときの 楽 しさは 忘 れない! (S.C.C.N.)<br />
い と こ<br />
小 学 校 の 中 学 年 ぐらいまで、 隣 に 住 んでいた 従 姉 妹 2 人 と 妹 と 私 の4 人 で、 一 緒 に 毎 日 のように 遊 んでいた。ローラースケー<br />
トをしたり、 貯 水 池 に 置 いてあった 祖 父 のボートに 乗 せてもらったり、 稲 刈 り 後 の 田 んぼに 落 ちている 稲 ワラで 遊 んだり、 近<br />
所 の 公 園 に 行 ったり、 暗 くなるまで 外 で 遊 んでいた。まだまだ 辺 りには 田 んぼがいっぱいあり、あぜ 道 もあり、あぜ 道 に 生 え<br />
ているいろんな 草 花 が 私 たちの 恰 好 の 遊 び 道 具 だった。 春 はレンゲソウ、 秋 はジュズダマでネックレスを 作 った。 他 にも、オ<br />
シロイバナの 種 から 取 れる 白 粉 を 集 め、スイバの 茎 を 口 に 入 れて 酸 っぱさを 楽 しみ、カラスノエン<br />
つゆくさ<br />
ドウの 小 さな 豆 はおままごとに、ナズナは 鈴 に、 笹 の 葉 は 船 にし、 露 草 から 青 い 色 水 を 作 ったり、<br />
毎 日 自 然 と 触 れ 合 っていた。いたずらに 落 とし 穴 を 作 ったりもした。 浅 い 穴 ( 深 く 掘 る 根 性 はなかっ<br />
た) の 上 に 小 枝 や 草 花 の 茎 を 敷 き 詰 め、 上 からそっと 土 をかぶせた。 出 来 上 がった 後 に 自 分 たちで<br />
試 していたから、いたずらにならなかったのだが …。いつのまにか、 実 家 の 周 りは 全 て 住 宅 地 になり、<br />
あぜ 道 も 田 んぼも 消 えてしまった。 思 い 出 の 中 でしか 見 られない 景 色 になってしまった。 (YA)<br />
▽ 子 供 時 代 によくやったいたずらは、 地 面 に 穴 を 掘 り、 落 ち 葉 などで 目 隠 しして、 誰 かを 落 とし 入 れるというもの。 誰 を 引 っかけようかと<br />
相 談 しながら、 弟 や 友 達 とつるんで 穴 をセットアップするという 作 業 はよく 覚 えているが、いたずらが 成 功 したかはあまり 覚 えていない。<br />
唯 一 覚 えている 引 っかかってくれた 人 物 は 私 の 父 。「うわー」と 大 げさに 叫 びながら 穴 に 落 ちてくれて( 落 ちるといってもせいぜい 50 センチ<br />
くらいの 深 さ) 私 たちは 大 喜 び。でも、 今 から 考 えると、あれは 私 たちを 喜 ばせるための 父 の 名 演 技 だった 可 能 性 が 大 。▽ 十 数 年 前 のこと。<br />
昼 休 みにオフィス 近 くのモールに 車 を 停 め、 店 でランチを 買 って 外 に 出 ると、 停 めたはずの 車 がない! 一 瞬 、<br />
頭 の 中 が 真 っ 白 に! 停 めた 場 所 をたまに 忘 れることもあるので、 気 をとり 直 して 駐 車 場 全 体 を 見 回 したが、ど<br />
こにも 見 当 たらない。 盗 難 ? それとも 牽 引 されてしまった? と 焦 っていたら、 笑 いをこらえながこちらに 歩 いて<br />
くる 夫 の 姿 が。 一 緒 に 昼 食 を 食 べようと 私 のオフィスにやってきた 彼 。モールに 停 めてある 私 の 車 を 見 つけ、<br />
うかが<br />
鍵 を 持 っていたので、 知 らぬ 顔 で 他 の 場 所 に 移 動 させ、 隠 れて 私 の 様 子 を 窺 っていたらしい。 最 初 は 本 気 で<br />
怒 りそうになったが、 一 緒 に 大 笑 いしてしまった。 忘 れた 頃 に、あっと 驚 くいたずらを 仕 掛 けてくる 夫 なのだ。(RN)<br />
ウソ<br />
この 号 が 出 るのは 4 月 1 日 。つまりエイプリルフールである。この 日 は、 堂 々と 嘘 や 人 をかつぐ 行 為 や 言 葉 が 許 される 日 である。とい<br />
うので、 会 社 勤 めの 頃 は、よく 仕 事 仲 間 をかついでは、 皆 で 笑 っていたもんだ。 例 えば、 出 勤 してきたばかりの 後 輩 に、「お 母 さんがお 弁<br />
当 を 持 って 来 ているので、 駅 まで 取 りに 来 てほしい、と 連 絡 があったよ」と。 携 帯 などない 時 代 。それを 確 かめることができない 彼 は、<br />
あわ<br />
慌 てて 駅 に 母 親 を 迎 えに 行 ってうろうろするが、もちろん 来 ていない。 母 親 と 会 えなくて、しょぼくれて 帰 って 来 た 彼 に「 今 日 は 何 の 日 だっ<br />
け?」。こんな 4 月 1 日 の 遊 び 以 前 に、 私 の 高 校 時 代 、 友 達 との 会 話 は 「 口 でいたずらをする」というのが、<br />
我 々の 日 常 会 話 の 基 本 であった。つまり、 相 手 の 失 敗 や 弱 点 をついて、どんどん 落 としていくのだ。 相 手 も<br />
負 けてはならじと 応 戦 してくる。この 相 手 をいかに 落 としていくか、という 会 話 合 戦 は、いたずら 心 を 満 開<br />
にしなくては 応 戦 できない。こんな 会 話 をいたずら 心 のない 人 に 投 げかけると「むっ」とされて、 嫌 われるだ<br />
けだ ( それで 何 度 嫌 われたことか )。しかし、この 会 話 を 勝 って 終 えると 実 に 爽 快 なのであるが・・・。ここ<br />
いたずら いたずら<br />
で 学 んだこと。 悪 戯 は、 徒 に 誰 彼 になく 言 ったりしたりするものではない、ということ。ちゃん、ちゃん! (Belle)<br />
ドリフ 大 爆 笑 (← ちょっと! 漢 字 変 換 でドリフターズ 出 てきたよ! 笑 ) で 習 った、 寝 てる 人 のまぶたに 黒 の 太 字 マジックで 目 玉<br />
を 描 く、または 自 分 が 眠 いときに 自 分 に 描 いて 参 加 する、は 王 道 でしょ 笑 。そんな 昭 和 を 代 表 するドリフのパロディと 勝 手 に 解<br />
釈 してる 平 成 代 表 スマスマでも、 金 物 屋 に 売 っているようなでかい 銀 色 ボールが 天 井 から 頭 に 落 ちてきたり ( 笑 )、デコピンやら、<br />
1 1 1<br />
いやデコピンならまだかわいくて、ちXびに 選 択 バサミはさんで 引 っ 張 ったり ( 笑 ) 、 ふ っ と い ゴ ム を バ ァ ーン!!て 容 赦 なく 顔 に<br />
1 1<br />
ぶつけたり ( ヒドイ 笑 )、 走 ってくる 誰 かの 必 ずちX<br />
1<br />
こになぜか 目 がけて 金 物 が 当 たったり ( ブブ )。い<br />
たずら 心 たっぷりの 昭 和 / 平 成 のバカ 笑 いできる 番 組 が、わたしには 合 ってるわー。わたしの 小 さないた<br />
ずら 例 では、かっぱ 巻 きに 見 えないように、わさびをタップリ 入 れて 人 に 食 べさせるとか、にぎりっぺを<br />
妹 にするとか、 中 学 生 の 頃 は、 男 子 のズボンをみんなの 前 で 脱 がすとか、、。あ、これらはただ、 純 粋 で<br />
昭 和 を 代 表 するイタズラだから、イジメじゃないから 安 心 してね〜 ( って、イジメっこは 口 をそろえて 言 う<br />
あやも なつき みほし<br />
んだよね 笑 ← ウソウソ 笑 )( いまだにやっちゃってますけどね 笑 )。( りさ 子 と 彩 雲 と 那 月 と 満 星 が 姪 )<br />
1 まだ5 歳 の 頃 の『いたずら』。 団 地 に 住 んでいた 私 は、 外 に 出 れば 誰 かしら 一 緒 に 遊 ぶ 人 がいた。 人 数 が 集 まれば、 良 い 知 恵 、 悪 い 知<br />
恵 も 集 まる。 昔 の 一 軒 家 に 黄 色 い 配 達 牛 乳 の 箱 があったのを 覚 えている 人 はいるだろうか? ( 今 思 うと、あまり 衛 生 的 でもない 気 もするが )。<br />
私 たちは 黄 色 い 箱 を 目 指 して 家 々を 回 り、 箱 を 開 け、 牛 乳 を 飲 んで 瓶 を 戻 す。コーヒー 牛 乳 が 入 っていた 時 はみんな 大 喜 び。ある 日 、 見 つかっ<br />
どな<br />
て 怒 鳴 られた。のでやめました。 2 高 校 の 頃 の 『いたずら』。 以 前 にもこの 場 で 書 いた 記 憶 があるが、 放 課 後 、 毎 日 と 言 っていいほど、5、6<br />
人 のメンバーで 一 人 の 家 に 集 まっていた。この 悪 知 恵 の 能 力 を、 学 業 に 上 手 に 使 っていれば 鬼 に 金 棒 だっ<br />
たはず。が、 私 たちは “いたずら 電 話 ”にエネルギーを 費 やしてしまった。 適 当 にダイヤル 回 して、 出 た 相 手<br />
に「 巨 大 ガニがそちら 方 面 に 逃 げているから、 気 を 付 けてください」「いーっぺぇ 大 根 がとれたからよ、 今<br />
1<br />
1<br />
から 届 けにいぐから、 待 っで て ( すごい 訛 りで )」などなど、 一 人 が 電 話 で 話 し、 他 はスピーカーフォン で 笑<br />
いを 抑 えて 聞 いている。 今 思 うと、なんて 失 礼 極 まりない。<strong>2020</strong> 年 。あちこちに 防 犯 カメラがあり、 電<br />
話 番 号 もすぐ 調 べられる 時 代 。 下 手 なことしたら、すぐ 訴 えられる。『いたずら』 要 注 意 !(お 前 が 言 うか!) (IE)<br />
SAN DIEGO YU-YU APRIL 1, <strong>2020</strong> 65