Jaguar Magazine 03/2017 – Japanese

上 : 優 れたグリップと 俊 敏 さが
求 められる 都 会 のスポーツ、
キャッスルクライミングは、E-PACE が 持 つ
クオリティの 本 質 と 呼 応 している。
下 : 独 立 系 デニム 専 門 メーカー、
ブラックホース・レーン・アトリエを
誇 りを 持 って 運 営 しているハン・アテス。
AM11:00 N4 地 区
ヴィクトリア 朝 の 取 水 ポンプ 場 を 擁 しているこ
の 施 設 は、まるで 1842 年 に 遡 る 城 郭 のように 見
える。 住 宅 街 にいかにも 工 業 施 設 といった 外 観
の 建 物 ができることを 好 まない 地 元 住 民 に 歩 み
寄 った 結 果 だ。この 場 所 が 欧 州 最 大 のクライミ
ングスポットの 一 つになって 久 しい。 一 般 にはま
だあまり 知 られていないが、このユニークな 場 所
には 現 在 、 毎 月 2 万 5,000 人 のクライマーが 訪
れる。クライミングを 楽 しめるだけでなく、 塔 の
一 つの 中 にある 約 30メートルの 懸 垂 下 降 アブ
セーリングや、ボルダリングに 挑 戦 することもで
きる。 我 が 家 の12 歳 と13 歳 の 娘 たちがこの 挑
戦 に 意 気 込 み、 朝 食 のペストリー 分 のカロリー
を 消 費 しようと 装 備 を 着 けようとしている。その
間 、 妻 は 一 休 みし、 私 はさらにドライブしてもう
一 つ、 知 る 人 ぞ 知 る 名 店 を 訪 ねてみた。ロンド
ンで 最 新 かつ 唯 一 のセルビッジデニム・メーカー、
ブラックホース・レーン・アトリエだ。
ここでファストファッションとの 戦 いに 挑 んでい
るのは、トルコ 系 クルド 人 のオーナーと、 業 界 を
熟 知 するハン・アテス。 武 器 は 美 しいディテール
を 備 えながらも 価 格 や 品 質 、そして 製 造 から 流
通 までのCO2 排 出 量 を 考 慮 したジーンズである。
ここの 最 高 級 ジーンズはワンピースボタンフライ
を 備 え、ほかのメーカーが 使 用 するファブリック
よりしっかりとしたコットンで 作 られたポケットに
は 強 度 がある。 現 場 で 勤 勉 に 働 く10 人 のミシン
縫 製 工 の 様 子 を 眺 めていると、 本 当 に 好 きでこ
の 仕 事 をしているのだと 実 感 する。 並 行 して 多 く
のことをやっていないと 落 ちつかないロンドンと
いう 街 にふさわしく、ジーンズやシャツ、ジャケッ
トができあがるのを 待 ちながら、ここで 昼 食 をと
ることもできる。