Global Passport to Modern Direct Democracy 2008 – Japanese edition

ギ ャ ッ プ に 注 意 す る
✔ 拘 束 力 のある 決 定
ダイレクトデモクラシーとは、アジェンダを 設 定 し、 決 定
を 下 すことであり、トップダウンプロセスで 人 々に 意 見 を
求 めることではありません。もう 一 度 、 世 界 的 な 実 践 と
ヴェス 委 員 会 のワークの 両 方 が 明 確 なメッセージを 出 して
います。 勧 告 型 のレファレンダムとトップダウンのプレビ
シットは、デモクラシーをより 民 主 的 にする 理 想 的 な 方 法
ではありません。このようなツールの 主 な 欠 点 は、 参 加 し
た 市 民 が、 投 票 が 行 われたら 何 が 起 きるかほとんど 考 えな
い「 盲 目 的 な 投 票 」をうむリスクがあることです。
✔ 法 律 に 準 拠 する
他 のすべての 選 挙 の 事 項 と 同 じように、 現 代 のダイレク
トデモクラシーの 手 続 きは、 既 存 の 法 的 規 定 および 規 則 の
範 囲 内 で 厳 密 に 処 理 されるべきです。これは、 参 加 プロセ
スと 結 果 をより 受 け 入 れやすく 適 法 なものにします。その
区 域 で 他 の 選 挙 のプロセスに 使 用 されているのと 同 様 に、
自 由 意 志 と 公 平 さの 原 則 と 保 護 が 市 民 イニシアチブやレ
ファレンダムにも 適 用 されるべきです。
自 由 で 公 平 な 選 挙 のための 国 際 基 準 が 既 に 作 成 されていま
す。その 基 準 に 従 いながら 選 挙 は 異 なった 形 態 や 制 度 を 採
用 する 可 能 性 もあります。しかし、 自 由 で 公 平 なイニシア
チブやレファレンダムについて 言 えば、そのような 国 際 基
準 の 完 全 版 はまだ 用 意 できていません。ますます 増 えてい
る 法 的 デザインと 実 践 的 な 経 験 は、ダイレクトデモクラ
シーをどのように、 利 用 可 能 な 方 法 で、 活 用 できるかにつ
いて 多 くの 教 訓 をもたらしています。そして、それらをう
まく 使 うことで、 対 立 やプレビシット、リコールなどの 諸
問 題 を 避 けることができるのです。
39