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RCE5年間の歩み - UNU-IAS - United Nations University

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国 際 大 学 協 会 副 会 長 からのメッセージ<br />

国 際 大 学 協 会 (IAU)では、 社 会 的 に 責 任 ある 行 動 をメンバーに 奨 励<br />

するよう 努 めています。われわれは、 高 等 教 育 および 研 究 には、 持 続<br />

可 能 な 開 発 を 実 現 するプロセス 全 体 にわたって 果 たしうる、また 果 た<br />

さねばならない 重 要 な 役 割 があると 長 年 認 識 してきました。<br />

高 等 教 育 機 関 の 長 や 学 術 組 織 に 属 する 研 究 者 は、 持 続 可 能 な 開 発<br />

を 学 問 や 組 織 における 主 要 な 焦 点 のひとつに 位 置 づけることによって、<br />

公 平 かつ 生 態 学 的 に 健 全 な 未 来 の 建 設 に 寄 与 する 重 要 な 立 場 にあ<br />

るとIAUは 考 えます。そのためには、 学 際 的 研 究 や 教 育 、 政 策 立 案 、 能<br />

力 向 上 、 技 術 移 転 によって、 知 識 を 生 み 出 し、 普 及 することが 必 要 で<br />

す。したがって、 持 続 可 能 な 開 発 のための 教 育 (ESD)はIAUにとって<br />

重 要 な 優 先 課 題 のひとつです。<br />

RCEは、 高 等 教 育 機 関 がさまざまなESD 従 事 者 その 他 関 係 者 とかか<br />

わりをもち、 持 続 可 能 な 開 発 を 目 指 してともに 学 び、 革 新 していく 機 会<br />

を 提 供 してくれます。<br />

2005 年 に、「 持 続 可 能 な 開 発 のための 教 育 の10 年 (DESD)」という<br />

枠 組 みの 中 で 国 連 のアジェンダを 支 援 する 機 構 としてRCEに 関 する<br />

構 想 が 議 論 されたとき、この 概 念 がハンス・ファン・ヒンケル 教 授 によ<br />

る 発 案 であったことをわれわれは 今 も 誇 りに 思 っています。 当 時 、ヒン<br />

ケル 教 授 はIAUの 前 会 長 であり、 国 連 大 学 学 長 でした。さらに、 最 初<br />

に 作 られた7つのRCEのひとつ、RCE Penang(ペナン)の 設 立 にあた<br />

っては、IAUのメンバーであるマレーシア 科 学 大 学 が 指 導 的 な 役 割 を<br />

果 たしました。したがって、 現 在 RCEの 数 が 何 倍 にも 増 え、IAUのメン<br />

バーがこの 活 動 に 積 極 的 にかかわっていることは、われわれにとって<br />

喜 ばしい 限 りです。その 後 、IAUは 国 連 大 学 へのRCE 認 定 の 勧 告 およ<br />

びRCE 候 補 と 既 存 のRCEへの 助 言 と 指 導 をおこなうために2006 年<br />

に 設 立 されたウブントゥRCE 審 査 委 員 会 にも 代 表 を 送 ってきました。<br />

現 在 も、RCEイニシアティブが 提 供 するさまざまな 機 会 について 情 報<br />

の 普 及 を 継 続 的 に 行 っています。<br />

IAUでは、 持 続 可 能 な 開 発 という 概 念 および 原 則 を 世 界 各 国 の 高 等<br />

教 育 の 主 流 に 組 み 入 れるべく 努 力 してきました。RCEの 概 念 が、この<br />

努 力 を 支 える 強 力 な 枠 組 みとなっていることは 言 うまでもありません。<br />

DESDの 中 間 点 を 過 ぎようとしている 今 、IAUはこれからもRCEおよび<br />

国 連 大 学 と 緊 密 に 連 携 し、より 一 層 実 りの 多 い 協 力 関 係 を 築 いてい<br />

きたいと 考 えています。<br />

アジア 学 術 会 議 事 務 局 長 からのメッセージ<br />

アジア 学 術 会 議 (SCA)は、 持 続 可 能 な 開 発 のための 教 育 (ESD)に<br />

関 する 国 連 大 学 高 等 研 究 所 (<strong>UNU</strong>-<strong>IAS</strong>)の 努 力 に 対 し、 大 いなる 賞<br />

賛 の 意 を 表 したいと 思 います。2005 年 に 始 まった 国 連 の「 持 続 可 能<br />

な 開 発 のための 教 育 の10 年 (DESD)」において、 国 連 大 学 高 等 研 究<br />

所 は 地 域 の 教 育 ・ 学 習 関 係 機 関 の 共 同 基 盤 を 構 築 し、 過 去 5 年 間 に<br />

わたってESDを 促 進 してきました。<br />

SCAは、 特 に2002 年 にヨハネスブルグで 開 催 された「 持 続 可 能 な 開<br />

発 に 関 する 世 界 サミット」でウブントゥ 宣 言 に 名 を 連 ねて 以 来 、 国 連<br />

大 学 高 等 研 究 所 とともに 学 術 関 連 の 活 動 に 参 画 しています。 同 サミット<br />

では 持 続 可 能 な 開 発 のための 科 学 技 術 教 育 強 化 の 重 要 性 が 再 確 認<br />

されました。SCAはウブントゥRCE 審 査 委 員 会 のメンバーとして、 世 界<br />

的 なRCE 共 同 体 の 事 務 局 である 国 連 大 学 高 等 研 究 所 に 対 し、 新 た<br />

な 地 域 の 拠 点 (RCE)の 認 定 に 関 する 助 言 を 行 っています。<br />

国 連 大 学 高 等 研 究 所 のESDプログラムの 支 援 を 受 け、RCEネットワ<br />

ークがESDを 推 し 進 める 効 率 的 で 有 効 な 手 段 となったことで、 活 動 に<br />

も 著 しい 進 展 が 見 られました。RCEネットワークの 活 動 は 多 くの 教 育<br />

機 関 に 刺 激 を 与 え、それぞれの 地 域 社 会 にESDを 普 及 するための 原<br />

動 力 となり、それによってRCEイニシアティブは 世 界 中 に 広 まっていき<br />

ました。<br />

SCAネットワークはアジア 地 域 で、 幅 広 い 学 術 分 野 における 学 問 的 協<br />

力 や 提 携 関 係 を 育 成 促 進 しています。SCAは 学 術 研 究 やプロジェクト<br />

を 通 してアジア 全 体 に 共 通 する 学 術 的 問 題 に 取 り 組 んでおり、その 主<br />

導 的 立 場 は、アジアにおける 持 続 可 能 な 開 発 のビジョンを 確 立 する<br />

上 でますます 重 要 性 を 増 しています。<br />

地 域 の 問 題 はまずこうした 学 術 活 動 によって 検 証 され、その 次 の 段 階<br />

で 地 域 間 の 協 力 関 係 を 拡 大 することで、 蓄 積 された 知 識 や 知 恵 が 世<br />

界 中 に 伝 わります。DESDの 後 半 期 に 向 けてRCEの 活 動 も 次 の 段 階<br />

への 移 行 が 期 待 されるべきであり、RCE 間 をつなぐイニシアティブの<br />

活 発 化 が 求 められることになるでしょう。こうした 図 式 に 大 きな 重 点 を<br />

置 くことによって、ESDを 促 進 するための 地 域 協 力 がより 一 層 活 発 に<br />

なり、 持 続 可 能 性 に 向 けた 前 進 が 現 実 のものになると 考 えられます。<br />

最 後 に、DESDの 前 半 期 に 積 み 重 ねられた 努 力 やイニシアティブに 対<br />

し 改 めて 賞 賛 の 意 を 表 するとともに、 持 続 可 能 な 社 会 を 建 設 するため<br />

に、 今 後 の 継 続 的 な 成 功 を 祈 念 しています。<br />

国 際 大 学 協 会 (IAU) 副 会 長<br />

マレーシア 科 学 大 学 副 総 長<br />

ズルキフリ・アブドゥル・ラザック<br />

Dzulkifli Abdul Razak<br />

アジア 学 術 会 議<br />

事 務 局 長 / 会 計 担 当<br />

村 岡 洋 一<br />

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