2-STD-B32v2_2

ARIB STD-B32 第 2 部 参 考 資 料
参 考 資 料 3
ISO/IEC 13818-7:2003 への 改 定 に 伴 う 注 意 事 項
MPEG-2 AAC 方 式 (ISO/IEC13818-7)は 1997 年 に 第 1 版 が 策 定 されており、 地 上 デジタル 音
声 放 送 、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、BS デジタル 放 送 及 び 広 帯 域 CS デジタル 放 送 における 音
声 符 号 化 方 式 の 策 定 にあたっては、 当 初 ISO/IEC13818-7:1997 を 参 照 することとしていた。
その 後 、2004 年 2 月 に 本 標 準 規 格 1.5 版 として 衛 星 デジタル 音 声 放 送 における 音 声 符 号 化 方 式 を
追 加 規 定 するに 際 し、ISO/IEC13818-7:2003 の AMD 1 を 部 分 的 に 参 照 した。2004 年 5 月 の 1.6 版
改 定 においては、ISO/IEC13818-7:2003 の 全 体 を 参 照 することとした。これに 伴 い、 以 下 の 注 意 が
必 要 となる。( 注 : 現 在 、 参 照 規 格 は ISO/IEC13818-7:2006 に 更 新 されているが、 本 事 項 は 引 き 続 き 有 効 である)
(1) ISO/IEC13818-7:1997 と ISO/IEC13818-7:2003 の 相 違 点 ( 抜 粋 )
(a) adts_buffer_fullness の 解 釈
ISO/IEC13818-7:1997 では 明 確 な 規 定 はなされていないが、ISO/IEC13818-7:2003 では「チ
ャンネルあたり 換 算 バッファ 残 量 (チャンネルあたり 6144bit)」として 明 記 されている。
(b) Minimum Decoder Input Buffer の 解 釈
ISO/IEC13818-7:1997 では 明 確 な 規 定 はなされていないが、ISO/IEC13818-7:2003 では LFE
分 をデコーダバッファに 持 たないことと 明 記 されている。
(2) 注 意 事 項
1.5 版 以 前 の 本 標 準 規 格 に 基 づき 既 に 製 造 、 運 用 されている 送 出 機 器 には、 必 ずしも
ISO/IEC13818-7:2003 の 解 釈 によらないものが 存 在 している。また、これらの 機 器 の 中 には
ISO/IEC13818-7:2003 準 拠 のための 改 修 が 困 難 なものも 存 在 する。そのため、 参 照 する MPEG-2
AAC 方 式 の 改 版 に 伴 い、 以 下 のとおり 本 標 準 規 格 を 運 用 することとする。
・ 本 標 準 規 格 は、 既 に 1.5 版 以 前 の 版 にもとづき 製 造 、 運 用 されている 機 器 に 遡 って 有 効 に
はならない。
・ 本 標 準 規 格 (1.6 版 ) 改 定 後 に 製 造 、 運 用 される 機 器 については、 参 照 される 国 際 標 準
ISO/IEC13818-7:2003 の 解 釈 に 従 う。ただし、 本 標 準 規 格 1.6 版 の 改 定 後 6 ヶ 月 ( 平 成 16
年 11 月 まで)の 猶 予 を 認 める。
なお、 本 標 準 規 格 に 対 応 したデジタル 放 送 受 信 装 置 (ARIB STD-B21 にて 規 定 )の 設 計 にあたっ
ても、 送 出 側 において MPEG-2 AAC 方 式 の 改 版 に 伴 う 両 方 の 解 釈 のストリームが 存 在 することを
十 分 に 考 慮 する 必 要 がある。
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