生命保険会社の商品・販売戦略と 生命再保険によるリスク管理
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生 命 保 険 会 社 の 商 品 ・ 販 売 戦 略 と 生 命 再 保 険 によるリスク 管 理<br />
論 じた 理 論 仮 説 を 代 理 する 諸 変 数 に 回 帰 するという 実 証 モデルを 用 い<br />
る。Mayers and Smith(1990)をはじめとする 初 期 の 研 究 では、 各 保 険<br />
会 社 の 再 保 険 需 要 の 程 度 を 測 る 変 数 として、 収 入 保 険 料 ( 元 受 保 険 料<br />
と 受 再 保 険 料 の 合 計 額 )に 対 する 出 再 保 険 料 の 比 率 (「 再 保 険 レシオ」)<br />
を 用 いており、ある 決 算 時 点 における 再 保 険 需 要 の 水 準 (Level)を 示<br />
している。これに 対 し、 最 近 の 研 究 では、 水 準 (Level)ではなく 変 化<br />
の 大 きさ(Difference)、すなわち、 再 保 険 需 要 が 前 年 度 に 対 してどの<br />
程 度 増 減 したかという 点 に 注 目 する 研 究 が 多 い。 例 えば、 最 近 の 米 国<br />
の 損 保 再 保 険 を 対 象 にしたWang, Chang, Lai, and Tzeng(2008)は、「 再<br />
保 険 レシオ」の 時 系 列 増 減 ポイントを 被 説 明 変 数 に 用 いている。また、<br />
英 国 の 生 保 再 保 険 需 要 を 扱 ったAdams, Hardwick, and Zou(2008)も 再<br />
保 険 料 の 対 前 年 度 増 減 額 を 前 年 度 の 収 入 保 険 料 で 割 った 比 率 を 被 説 明<br />
変 数 として 採 用 している。 本 論 文 では、 直 近 の 先 行 研 究 に 従 い、「 再 保<br />
険 レシオ」の 対 前 年 度 増 減 ポイントを 生 保 の 再 保 険 需 要 の 程 度 を 測 る<br />
指 標 (REINS)として 採 用 する。そのうえで、 既 存 研 究 をベースとして、<br />
次 のモデル(3) 式 、(4) 式 を 仮 定 する。なお、(4) 式 は、 経 済 主 体 i の t 時<br />
点 での 撹 乱 項 ε<br />
it<br />
の 構 造 として、 経 済 主 体 特 有 の 効 果 を 表 すα i<br />
ならび<br />
に 撹 乱 項 を 表 す µ を 定 義 する。<br />
REINS<br />
i,<br />
t<br />
it<br />
= β + β ASSET + β CTRV + β SOLVEN (3)<br />
+ β HHI<br />
4<br />
i,<br />
t<br />
+ β NEWINS<br />
7<br />
0<br />
+ YearDummies<br />
1<br />
+ β MUTUAL<br />
5<br />
i,<br />
t<br />
i,<br />
t<br />
i,<br />
t<br />
+ β NBAVE<br />
8<br />
2<br />
it i i,<br />
t<br />
+ β RSIVST<br />
i,<br />
t<br />
i,<br />
t<br />
6<br />
i,<br />
t<br />
+ β PIFAVE<br />
9<br />
3<br />
i,<br />
t<br />
i,<br />
t<br />
ε = α + µ<br />
(4)<br />
以 下 では、 各 説 明 変 数 の 背 後 にある 理 論 仮 説 を 踏 まえた 変 数 定 義 を<br />
行 いたい( 表 4を 参 照 )。 ASSET は 企 業 規 模 を 代 理 する 変 数 であり、<br />
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