Global Passport to Modern Direct Democracy 2008 – Japanese edition

現 代 のダイレクトデモクラシー
現 代 のダイレクトデモクラシーへのガイド
デモクラシーの 中 では、 正 式 な 一 般 投 票 【 訳 注 2】は 人 々の
力 の 行 使 のために 重 要 です。 伝 統 的 に 大 部 分 の 代 議 制 民 主 主
義 において 市 民 が 投 票 箱 で 決 める 権 利 は、 役 所 や 議 会 のため
に 代 表 や 政 党 を 選 ぶことに 限 られていました。
しかしながら 近 年 、より 多 くの 国 が 市 民 の 声 を 聞 くため
に、 新 しい 可 能 性 や 手 段 を 取 り 入 れ 始 めました。それは 選 挙
のない 時 期 においてもです。 実 際 にInternational IDEAのダイ
レクトデモクラシーのデータベースによると、1980 年 から 世
界 中 の8 割 以 上 の 国 が 少 なくとも 国 全 体 で 一 回 は 何 かしらの 事
案 についての 一 般 投 票 を 行 っています。 大 抵 は、それはレ
ファレンダムの 形 で 行 われています。2017 年 の 半 ばまでに、
世 界 中 で 総 計 1,707 件 の 国 全 体 での 一 般 投 票 が 行 われました。
内 訳 は、1,042 件 はヨーロッパで(スイスにおける627 件 を 含
む)187 件 はアフリカで、185 件 はアジアで、176 件 はアメリ
カで、113 件 はオセアニアです。
近 年 のレファレンダムは、 例 えばイギリスのEU 離 脱 (いわ
ゆるブレグジット 国 民 投 票 )や、コロンビアの 紛 争 を 終 結 す
る 条 約 や、トルコにおける 新 しい 大 統 領 制 の 憲 法 の 採 択 や、
スイスの 原 発 の 未 来 についてなど、 重 要 な 政 治 的 問 題 につい
て 行 われています。このようにいくつかの 例 を 上 げるだけで
も 一 般 投 票 は 幅 広 く 重 要 な 問 題 を 提 起 してきています。それ
らは、 例 えば、 自 由 な 報 道 の 役 割 、レファレンダムを 招 集 す
る 方 法 、 政 府 にとってレファレンダムは 拘 束 力 のあるものな
のか、それとも 拘 束 力 のない 勧 告 的 なものなのか、 直 接 的 な
一 般 投 票 はどのような 問 題 の 解 決 に 有 効 なアプローチなの
か、という 問 題 などについてです。
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