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大学生における「居場所」と精神的健康に関する一研究 - 創価大学

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Q2:「居場所」の意味について<br />

Q3:「居場所」に対する満足度(1~10点)<br />

Q4:「居場所」の重要度(1~10点)<br />

Q5:「居場所」にいて気分が盛り上がる時について<br />

Q6:「居場所」にいて気分が沈む時&そのときの対処法、望む援助について<br />

Q7:「居場所」において楽しい時と楽しくない時のどちらが多いのかについて<br />

Q8:今の「居場所」がさらに良いものになるための条件について<br />

Q8´:「居場所」が望むように変化したら何かよいことがあるかどうか<br />

Q9:「居場所」にいることで“主体性”や“自信”が培われるかどうか<br />

Q10:「居場所」の有無と精神的健康の関係性について<br />

Q11:予め用意された場所を「居場所」と感じることができるかどうか<br />

(3)分析方法<br />

面接調査の逐語記録の発話データをKJ法 42、43 に準じた方法で分類し分析を行う。また順次、逐語記<br />

録からのデータも取り入れ考察する。KJ法による分類は、大学院において臨床心理学を専攻する大学<br />

院生3名によって行われた。<br />

3.結果と考察<br />

(1)KJ法の分析結果と考察<br />

「自分1人の居場所」と「家族といる居場所」の特徴を明らかにするために、半構造化面接で11名<br />

が語った発言内容について逐語記録を起こした。そして逐語記録を大学院生3名によってKJ法に準<br />

じて分析をし、分類項目を抽出した。なお、KJ法を実施するに当たっては、「自分1人の居場所」を選<br />

んだ面接対象者群の逐語記録、「家族といる居場所」を選んだ面接対象者群の逐語記録という分け方で<br />

分析をすることで、異なる質問項目に対して面接対象者が同じ内容を回答したとしても、1つの分類<br />

項目にまとめられるよう配慮した。したがって、本分析においては、「このような質問に対してはこう<br />

いう種類の答えである」という質問ごとの細かな分類ではなく、「この居場所を選んだ人は「居場所」<br />

に関わるこういう発言を見せている」という「居場所」の分類ごとに発言内容の項目がわかるように<br />

してある。このような分類をすることによって、先述の「自分1人の居場所」と「家族といる居場所」<br />

のもつ特徴をより具体的に明確化できると考えている。<br />

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