2-STD-B32v2_2

ARIB STD-B32 第 1 部 付 属
第 3 章 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件
3.1 プロファイルとレベル
映 像 符 号 化 方 式 は、MPEG-4 AVC 規 格 に 規 定 された、High4:2:2 プロファイル(Main, High,
High 10 プロファイルを 包 含 )に 準 拠 するものとし、レベルは 映 像 フォーマットに 応 じて、480/60/I
はレベル 3、3.1、3.2 のいずれか、480/60/P ではレベル 3.1、3.2 のいずれか、720/60/P ではレベ
ル 3.2、4 のいずれか、1080/60/I ではレベル 4、1080/60/P ではレベル 4.2、2160/60/P ではレベ
ル X.X(TBD) 7 とする。
( 解 説 )
高 度 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 にて 既 に 運 用 されている 映 像 フォーマット(480/60/I、480/60/P、
720/60/P および 1080/60/I の 4:2:0)に 関 しては、Main または High プロファイル 準 拠 とし、 高
度 BS デジタル 放 送 および 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 に 新 たに 追 加 された 映 像 フォーマット
(1080/60/I の 10bit および 4:2:2, 1080/60/P, 2160/60/P)に 関 しては、High, High 10, High4:2:2
プロファイルのいずれかに 準 拠 とすることとする( 表 3-1 参 照 )。
High プロファイルのレベル 4 の 利 用 については、 現 行 の 光 ディスク 規 格 などで 採 用 されている
こともあり、 当 該 仕 様 に 対 応 する 機 器 が 広 く 普 及 しており、 画 質 の 向 上 と 低 価 格 化 の 環 境 が 整 っ
ている。また、High プロファイルのレベル 4.2 についても、 近 年 、 対 応 LSI が 発 表 されるなど、
環 境 が 整 いつつある。 更 に、High プロファイルのレベル X.X(TBD)については、2011 年 から 数 年
という 期 間 において 対 応 LSI が 実 現 可 能 との 予 測 もあり、 今 後 、 環 境 が 整 備 されることが 期 待 さ
れる。
High 10 及 び High 4:2:2 プロファイルのレベル 4 については、2009 年 5 月 現 在 、 規 格 に 準 拠
した LSI が 一 般 に 入 手 できる 状 況 になく、また、High10 及 び High4:2:2 プロファイルのレベル
X.X(TBD)については、2011 年 頃 の 対 応 LSI 実 現 は 困 難 と 予 測 されており、 今 後 の 技 術 開 発 にお
けるブレークスルーが 必 要 である。
3.2 符 号 化 映 像 フォーマット
Y、CB、CR の 4:2:0 または 4:2:2 とする。 色 差 信 号 のサンプル 位 置 は、MPEG-2 Video 規 格 の
サンプル 位 置 と 同 じものとする。 三 原 色 、ガンマ 特 性 、 輝 度 ・ 色 差 信 号 マトリクスは、 本 標 準 規 格
第 1 部 2.1.1 の 規 定 に 準 拠 するものとする。 各 サンプルのビット 数 は 8bit または 10bit とする。
符 号 化 する 映 像 フォーマットとプロファイル、レベルの 組 み 合 わせは 表 3-1 のものとする。
7 2009 年 7 月 現 在 、MPEG-4 AVC 規 格 では 2160/60/P に 対 応 するレベルを 規 定 していないため、
レベル X.X(TBD)と 記 載 する(TBD: To Be Determined)。また、2160/60/P の 適 用 は LSI の 実 現 など
環 境 が 整 うことが 前 提 となる。
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