カタログ2010-2011

抗 体 の 性 状抗 体 の 性 状1. ポリクローナル 抗 体1966 年 以 来 、ダコ 社 は 数 多 くのポリクローナル 抗 体 を 生 産 してきました。タンパク 化 学 や 免 疫 化 学 を 始 めとして、 厳 密 な 免 疫 動 物 の 選 択 、また 最 適 な 免 疫 条 件 および 期 間 の 設 定 などの 広 範 囲 にわたる 知 識 が、 商 品 の 品 質 の 高 さの 基 礎 となっています。大 部 分 のポリクローナル 抗 体 は、ウサギで 免 疫 して 作 製 されています。これには下 記 に 示 す 利 点 を 有 しています。(1) 正 常 ヒト 細 胞 / 組 織 中 には、ウサギイムノグロブリンと 反 応 する 成 分 が 非 常 に少 なく、 高 感 度 の 方 法 においても、 非 特 異 反 応 の 危 険 性 が 少 なくなります。(2) 抗 体 のバッチは、 常 に 非 常 に 多 くのプール 血 清 からなります。このことは、 不特 定 の 抗 体 がその 中 で 優 位 となることを 防 ぎ、バッチ 間 差 を 最 小 とすることができます。(3) ウサギポリクローナル 抗 体 はヒトの 検 体 に 対 して 非 常 に 幅 広 い 沈 降 線 を 示 すため、 抗 原 / 抗 体 過 剰 状 態 でも 沈 降 線 を 確 認 することができます。抗 体 の 精 製ほとんどの 抗 体 は、 塩 析 とイオン 交 換 クロマトグラフィーにより 分 離 された、イムノグロブリン 分 画 として 供 給 されています。この 不 要 なタンパクの 除 去 操 作 により、ゲル 内 沈 降 反 応 法 でのバックグラウンドや、 他 の 方 法 での 非 特 異 反 応 を 弱 め、安 定 した 製 品 の 供 給 を 可 能 にしています。アフィニティー 精 製 抗 体アフィニティー 精 製 抗 体 は、イムノアフィニティークロマトグラフィーにより 作 製されています。アフィニティー 精 製 により、より 高 い 特 異 性 を 持 つ 抗 体 を 供 給 しています。特 異 性抗 体 の 単 一 特 異 性 は、 免 疫 する 際 に 高 純 度 の 抗 原 を 使 用 することにより 得 られます。 避 けられない、あるいは 必 要 としない 抗 体 が 得 られた 場 合 は、これを 液 相あるいは 固 相 の 吸 収 操 作 により 除 去 しています。 特 異 性 試 験 には、 交 差 免 疫 電 気泳 動 法 も 使 用 されています。この 試 験 には、ゲルの 平 方 cm 当 たり 12.5μL の 濃度 の 抗 体 が 使 用 され、その 濃 度 はロケット 免 疫 電 気 泳 動 法 , 単 一 放 射 免 疫 拡 散 法で 用 いるよりも 4〜40 倍 高 い 濃 度 となります。 一 部 の 製 品 の 特 異 性 は ELISA 法によっても 確 認 されています( 個 々の 抗 体 のスペックシートをご 参 照 下 さい)。抗 体 価精 製 ポリクローナル 抗 体 ( 未 標 識 )、FITC 標 識 抗 体 、ローダミン 標 識 抗 体 の力 価 のバッチ 間 差 は 10% 以 下 です。 多 くの 抗 体 の 力 価 は、 単 一 放 射 免 疫 拡 散 法(SRI 法 、Becker W. Determination of antisera titres using the single radialimmunodiffusion method. Immunochem 1969; 6:539-46)により 測 定 されています。SRI 抗 体 力 価 というのは 1 リットルの 抗 体 により、アガロースゲル 中 で 沈 降反 応 する 抗 原 のミリグラム 数 を 示 します。適 用精 製 ポリクローナル 抗 体 ( 未 標 識 )はその 高 い 精 製 度 と 特 異 性 により、 定 性 /定 量 法 であるゲル 内 沈 降 反 応 法 をはじめ、 免 疫 比 濁 法 , イムノフィクゼーション法 , ネフェロメトリー 法 , ウェスタンブロッティング 法 など 様 々な 方 法 に 適 用 できます。 大 部 分 の 抗 体 は、RIA 法 , ELISA 法 にも 適 用 可 能 です。 精 製 ポリクローナル 抗体 ( 未 標 識 )は、 免 疫 組 織 細 胞 化 学 染 色 法 の 一 次 抗 体 として 使 用 するとき、 非 常 に高 い 特 異 性 の 染 色 結 果 が 得 られます。さらに、 酵 素 / 蛍 光 色 素 標 識 抗 体 は、 免 疫組 織 細 胞 化 学 染 色 法 , ELISA 法 , ウェスタンブロッティング 法 に 適 用 できます。タンパク 濃 度個 々の 抗 体 のタンパク 濃 度 はロット 番 号 ごとに、スペックシートに 記 載 されています。溶 液精 製 ポリクローナル 抗 体 ( 未 標 識 ):15 m m o l / L アジ 化 ナトリウムを 含 む0.1mol/L NaCl 溶 液 あるいは 0.1mol/L NaCl 含 有 0.05mol/L トリス 塩 酸 緩 衝 液等 に 溶 解 されています。保 存 法2 〜 8 ℃ で 保 存 して 下 さい。この 保 存 により、 精 製 ポリクローナル 抗 体 ( 未 標識 )は 1 年 間 で 2 % の 活 性 低 下 が 認 められるに 過 ぎません。バルクセールス( 原 料 用 抗 体 )精 製 抗 体 ( 未 標 識 )ばかりでなく 標 識 抗 体 のバルクセールスにも 応 じておりますのでご 利 用 ください。また、 原 料 用 モノクローナル 抗 体 (EIA サンドイッチ 用 ペア 抗 体 など)もございますので 特 販 部 までお 問 い 合 わせください。2. モノクローナル 抗 体免 疫 組 織 細 胞 化 学 染 色 法 , フローサイトメトリー 法 などで 厳 密 に 検 討 し、 研 究 用試 薬 , 体 外 診 断 用 医 薬 品 として 有 用 性 の 高 いものを 選 択 しています。性 状ほとんどのモノクローナル 抗 体 は 培 養 上 清 から 得 られたものを 製 品 としています。 腹 水 型 の 抗 体 に 比 較 し、マウスイムノグロブリンのすべてが、 同 一 の 目 的 とする 抗 原 (エピトープ)と 反 応 し、 他 の 抗 原 と 反 応 するイムノグロブリンを 含 まず、非 特 異 反 応 やバックグラウンド 染 色 が 少 ない 利 点 を 有 しています。標 識 抗 体FITC/RPE/ビオチン 標 識 モノクローナル 抗 体 は 培 養 上 清 から 分 離 し、 高 精 製されたモノクローナル 抗 体 を 用 いています。特 異 性すべてのモノクローナル 抗 体 に 対 し、 必 要 とされる 特 異 性 , 再 現 性 , 反 応 性 を 各種 のスクリーニング 法 により 検 討 しています。溶 液精 製 モノクローナル 抗 体 ( 未 標 識 ):15mmol/L アジ 化 ナトリウムを 含 む TBS(pH7.2) に 溶 解 されています。※アジ 化 ナトリウムは 必 要 であれば 透 析 , ゲル 濾 過 により 除 去 することが 可 能 ですが、 除 去 後 はすみやかにご 使 用 下 さい。保 存 法2 〜 8℃ で 保 存 して 下 さい( 一 部 の 商 品 は −20℃ での 凍 結 保 存 が 必 要 です。詳 しくは 各 製 品 のスペックシートを 参 照 して 下 さい)。その 他各 抗 体 の 免 疫 原 , クローン 名 , 特 異 性 , 反 応 性 , サブクラス, 抗 体 /タンパク 濃度 , 至 適 希 釈 倍 率 はスペックシートをご 参 照 下 さい。128i : 体 外 診 断 用 医 薬 品 。 体 外 診 断 用 医 薬 品 名 につきましては (11) ページをご 参 照 ください。d : 医 薬 用 外 毒 物g : 医 薬 用 外 劇 物