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第 5 章 学 校 教 育 における 科 学 技 術 人 材 の 育 成延べ入学志願者数の割合延 べ 入 学 志 願 者 数 の 学 部 別 の 構 成 比 の 推 移 をみたものが 図 5-2-2 である。これによると、1980 年 代後 半 の 時 期 において、 延 べ 入 学 志 願 者 数 に 占 める理 工 系 学 部 の 割 合 の 低 下 、 経 済 系 学 部 の 割 合 の上 昇 といういわゆる「 理 工 系 離 れ」の 現 象 がみられ、1980 年 代 前 半 及 び 1990 年 代 半 ば 頃 においては 逆の 傾 向 がみられることが 窺 える。1980 年 代 後 半 の「 理 工 系 離 れ」はバブル 好 況 期 における 経 済 系 学部 へのシフトによるものと 考 えられる。もっとも、 最 近は 理 工 系 学 部 及 び 経 済 系 学 部 ともに 低 下 傾 向 にある。 一 方 、 延 べ 入 学 志 願 者 数 に 占 める 法 学 系 学 部の 割 合 は、 多 少 の 変 動 はあるものの、 近 年 は 8% 前後 で 推 移 している。先 に 述 べたように、 大 学 への 延 べ 入 学 志 願 者 数は 入 試 制 度 の 変 更 によっても 影 響 を 受 けつつ 推 移してきたが、 学 部 別 にみた 場 合 は、その 時 の 経 済 情勢 等 にも 大 きく 影 響 を 受 けているものと 考 えられる。%3530252015105【 図 5-2-2】 延 べ 入 学 志 願 者 の 割 合 の 推 移理 工 系経 済 系法 学 系01981 83 85 87 89 91 93 95 97 99 01 03 2005 年 度資 料 : 文 部 科 学 省 、「 学 校 基 本 調 査 報 告 書 」参 照 : 表 5-2-2(2) 入 学 者 数 の 動 向厚 生 労 働 省 国 立 社 会 保 障 ・ 人 口 問 題 研 究 所 の推 計 によると、2000 年 には 1 億 2,693 万 人 であった我 が 国 の 人 口 は、2006 年 に 1 億 2,774 万 人 でピークに 達 した 後 、 長 期 の 減 少 過 程 に 入 る。これは、 人口 を 一 定 の 規 模 で 保 持 する 出 生 率 水 準 ( 合 計 特 殊出 生 率 で 2.07)を 1970 年 代 半 ばから 大 きく 割 り 込 んでいるためである。18 歳 人 口 については、1991 年における 206.8 万 人 をピークに 既 に 減 少 傾 向 に 転 じている。 今 後 も 減 少 傾 向 で 推 移 するものとみられ、例 えば 2010 年 には 121.9 万 人 と、ピーク 時 の 59%の 水 準 まで 減 少 するものと 推 計 されている( 図5-2-3)。このような 状 況 のなかで、 大 学 学 部 への 入 学 者 数は、 進 学 意 欲 の 高 まりと 定 員 拡 大 の 下 、1981 年 度の 41.3 万 人 から 2004 年 度 には 60.4 万 人 へと 1.5倍 の 水 準 へと 増 加 している。この 結 果 、 進 学 率 (18歳 人 口 に 対 する 大 学 入 学 者 数 の 比 率 )は、 同 時 期に 25.2%から 43.7%へと、18.4 ポイントの 上 昇 を 示している。この 入 学 者 数 の 推 移 を、やや 長 期 的 に、かつ 主要 学 科 別 にみたものが 図 5-2-4 である。これによると、2005 年 度 において 最 も 入 学 者 数 が 多 いのは 社会 科 学 系 の 22.3 万 人 で 全 体 の 36.9%を 占 めており、次 いで 工 学 系 の 10.0 万 人 (16.6%)、 人 文 科 学 系 の9.6 万 人 (15.9%) 等 となっている。また、 理 学 系 は2.0 万 人 で 3.3%を 占 めている。次 に、 入 学 者 数 の 推 移 の 変 化 を 1981 年 度 と2005 年 度 の 比 較 で 関 係 学 科 別 にみると、 社 会 科 学系 及 び 理 工 系 は 1.3 倍 とほぼ 同 程 度 の 増 加 を 示 し、保 健 系 は 2.1 倍 、 人 文 科 学 系 は 1.7 倍 とやや 大 きく増 加 しているのに 対 して、 農 学 系 は 1.2 倍 でほとんど 増 加 していないが、 主 要 学 科 別 の 構 成 比 には、総 じて 大 きな 変 化 はみられない。- 49 -