2007 年の写真の進歩 - 日本写真学会

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は登場しなかったフルサイズ撮像素子搭載の新機種も 2 機種
登場した.CMOS センサー搭載機種も増加している.
ペンタックス K10D GRAND PRIX Package は有効 1020 万
画素の CCD を装備し,ボディ内蔵手ブレ補正機構,ホコリ
除去機構,防塵防滴構造で,K100D Super はボディ内蔵手ブ
レ補正機構,ホコリ除去機構,オートピクチャーモードで登
場した.キヤノン EOS-1D MarkIII は 1010 万画素 APS-H サイ
ズのイメージセンサーを搭載,EOS-1Ds MarkIII は 2110 万画
素フルサイズのイメージセンサーを搭載し,5 コマ / 秒を達
成するなど高級機種としてのニーズに答えた.EOS 40D は
1010 万画素 APS-C サイズではあるが,6.5 コマ / 秒を達成し
た.オリンパスからはいずれもフォーサーズイメージセン
サー,ライブビューを搭載した E-3,E-410,E-510 が登場,
E-3,E-510 はボディ内手ブレ補正を搭載した.パナソニック
LUMIX DMC-L10 は 1010 万画素フォーサーズイメージセン
サーを搭載し,ライブビュー時でもコントラスト AF を可能
とした.ソニーα700 は有効 1220 万画素のイメージセンサー,
ボディ内手ブレ補正,アンチダスト機能を搭載した.シグマ
SD14 は 1406 万画素の 3 層構造の FOVEON X3(R)ダイレク
トイメージセンサーを搭載して登場した.ニコン D3 は 1210
万画素フルサイズイメージセンサを搭載し,フルサイズで 9
コマ / 秒を達成し,フラグシップ機として登場した.D300 は
1210 万画素 APS-C サイズイメージセンサーを搭載し,8 コマ
/ 秒を達成した.D40X はクラス最軽量の小型ボディで登場し
た.富士フイルム FinePix S5Pro は多彩なフイルムシミュレー
ションモードを搭載して登場した.
コンパクトタイプでは高感度や手ブレ補正機能,顔検出機
能の搭載が一般化し,低価格機も含めて小型薄型化が進んだ.
動画機能や広角化も一般的になりつつある.画素数は 1200 万
画素を突破した.
オリンパスからは水中 10 m 防水の μ795SW,5 倍ズーム機
μ830,1200 万画素 CCD 搭載の μ1200 をはじめ,μ760,μ780,
μ790SW,CAMEDIA FE-210,FE-220,FE-230,FE-240,FE-
250,FE-280,FE-300,FE-220D,FE-270,FE-290,SP-550UZ,
SP-560UZ 等多数の機種が登場した.カシオからは H.264 動画
対応,顔検出搭載の EXILIM EX-S880,EX-Z77,EX-Z1080,
EX-V8 をはじめ EX-Z75,EX-Z1050,EX-Z1200,EX-V7 等薄
型機を中心に登場した.キヤノンからは 28 mm 広角の IXY
DIGITAL 910 IS,1200 万画素 CCD 搭載,チタンボディの IXY
DIGITAL 2000 IS,1000 万画素 CCD,動画撮影中の光学ズー
ム可能でHD動画対応のPowerShot TX1をはじめIXY DIGITAL
10,90,810 IS,PowerShot A460,A550,A560,A570 IS,A650
IS,A720 IS,SX100 IS,S5 IS,G9 等多数の機種が登場した.
コダックからは 1013 万画素機,EasyShare V1003 が登場した.
三洋からは HD 動画記録が可能な Xacti DMX-CG65,DMX-
HD700 水中ムービー可能な DMX-CA65 等が登場した.ソニー
からは笑顔検知のスマイルシャッター搭載の Cyber-shot
DSC-T200,DSC-T20,DSC-T2 等をはじめ,顔検出機能搭載
の DSC-T100,DSC-T20,DSC-W200,DSC-W80 等の薄型モ
デルを中心に DSC-W35,DSC-H3,DSC-H7,DSC-G1 等多数
日本写真学会誌 71 巻 3 号(2008 年,平 20)
の機種が投入された.ニコンからは無線 LAN を搭載した
COOLPIX S50c,S51c,レリーズタイムラグ 0.005 秒の高速レ
スポンスを実現した COOLPIX S500,S510,S700,をはじめ
L11,L12,L14,L15,P50,P5000,P5100,S50,S51,S200
等多数の機種が登場した.パナソニックからは薄型でありな
がら 10 倍ズームレンズを搭載した LUMIX DMC-TZ3,28 mm
からの広角ズームを搭載したDMC-FX30,DMC-FX100,DMC-
FX33,DMC-FX55,DMC-FZ18 をはじめとして DMC-FS1,
DMC-FZ8,DMC-FS75,DMC-LZ7,DMC-FS2 等,全機種手
ブレ防止機能付で多数の機種が登場した.富士フイルムから
は顔検出機能を搭載した薄型 5 倍ズーム機 FinePix Z100fd を
はじめ,F40fd,A800,A610,A900,F50fd,S8000fd,Z10fd,
F480 等が登場した.ペンタックスからは 10M 機で世界最小・
最軽量の Optio S10,3.0 型タッチディスプレイ搭載の T30 を
はじめ,E30,M30,A30,W30,E40,M40,Z10,V10 等が
登場した.リコーからは薄型化した 28–200 mm の Caplio R6,
R7,24 mm ワイドズームの GX100,単焦点レンズの GR
DIGITAL II 等が登場した.
各社とも成熟化とともに機種が増加しつつあり,画素数・
デザイン性・高機能化でしのぎを削っている.
②レンズ
光学系の研究・開発でもデジタルカメラに対する光学系の
特長についての報告が主となっている.青野(ニコン)はデ
ジタルカメラ光学系の特徴と最新動向について報告した(デ
ジタル写真講座,).志村(東大)はアサヒカメラニューフェー
ス診断室におけるデジタルカメラの試験方法について撮影レ
ンズを中心として報告した(カメラ技術,38).
一眼レフの交換レンズは,昨年同様にデジタルカメラ専用
仕様の製品が多く登場した.
フルサイズ用としてはキヤノン EF50 mm F1.2L USM,
EF14 mm F2.8L IIUSM,EF16–35 mm F2.8L II USM,ニコン
AF-S NIKKOR 400 mm F2.8G ED VR,AF-S NIKKOR 14–
24 mm F2.8G ED,AF-S NIKKOR 24–70 mm F2.8G ED,シグマ
APO 70–200 mm F2.8 EX DG MACRO HSM,タムロン AF28–
300 mm F/3.5–6.3 XR Di VC が登場した.
APS-C サイズ,フォーサーズ等デジタル一眼レフ専用では,
ニコンAF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200 mm F4–5.6G(IF),
オリンパス ZUIKO DIGITAL ED12–60 mm F2.8–4.0 SWD,
ZUIKO DIGITAL 2X Teleconverter EC-20,ZUIKO DIGITAL
ED70–300 mm F4.0–5.6,ZUIKO DIGITAL ED14–42 mm F3.5–
5.6,ソニー Vario-Sonnar T* DT 16–80 mm,DT 16–105 mm
F3.5–5.6,DT 18–250 mm F3.5–6.3,DT 55–200 mm F4–5.6,キ
ヤノン EF-S 18–55 mm F3.5–5.6 IS,EF-S 55–250 mm F4–5.6
IS,パナソニック L-RS014150,ペンタックス smc PENTAX-
DA ★ 50–135 mm F2.8ED[IF]SDM,smc PENTAX-DA ★ 16–
50 mm F2.8ED AL[IF]SDM,smc PENTAX-DA 18–250 mm
F3.5–6.3 ED AL[IF],シグマ 18–200 mm F3.5–6.3 DC OS,
10 mm F2.8 EX DC FISHEYE HSM,APO 50-150mm F2.8 II EX
DC HSM,タムロンAF18–250 mm F/3.5–6.3 Di II LD Aspherical
[IF] Macro,トキナー AT-X 165 PRO DX,AT-X M35 PRO DX