2-STD-B32v2_2

ARIB STD-B32 第 1 部 付 属
べきである。 例 えば、OpenGOP の 先 頭 がフィールド 構 造 をもつ I/P ピクチャの 場 合 に、
ref_pic_list_reordering() 情 報 などが 符 号 化 されていないと、 前 の GOP から 継 続 して 復 号 が 行 われ
た 場 合 と、チャネル 切 換 え 等 で 先 頭 I ピクチャから 復 号 が 開 始 された 場 合 で、P フィールドに 対 す
る I フィールドの 参 照 ピクチャのインデックス 番 号 の 解 釈 が 異 なり、 正 しく 復 号 できない 可 能 性 が
ある。
P フィールドや 参 照 B フィールドに、 必 要 に 応 じて ref_pic_list_reordering() 情 報 などを 符 号
化 することにより、 参 照 ピクチャのインデックス 番 号 が 一 意 に 解 釈 でき、 正 しい 復 号 が 可 能 とな
る。
3.8 シーケンスエンドを 示 す 識 別 子
• シーケンスエンドを 示 す 識 別 子 としては、エンド・オブ・シーケンス NAL ユニットを 使 用 する
こと(エンド・オブ・ストリーム NAL ユニットは 運 用 しない)
• エンド・オブ・シーケンス NAL ユニットを 送 出 する 場 合 には、closed GOP(IDR ピクチャで
開 始 する GOP)の 先 頭 アクセスユニットの 直 前 で 送 出 すること。
受 信 機 側 では、エンド・オブ・シーケンス NAL ユニットを 受 信 した 場 合 に、その 後 に 伝 送 され
る 映 像 データを 正 しく 復 号 ・ 表 示 するまでの 期 間 はエンド・オブ・シーケンス NAL ユニットの
直 前 に 受 信 した 映 像 データの 画 面 をフリーズ 表 示 することが 望 ましい。このことは、エンド・
オブ・シーケンス NAL ユニットの 後 に 伝 送 される 映 像 データを 速 やかに 復 号 し、 表 示 できる 場
合 はシームレスに 連 続 されることを 意 味 し、 必 ずしも 一 定 期 間 フリーズ 表 示 することを 意 味 し
ない。
3.9 符 号 化 ツール
3.9.1 双 方 向 動 き 補 償 ブロックサイズ
MinLumaBiPredSize は 8x8 とする。(レベル 4 未 満 においても)
( 解 説 )
MPEG-4 AVC 規 格 では、レベル 4 未 満 でのみ 使 用 可 能 な 符 号 化 ツール(8×8 画 素 未 満 のブロ
ックサイズでの 双 方 向 動 き 補 償 )が 存 在 する。HDTV を 実 現 するにはレベル 4 対 応 が 必 須 である
ことから、レベル 4 で 未 対 応 の 符 号 化 ツールを 禁 止 することでデコーダの 実 現 が 容 易 になる。
3.9.2 参 照 フレーム 数
参 照 フレーム 数 (num_ref_frames)の 最 大 値 は 4 とすること。
( 解 説 )
レベル 4 で HDTV を 復 号 化 する 際 に 使 用 可 能 な 参 照 フレーム 数 は 4 である。 従 って、 他 の 画 素
数 やレベルでも 参 照 フレーム 数 の 最 大 数 を 4 にすることで、デコーダの 実 現 が 容 易 になる。
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