カタログ2010-2011

抗 体 の 性 状3. アルカリフォスファターゼ 標 識 試 薬(1) アルカリフォスファターゼ 標 識 抗 体性 状アルカリフォスファターゼ 標 識 抗 体 は、アフィニティー 精 製 された 抗 体 に、 高 い特 異 活 性 を 有 するウシ 小 腸 アルカリフォスファターゼを 1 段 階 グルタルアルデヒド 法 により 結 合 し、 精 製 しています。ゲル 濾 過 により、 未 標 識 抗 体 と 遊 離 アルカリフォスファターゼを 除 去 しています。適 用アルカリフォスファターゼ 標 識 抗 体 は、 免 疫 組 織 細 胞 化 学 染 色 法 に 特 に 有 用 です。また、ELISA 法 やウェスタンブロッティング 法 にも 有 用 です。 希 釈 倍 率 は、それぞれの 方 法 別 に 各 施 設 で 設 定 されるべきですが、 免 疫 組 織 細 胞 化 学 染 色 法 では 20〜100 倍 、ELISA 法 やウェスタンブロッティング 法 では 500〜4,000 倍 希釈 を 目 安 としています。発 色 基 質 と 色 原 体免 疫 組 織 細 胞 化 学 染 色 法 には、 基 質 としてナフトール AS-MX リン 酸 またはナフトール AS-BI リン 酸 、 色 原 体 としてファーストレッド TR、ファーストブルー BBおよび 6 員 環 ニューフクシンの 使 用 をお 勧 めします( 文 献 1)。 組 織 や 細 胞 中 の 内因 性 のアルカリフォスファターゼを 阻 害 するためには、1 mmol/L の 濃 度 のレバミゾールを 発 色 基 質 溶 液 に 加 えて 下 さい。レバミゾールは 小 腸 のアルカリフォスファターゼを 阻 害 しないためで、 標 識 酵 素 であるウシ 小 腸 アルカリフォスファターゼには 影 響 しません。ウェスタンブロッティング 法 においても、 前 述 の 基 質 と 色 原 体 が 適 用 できます。また、 基 質 として 5 -ブロモ- 4 -クロロインドールリン 酸 (BCIP) と、 色 原 体 としてのニトロブルーテトラゾリウム (NBT) もよい 組 み 合 わせです( 文 献 2)。ELISA 法 には 4 -ニトロフェニルリン 酸 がもっともよく 使 用 されています( 文 献3)。溶 液1 mmol/L MgCl 2, 15mmol/L アジ 化 ナトリウム, 40 % グリセリンまたは 1 %ウシ 血 清 アルブミンを 含 む TBS (pH 7.2) に 溶 解 されています。保 存 法2 〜 8 ℃ で 保 存 して 下 さい。文 献1. Cordell JL, Falini B, Erber WN, et al. Immunoenzymatic labeling ofmonoclonal antibodies using immune complexes of alkaline phosphataseand monoclonal anti-alkaline phosphatase (APAAP complexes). JHistochem Cytochem 1984; 32: 219-29.2. Blake MS, Johnston KH, Russell-Jones GJ, Gotschlich EC. A rapidsensitive method for detection of alkaline phosphatase-conjugated antiantibodyon Western blots. Anal Biochem 1984; 136: 175-9.3. Kan LVP, Verspaget HW, Pena AS. ELISA assay for quantitative measurementof human immunoglobulins IgA, IgG, and IgM in nanograms. J ImmunolMethods 1983; 57: 51-7.(2) APAAP 複 合 体性 状APAAP 複 合 体 は、ウシ 小 腸 アルカリフォスファターゼに 対 する 高 精 製 されたマウスあるいはラットモノクローナル 抗 体 と、ウシ 小 腸 アルカリフォスファターゼを結 合 させた 抗 原 - 抗 体 複 合 体 です。適 用内 因 性 パーオキシダーゼが 多 く 存 在 する 血 液 塗 抹 標 本 , 骨 髄 標 本 , 多 数 の 血 球成 分 を 含 む 標 本 での 各 種 抗 原 の 検 出 に 適 しています。溶 液培 養 上 清 を 1 mmol/L MgCl 2 , 15mmol/L アジ 化 ナトリウムを 含 む TBS (pH7.2) で 透 析 したものを 製 品 としています。保 存 法2 〜 8 ℃ で 保 存 して 下 さい。参 考 文 献Corrdell JL, Falini B, Erber W N, et al. Immunoenzymatic labeling ofantibodies using immune complexes of alkaline phosphatase andmonoclonal anti-alkaline phosphatase (APAAP). J Histochem Cytochem1984; 32: 219-29.抗 体 の 性 状商 品 管 理 課 ( 在 庫 確 認 ・ 発 送 関 連 ) TEL : 03-5802-2583 FAX : 03-5802-2584129