2-STD-B32v2_2

ARIB STD-B32 第 2 部 解 説
解 説 1 MPEG-2 AAC 規 格 の 運 用 条 件 策 定 の 考 え 方
以 下 に MPEG-2 AAC 規 格 に 準 拠 する 音 声 符 号 化 の 制 約 条 件 を 定 めるに 際 して 考 慮 した 事 項 を 解
説 する。
(1) 入 力 音 声 フォーマット
( 注
音 声 モードについては、 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 ) に 関 する 総 務 省 告 示 ( 平 成 15 年 第 38 号 )
にその 記 述 があるが、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、BS デジタル 放 送 、 広 帯 域 CS デジタル 放 送
及 び 地 上 デジタル 音 声 放 送 では 規 定 されていない。これは 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、BS デジ
タル 放 送 、 広 帯 域 CS デジタル 放 送 及 び 地 上 デジタル 音 声 放 送 の 音 声 符 号 化 方 式 として 採 用 した
MPEG-2 AAC 規 格 に 音 声 モードを 明 示 する 規 定 がないためである。しかしながら、 狭 帯 域 CS デジ
タル 放 送 に 関 する 規 定 との 連 続 性 を 考 慮 し、さらに 想 定 されるサービスを 再 検 討 した 結 果 、 可 能 な
音 声 モードとして 5.1 章 に 示 す 音 声 モードを 列 記 した。なお、 符 号 化 モードとの 関 係 については 5.2.3
章 の 規 定 に 従 うものとする。
ただし、 実 際 のニーズを 考 慮 してある 程 度 音 声 モードを 絞 り 込 むことは、 運 用 面 ( 放 送 事 業 者 )、
コスト 面 ( 受 信 機 )ならびにサービス 面 ( 視 聴 者 )においてメリットとなると 考 えられる。 当 面 の
サービスのニーズを 考 慮 した 結 果 、 推 奨 音 声 モードとして 5.1 章 に 示 す 音 声 モードを 規 定 すること
とした。
( 注 )「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 」( 省 令 )に 準 拠 する、
12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局 の 行 う 狭 帯 域 伝 送 方 式 に
よる 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送 をいう。
(2) 主 要 パラメータ
ビットストリーム 形 式 は、 放 送 応 用 であることから、フレーム 毎 にヘッダを 持 つ ADTS 形 式 を 採
用 した。ADTS ヘッダの 制 約 条 件 については 後 述 。
プロファイルについては、 以 下 の 点 を 考 慮 した 結 果 、 当 初 BS/ 広 帯 域 CS デジタル 放 送 の 方 式 と
して LC プロファイルを 採 用 することとした。
(a) ARIB で 実 施 した AAC 音 質 評 価 試 験 ( 平 成 10 年 6 月 )の 結 果 、LC および SSR プロファイ
ルにおいて 144kbps/2ch 以 上 で ITU-R の 放 送 品 質 基 準 を 満 たす、すなわち BS/ 広 帯 域 CS デ
ジタル 放 送 の 要 求 音 質 を 満 たすことが 確 認 された。
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