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第 8 章 知 識 生 産 の 変 容サイエンス・リンケージの 値 は、 分 野 によって 大 きく 異 なり、 全 ての 分 野 で 高 いわけではない。 高 い 値の 分 野 は、ライフサイエンス 関 係 分 野 に 多 い。 図8-2-2(A)には、 米 国 特 許 のうちサイエンス・リンケージの 値 が 高 い 上 位 3 分 野 である「 生 化 学 ・ 微 生 物学 等 」、「 有 機 化 学 」、「 医 学 ・ 獣 医 学 」に、 科 学 文 献引 用 の 総 数 の 多 い 分 野 を 加 えた 7 分 野 について 日本 と 米 国 のサイエンス・リンケージの 値 を 示 した。7 分 野 ともに 米 国 のサイエンス・リンケージの 値 が日 本 を 上 回 っている。 特 に「 生 化 学 ・ 微 生 物 学 等 」における 米 国 の 値 (2005 年 )は 26.9 と 極 めて 大 きい。この 分 野 には 遺 伝 子 工 学 関 係 の 特 許 の 多 くが 含 まれており、この 分 野 では 科 学 論 文 と 特 許 との 間 に 密接 な 関 係 があることがうかがえる。サイエンス・リンケージの 高 い 4 分 野 について、 日本 と 米 国 の 値 の 推 移 を 見 ると、 過 去 10 数 年 間 に「 生化 学 ・ 微 生 物 学 」、「 有 機 化 学 」、「 医 学 ・ 獣 医 学 」などで 米 国 の 値 は 著 しく 増 加 したことがわかる( 図8-2-2(B))。 一 方 、これらの 分 野 で 日 本 の 値 も 増 加しているが、 米 国 に 比 べてはるかに 小 さい 値 となっている。「 基 本 的 電 気 素 子 」 分 野 は、1990 年 代 後 半 までは他 の 3 分 野 に 比 べると 値 も 増 加 の 速 度 も 小 さいが、全 分 野 のなかでは 大 きな 値 の 分 野 であり、 着 実 に増 加 していた。1990 年 代 後 半 以 降 、 日 米 共 に 減 少し、その 後 は 横 ばいに 推 移 していたが、 米 国 では2002 年 を 境 に 大 きく 伸 びている。【 図 8-2-2】 主 要 分 野 における 日 本 と 米 国 のサイエンス・リンケージ農 林 漁 業 等医 学 ・ 獣 医 学無 機 化 学有 機 化 学生 化 学 ・ 微 生 物 学 等計 算 ・ 計 数基 本 的 電 気 素 子1050サイ 5エンス・ 10リンケー15ジ(A)2005 年米 国日 本0 5 10 15 20 25 30サイエンス・リンケージ(B)サイエンス・リンケージの 推 移日 本米 国(1985-2005 年 )医 学 ・ 獣 医 学基 本 的 電 気 素 子生 化 学 ・微 生 物 学 等有 機 化 学基 本 的 電 気 素 子有 機 化 学医 学 ・ 獣 医 学2025生 化 学 ・ 微 生 物 学 等301985 87 89 91 93 95 97 99 01 03 2005 年注 :(サイエンス・リンケージ)=( 科 学 論 文 引 用 件 数 )/( 米 国 特 許 数 )資 料 :ipIQ,“International Patent Standings 1980-2005”に 基 づき、 科 学 技術 政 策 研 究 所 が 再 編 した。参 照 : 表 8-2-2- 117 -