RCE5å¹´éã®æ©ã¿ - UNU-IAS - United Nations University
RCE5å¹´éã®æ©ã¿ - UNU-IAS - United Nations University
RCE5å¹´éã®æ©ã¿ - UNU-IAS - United Nations University
You also want an ePaper? Increase the reach of your titles
YUMPU automatically turns print PDFs into web optimized ePapers that Google loves.
59<br />
SADC 地 域 におけるRCEのネットワーク 化<br />
SADC-REEPでは 既 存 のネットワークやプロセスを 支 援 し、ESDに<br />
かかわる 機 関 の 参 加 を 奨 励 しています。RCE 同 士 は、 南 部 アフリカ 環<br />
境 教 育 連 合 (EEASA)による 会 議 など、さまざまな 地 域 会 議 やワーク<br />
ショップ、 研 修 、その 他 の 会 合 で 顔 を 合 わせ、ESDを 普 及 するための<br />
それぞれの 取 り 組 みにおけるさまざまな 実 践 を 共 有 しています。たと<br />
えば2008 年 には、RCEスワジランドが、スワジランド 大 学 で 開 催 され<br />
たEEASA 会 議 を 積 極 的 にサポートし、 他 の 多 くの 国 々におけるRCE<br />
設 立 を 奨 励 しました。こうした 地 域 会 議 やワークショップの 期 間 中<br />
は、RCEによるプレゼンテーションが 主 要 議 題 として 採 り 上 げられて<br />
います。<br />
南 部 アフリカ 地 域 全 体 のRCEおよびESD<br />
ネットワーク 組 織 として、RCEの 地 域 アプローチが 目 指 しているのは<br />
実 践 共 同 体 の 強 化 です。ここでいう 実 践 共 同 体 とは、 地 域 社 会 の 問<br />
題 に 対 し、 教 育 に 関 する 知 識 や 専 門 性 を 深 めるための 場 の 提 供 を 目<br />
的 としたものです。 特 定 の 関 心 領 域 の 問 題 に 対 処 するために、 共 同<br />
で 活 動 を 行 う 実 践 共 同 体 としてRCEを 設 立 するだけでは 不 十 分 で<br />
あり、 設 立 された 組 織 が 有 効 に 機 能 することがさらに 必 要 です。このこ<br />
とはこれまでも 繰 り 返 し 強 調 されてきました。<br />
一 般 に、 地 域 のRCEネットワーク 化 には、 定 期 的 な 会 議 の 開 催 を 促<br />
すことが 必 要 であり、またESDを 実 践 する 人 々に 以 下 のような 要 求 を<br />
することで、 人 々の 態 度 や 価 値 観 、 行 動 とすり 合 せる 努 力 が 必 要 です。<br />
• 行 動 からよりよい 行 動 へと 活 動 を 広 げていくこと<br />
• 後 ろ 向 きに 人 間 の 行 為 がもたらしたマイナスの 影 響 を 測 るの<br />
ではなく、 持 続 可 能 性 に 向 かって 前 向 きに 歩 を 進 めること。<br />
このアプローチは、インドの5つのRCEをまとめている 環 境 教<br />
育 センター(Centre for Environment Education: CEE)<br />
とRCEの 共 同 パートナーシップにおいて 実 践 されています。<br />
• 応 用 的 ・ 実 践 的 な 研 究 プログラムを 促 進 すること<br />
• 関 連 のある 適 切 な 土 着 の 技 術 の 奨 励 と 適 用 に 努 めること<br />
• 地 球 への 影 響 が 穏 やかな 新 たな 技 術 を 追 求 し、 開 発 すること<br />
RCEのつながりおよび 情 報 の 流 れ<br />
南 部 アフリカ 地 域 の 各 RCEは、 持 続 可 能 な 開 発 のそれぞれ 異 なる 分<br />
野 に 焦 点 を 当 てています。たとえば、RCEスワジランドは、 環 境 および<br />
持 続 可 能 な 社 会 経 済 開 発 のための 革 新 的 な 教 育 アプローチを 推 進<br />
し、その 利 用 可 能 性 を 広 げることに 重 点 を 置 いています。また、モザン<br />
ビークのRCEマプトは、 持 続 可 能 な 開 発 の 原 則 を 支 える 社 会 的 ・ 文<br />
化 的 価 値 および 科 学 的 知 識 が 浸 透 した 社 会 を 築 くことに 重 点 を 置 い<br />
ています。<br />
RCEクワズールー・ナタールは 幅 広 い 視 点 から、さまざまなパートナ<br />
ーと 協 力 して 持 続 可 能 性 の 実 践 を 奨 励 しており、 特 にESDの 概 念 的<br />
深 化 を 追 求 し、 発 展 させる 活 動 を 奨 励 しています。RCEマカナおよび<br />
東 ケープ 郊 外 では、 人 々の 健 康 ・ 福 祉 および 環 境 に 影 響 を 及 ぼす 問<br />
題 やリスクに 対 する 解 決 策 として、 教 育 や 訓 練 面 の 向 上 と 協 調 のため<br />
の 専 門 知 識 を 育 成 し、 共 有 することを 目 標 に 掲 げています。またRCE<br />
Makana and Rural Eastern Capeは、ESDの 特 定 分 野 に 焦 点 を 絞<br />
り、さまざまなステークホルダーを 取 り 込 むことによって、 実 践 共 同 体<br />
としての 学 習 空 間 を 提 供 しているRCEの 一 例 です。そこでは6つの 領<br />
域 を 掲 げ、 以 下 のような 目 標 の 実 現 に 努 力 しています。<br />
i. 教 師 の 教 育 :さまざまな 学 習 分 野 において、 環 境 および 持<br />
続 可 能 性 に 焦 点 を 当 てた 教 師 向 けのモジュールを 開 発<br />
すること<br />
ii. 教 育 の 質 : 教 育 の 質 や 政 策 対 応 のモニタリングを 行 い、 質<br />
の 高 い 教 育 を 望 む 地 域 社 会 を 支 援 すること<br />
iii. 学 校 と 持 続 可 能 性 : 学 校 カリキュラムを 通 して、さまざまな<br />
プログラムへの 学 校 の 関 与 や 持 続 可 能 性 を 促 すこと<br />
iv. 若 者 とボランティア 学 習 :どうすればリスクにさらされてい<br />
る 人 々をESDの 学 習 プロセスにかかわらせることができる<br />
かを 検 討 し、 弱 い 立 場 にある 若 者 に 学 習 の 機 会 を 与 える<br />
方 策 を 検 討 すること<br />
v. 職 場 を 中 心 とした 学 習 : 人 々が 自 分 の 職 場 について 知 り、<br />
日 常 生 活 を 持 続 可 能 なものにするための 方 法 を 身 につけ<br />
られるように 支 援 すること<br />
vi. 生 物 多 様 性 、 文 化 、 健 康 : 環 境 意 識 を 培 う 教 育 プログラム<br />
を 検 討 すること<br />
南 部 アフリカ 地 域 に<br />
「 実 践 共 同 体 」 体 制 が 存 在<br />
することにより、RCEの 設 立<br />
は 容 易 になっています。<br />
なぜなら、 既 存 の 体 制 の 上 に<br />
RCEが 作 られ、 持 続 可 能 な<br />
実 践 が 奨 励 されることに<br />
なるからです。