2007 年の写真の進歩 - 日本写真学会
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表 4 輸出の状況(財務省貿易統計に基づく推計)<br />
品目<br />
平成 19 年数量<br />
(千 m 2 )<br />
前年比<br />
(%)<br />
平成 19 年金額<br />
(百万円)<br />
X 線用フィルム 59,493 81 24,409<br />
印刷・業務用フィルム 225,508 111 138,178<br />
白黒フィルム計 285,001 103 162,587<br />
映画用フィルム 38,131 131 19,485<br />
ロールフィルム 22,808 104 27,116<br />
レンズ付フィルム 33 114 308<br />
その他フィルム 517 88 4,040<br />
カラーフィルム計 61,489 119 50,949<br />
フィルム計 346,490 106 213,536<br />
白黒印画紙計 6,763 286 1,120<br />
カラー印画紙計 191,458 115 32,085<br />
印画紙計 198,221 118 33,205<br />
写真感光材料計 544,711 110 246,741<br />
区 分<br />
銀塩カメラ計<br />
35 mm 用レンズ<br />
デジタル専用レンズ<br />
一眼レフ用交換レンズ計<br />
累計<br />
1~12月<br />
(写真感光材料工業会提供)<br />
して提供されていたが,<strong>2007</strong> 年からは「銀塩カメラ / カメラ<br />
用交換レンズ生産出荷実績表」と変更されている.また,細<br />
目も前年までは FP カメラ,LS カメラ,中・大判カメラと分<br />
類があったのに対し,<strong>2007</strong> 年はそれらをまとめて「銀塩カメ<br />
ラ」として分類されるようになったのが大きな変化である.<br />
2005 年から 2006 年の総生産が前年同期比 30.4%であり,<strong>2007</strong><br />
年はさらにその 46.8%というわけであるから,推して知るべ<br />
しである.いずれにしても PIE(Photo Imaging Expo)2008<br />
のカタログを見ても,フィルムカメラを製造・販売している<br />
のはキヤノン,ニコン,富士フイルム,マミヤを数えるだけ<br />
になっている.今後,銀塩カメラの生産がどのような推移を<br />
見せていくか注目される.<br />
一方で,一眼レフ用の交換レンズは,2005 年から 2006 年<br />
の総生産の 124.2%の伸びよりさらに伸張し <strong>2007</strong> 年は 142.4<br />
%という大きな伸びを見せている.このうち「35 mm 用レン<br />
<strong>2007</strong> <strong>年の写真の進歩</strong> 129<br />
表 5 輸入の状況(財務省貿易統計に基づく)<br />
品目<br />
表 6 銀塩カメラ / カメラ用交換レンズ生産出荷実績表<br />
生産 総出荷<br />
前年同期比<br />
(%)<br />
累計<br />
1~12月<br />
平成 19 年数量<br />
(千 m 2 )<br />
前年比<br />
(%)<br />
平成 19 年金額<br />
(百万円)<br />
X 線用フィルム 9,811 88 6,479<br />
印刷・業務用フィルム 23,851 124 14,146<br />
白黒フィルム計 33,662 111 20,625<br />
映画用カラーフィルム 4,193 106 2,338<br />
ロールカラーフィルム 1,373 267 2,723<br />
レンズ付フィルム 471 68 4,136<br />
その他フィルム 1,181 153 1,460<br />
カラーフィルム計 7,218 122 10,657<br />
フィルム計 40,880 113 31,282<br />
白黒印画紙計 200 74 118<br />
カラー印画紙計 12,768 77 2,022<br />
印画紙計 12,968 77 2,140<br />
写真感光材料計 53,848 101 33,422<br />
前年同期比<br />
(%)<br />
累計<br />
1~12月<br />
(写真感光材料工業会提供)<br />
上段:数量(個),下段:金額(千円)<br />
国内出荷 輸出<br />
前年同期比<br />
(%)<br />
累計<br />
1~12月<br />
前年同期比<br />
(%)<br />
720,475 46.8 791,759 48.4 53,963 42.1 737,796 48.9<br />
2,769,674 36.3 3,873,431 44.0 938,799 46.3 2,934,632 43.4<br />
3,925,873 118.2 3,916,880 118.5 514,908 110.8 3,401,972 119.8<br />
87,372,946 112.6 132,788,808 125.4 18,503,491 114.7 114,285,317 127.3<br />
8,824,795 156.6 8,596,698 157.8 1,150,001 187.0 7,446,697 154.1<br />
107,096,171 128.9 159,189,948 171.2 23,458,290 167.7 135,731,658 171.8<br />
12,750,668 142.4 12,513,578 143.0 1,664,909 154.2 10,848,669 141.4<br />
194,469,117 121.1 291,978,756 146.8 41,961,781 139.3 250,016,975 148.2<br />
カメラ用交換レンズには交換式の標準レンズを含む.(24 mm 専用交換レンズを除く) (カメラ映像機器工業会統計より)<br />
ズ」とは,35 mm フィルムにも使えるいわゆるフルサイズ一<br />
眼レフ用交換レンズであり,「デジタル専用レンズ」とはいわ<br />
ゆる APS-C 判デジタル一眼レフ用交換レンズを指す.その視<br />
点で見ると 35 mm 用レンズは,2005 年から 2006 年の総生産<br />
は 92.4%であったのが,<strong>2007</strong> 年では 118.2%の伸びを示して<br />
いるが,これはデジタル一眼レフのフルサイズ対応機の市場<br />
導入が増加したことによる結果と見てよいだろう.<br />
しかし,デジタル専用レンズも前年に比べ 156.2%と伸び<br />
ているのも見逃せない.今後はフルサイズ対応レンズが伸び<br />
ていくことは間違いないが,デジタル専用レンズに数量的に<br />
均衡するのか,追い抜くことはあるのかは,ひとえにカメラ<br />
技術の進歩にかかわってくる.<br />
表 7 は,デジタルスチルカメラの生産出荷実績表を示す.<br />
このうち画素区分は,ユーザーレベルでの志向を示すもので<br />
はなく,生産されるデジタルカメラが年々高画素化していく