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RCE5年間の歩み - UNU-IAS - United Nations University

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国 際 連 合 大 学 高 等 研 究 所 所 長 からのメッセージ<br />

人 間 がもたらした 気 候 や 食 糧 安 全 保 障 、 金 融 ・ 経 済 に 関 する 近 年 の<br />

世 界 的 危 機 は、 弱 者 である 貧 しい 人 々や 権 利 を 剥 奪 された 人 々をさ<br />

らに 社 会 の 周 辺 へと 追 いやる 結 果 となっています。 相 互 に 結 びついた<br />

こうした 複 雑 な 問 題 を 解 決 するには、 持 続 可 能 な 社 会 を 作 り 上 げるべ<br />

く 国 際 社 会 が 創 造 的 な 解 決 策 を 見 いだすことが 必 要 です。ここ 数 年<br />

の 出 来 事 は、 貧 困 や 気 候 変 動 、 生 物 多 様 性 、 水 、 健 康 といった 問 題 に<br />

対 し、より 喫 緊 に、かつ 革 新 的 なアイデアで 対 処 することの 根 本 的 重<br />

要 性 を 改 めて 認 識 させることになりました。こうした 問 題 はいずれも、<br />

学 習 パートナーシップなしには 対 処 不 可 能 であると 国 際 連 合 大 学 高<br />

等 研 究 所 (<strong>United</strong> <strong>Nations</strong> <strong>University</strong> Institute of Advanced<br />

Studies:<strong>UNU</strong>-<strong>IAS</strong>)は 考 えています。<br />

ESDの 意 義 は 広 く 認 識 されています。いくつもの 重 要 な 国 際 的 プ<br />

ロセスを 経 て、 第 57 回 国 連 総 会 (2002 年 )では、 持 続 可 能 な 開 発<br />

のための 教 育 の10 年 (Decade of Education for Sustainable<br />

Development:DESD)を2005 年 から 開 始 するという 決 議 が 採 択 さ<br />

れました。<br />

2003 年 に 国 連 大 学 高 等 研 究 所 は、ESDおよびDESDの 抱 える 難 題<br />

へのひとつの 答 えとしてESDに 関 するプログラムを 導 入 しました。この<br />

プログラムでは 研 究 開 発 を 通 して、DESDの 目 標 実 現 に 向 けた 行 動 を<br />

促 すことを 目 指 しており、ESDに 関 するRCEの 構 築 もこのプログラムの<br />

主 要 なプロジェクトのひとつとなっています。<br />

最 初 に 作 られた7カ 所 のRCEは、 名 古 屋 で 開 かれた 国 連 大 学 ・ユネス<br />

コ 共 催 の 国 際 会 議 「グローバリゼーションとESD」において2005 年 6<br />

月 に 国 連 大 学 によって 認 定 されました。 現 在 、RCE 共 同 体 は75のメン<br />

バーを 擁 するまでになっています。<br />

われわれはRCEを、 国 連 大 学 高 等 研 究 所 の 活 動 にとって、また 国 際<br />

社 会 が 行 動 を 起 こす 上 で 何 よりもふさわしい 重 要 なパートナーと 考 え<br />

ています。RCEは、 学 術 機 関 や 教 育 機 関 が 互 いに 協 力 するための 新<br />

たな 方 法 の 開 発 に 貢 献 しており、また 世 界 各 国 から 集 められた 最 高<br />

の 知 識 を 利 用 して 地 域 社 会 のニーズに 応 えるべく 戦 略 的 に 位 置 づけ<br />

られています。さらに、それぞれの 地 域 におけるさまざまな 種 類 の 知 識<br />

の 発 展 や 統 合 に 助 力 しています。 過 去 2 年 間 の 発 展 の 成 果 は、 持 続 可<br />

能 性 の 主 要 領 域 における 地 域 間 の 協 力 に 向 けて、RCEのもつ 潜 在 的<br />

可 能 性 をはっきりと 示 しています。<br />

5 年 間 の 発 展 の 中 で、RCE 共 同 体 は 長 い 道 のりを 歩 んできました。<br />

いくつもの 難 題 に 挑 み、 苦 闘 を 繰 り 返 すことで、 新 たな 発 見 と 革 新<br />

という 成 果 を 手 に 入 れました。 本 書 は、RCEとそのパートナーから<br />

得 た 教 訓 を 地 域 レベルおよび 国 際 レベルで 共 有 するためのもので<br />

す。DESDの 残 りの5 年 間 、さらにその 先 の、RCE 共 同 体 のおおいな<br />

る 成 功 を 祈 念 しています。<br />

国 際 連 合 大 学 高 等 研 究 所<br />

所 長<br />

ゴヴィンダン・パライル<br />

Govindan Parayil<br />

DESDの 折 り 返 し 点 にあたる 重 要 なこの 年 に、 本 書 刊 行 の 実 現 にご 協 力 いただいた 方 々に 深<br />

く 感 謝 いたします。なによりもまず、 国 連 大 学 への 拠 出 金 を 賜 っている 日 本 の 環 境 省 には、ESD<br />

への 継 続 的 なご 支 援 と 取 り 組 みに 対 して 深 甚 なる 感 謝 を 申 し 上 げたいと 思 います。また、 国 連<br />

および 国 連 大 学 諸 機 関 や 世 界 各 国 の 教 育 機 関 および 科 学 アカデミーにおいてRCEのイニシ<br />

アティブを 支 援 してくださるパートナー、なかでもウブントゥ 同 盟 (Ubuntu Alliance)および<br />

RCEのためのウブントゥRCE 審 査 委 員 会 (Ubuntu Committee of Peers for the RCEs)の<br />

メンバーに 多 大 なる 感 謝 の 意 を 表 します。われわれを 導 き、RCEを 通 して 何 が 実 現 できるか、<br />

そのビジョンをわれわれにもたらしめ、さらにこのビジョンを 現 実 のものにするためにさまざま<br />

な 形 で 支 援 の 手 を 差 しのべてくださったすべての 方 々に 感 謝 します。<br />

RCEの 概 念 が 世 界 のさまざまな 地 域 のESD 従 事 者 その 他 関 係 者 の 懸 念 や 憂 慮 と 共 鳴 しなか<br />

ったならば、またDESDの 前 半 期 にRCEの 世 界 的 ネットワークが 劇 的 な 成 長 を 遂 げなければ、<br />

本 書 が 実 現 することはなかったでしょう。これもみな、 持 続 可 能 な 開 発 という 共 通 の 目 標 に 向<br />

かって、 取 り 組 みがいのある 問 題 を 提 起 し、RCEで 採 り 上 げるべき 刺 激 的 な 研 究 を 提 案 し、 率<br />

先 して 新 しいRCEを 設 立 し、 専 門 知 識 や 資 源 だけでなくフラストレーションや 苦 労 をも 分 かち<br />

合 うことでわれわれの 活 動 を 支 え 続 けてくれるRCE 共 同 体 の 多 くの 仲 間 のおかげだと 考 えて<br />

います。RCEとの 共 同 作 業 は、たえず 省 察 しながら 学 び 続 けていく、やりがいのある 仕 事 です。<br />

さらに、RCE 設 立 初 期 の 困 難 な 時 代 に、RCEイニシアティブの 立 ち 上 げに 尽 力 してくださった<br />

国 連 大 学 のかつての 同 僚 や 博 士 課 程 研 究 員 およびポスドク 研 究 員 、インターンの 方 々にも 感<br />

謝 しています。とりわけ、 学 長 としてだけでなくESDチームの 最 も 熱 心 なメンバーとして、われわ<br />

れの 活 動 を 支 えてくださったハンス・ファン・ヒンケル(Hans van Ginkel) 氏 には 深 く 感 謝 し<br />

ています。また、チームを 離 れてもそれぞれの 立 場 でESDに 継 続 的 に 取 り 組 み、その 忍 耐 と 積<br />

極 的 な 行 動 力 で 未 だ 幼 胚 期 、 揺 籃 期 にあったRCEネットワークを 育 ててくださった 鈴 木 克 徳<br />

さん、 片 山 万 喜 さん、 秋 元 波 さんの 各 氏 にも 特 に 感 謝 の 意 を 表 したいと 思 います。まだ 歴 史 の<br />

浅 い、 多 くの 難 題 を 抱 えるネットワークではありますが、これからもRCEとともに 学 び 続 けること<br />

で、RCEイニシアティブのもつ 潜 在 的 可 能 性 を 現 実 のものにできるとわれわれは 信 じています。<br />

最 後 に、 本 書 の 作 成 にあたってご 支 援 いただいたすべての 方 々に 心 から 感 謝 申 し 上 げます。<br />

2010 年 5 月<br />

謝 辞<br />

Acknowledgements<br />

国 連 大 学 高 等 研 究 所 (<strong>UNU</strong>-<strong>IAS</strong>)<br />

持 続 可 能 な 開 発 のための 教 育 (ESD)プログラム<br />

グローバルRCEサービスセンター<br />

名 執 芳 博<br />

ジナイダ・ファディバ<br />

アウレア・クリスティン・ 田 中<br />

マリオ・タブキャノン<br />

高 木 宏 明<br />

望 月 要 子<br />

安 田 左 知 子<br />

サンプリティ・アイパンジグリー<br />

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