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ハイビジョンと映画のメディアミックス に関する研究 - 電気通信大学学術 ...

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者 の 行 動 範 囲 は 広 がり、 変 わる 行 動 態 様 にも 対 応 していかなければならない。さらに 第 5 点 として、 映 像 情 報 メディアは 心 豊 かな 社 会 の 実 現 へ 向 けた 貢 献 も 求 められている。すなわち 映 像 情 報 メディアを 考 える 際 には、 単 なる 技 術 的 動 向 だけでなく 映 像 文 化 ( 映 像 アートも 含 む)の 視 点 も 重 要 である。その 上 で、 将 来 の 映 像 情 報 メディアが 目 指 すべき 方 向 42 として、 第 1に 考 えられるのはより 感 動 的 なメディアであること、 具 体 的 なテーマとしては「 高 臨 場 感映 像 ・ 音 響 システム」 43 や「 立 体 映 像 システム」、そして「 五 感 コミュニケーションシステム」などである。 第 2 の 方 向 としてはより 便 利 なメディアで、いつでもどこでも 情 報 のやり 取 りができる「ユビキタス 映 像 システム」や「ユーザー 環 境適 応 型 サービスシステム」、そして 高 齢 者 やハンディキャップ 者 向 けの「 人 にやさしい 情 報 システム」であり、「 安 全 ・ 安 心 をサービスする 情 報 システム」が 考 えられる。 本 章 では 本 論 文 と 関 連 深 い 第 1 の 方 向 について 論 じることにする。これからの 映 像 情 報 メディアは、 単 に 情 報 を 伝 達 するだけではなく 人 を 感 動 させる 要 素 も 重 要 になってくる。その 具 体 的 なものとして 本 節 では、 本 論 文 の 主 題に 関 係 の 強 い 3D 映 像 と 超 臨 場 感 あふれる SHV を 取 り 上 げて 見 たい。そしてそれらの 映 像 コンテンツには、 人 を 感 動 させるアート 性 も 強 く 求 められるようになる 44 。本 論 文 で 見 てきたようにテクノロジーは 年 々 進 歩 し 留 まることを 知 らないが、その 進 化 は 映 像 の 表 現 力 を 高 め 表 現 領 域 を 画 期 的 に 広 げ、 映 像 メディアの 質 を 大 きく 変 えつつある。7.5.2 3D・ 立 体 映 像 メディアの 展 望3D、 立 体 映 像 は、これまで 古 今 東 西 、 何 度 も 消 長 を 繰 り 返 してきたが、2000 年代 半 ば、デジタルシネマが 展 開 する 中 から、 再 浮 上 し 今 や 大 きな 映 像 メディアの流 れになっている。 本 節 では、 急 速 に 進 展 しつつある 3D メディアの 成 長 の 経 緯 と現 在 の 状 況 、3D 映 像 システムの 技 術 動 向 、それらを 使 い 制 作 、 公 開 されている 3Dコンテンツについて、 今 後 の 展 望 も 含 めて 論 じてみたい。(1) 立 体 映 画 、 立 体 テレビ 成 長 の 経 緯立 体 映 画 の 歴 史 は 古 く、1930 年 代 にアナグリフ 式 のものが 登 場 45 している。 日本 ではまだカラー 映 画 も 始 まっていない 頃 で、 世 界 的 にも 機 が 熟 しておらずほとんど 一 般 的 にはならなかった。1950 年 代 になると、 米 国 ではテレビが 普 及 しだし映 画 人 口 が 減 少 傾 向 を 辿 り 始 め、その 対 抗 策 のひとつとしてハリウッドは 立 体 映画 を 登 場 させた。これが 第 1 次 立 体 映 画 ブームと 呼 ばれるもので、『ダイヤルMを回 せ』(ヒッチコック 1954)など 約 100 本 位 の 立 体 映 画 が 制 作 され 世 界 中 で 大 きな191

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