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RCE5年間の歩み - UNU-IAS - United Nations University

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実 践 レベルにおいて:<br />

f) フォーマル 教 育 やあらゆるレベルにおけるノンフォーマル、インフォーマル 教 育 において、 統 合 的 かつ 体 系 的 アプロー<br />

チを 駆 使 し、 持 続 可 能 な 開 発 の 課 題 を 組 み 込 んでいくことを 支 援 する。とりわけ、ノンフォーマル 教 育 、インフォーマル<br />

学 習 、 職 業 学 習 、 職 場 学 習 が 果 たす 多 大 な 貢 献 を 評 価 し、 効 果 的 な 教 育 学 的 アプローチ、 教 員 教 育 、 教 育 実 践 、カリ<br />

キュラム、 学 習 教 材 および 教 育 指 導 者 育 成 に、 持 続 可 能 な 開 発 課 題 を 統 合 していく 支 援 を 行 う。 持 続 可 能 な 開 発 と<br />

は、あらゆる 分 野 、セクターに 関 連 する 分 野 横 断 的 テーマである。<br />

g) ESDが 教 員 養 成 および 現 職 研 修 に 統 合 されるよう、カリキュラムおよび 教 員 教 育 プログラムを 再 構 築 する。 教 員 教 育 機<br />

関 、 教 員 、そして 専 門 家 のネットワークを 構 築 ・ 発 展 させ、 適 切 な 教 育 実 践 を 研 究 できるよう 支 援 する。とりわけ 教 員 が、<br />

大 人 数 を 対 象 とした 授 業 でもうまく 機 能 するESD 戦 略 を 策 定 し、ESD 学 習 プロセスの 評 価 ができるよう 支 援 をする。<br />

h) 関 連 研 究 、モニタリング・ 評 価 戦 略 、 優 良 事 例 の 共 有 と 認 知 といった 確 かな 根 拠 に 基 づく、ESDの 政 策 対 話 を 奨 励 する。<br />

効 果 的 な 実 施 を 周 知 し、ESDの 成 果 およびプロセスを 評 価 するため、 国 家 レベルでのESD 指 標 を 確 立 する。<br />

i) 訓 練 や 職 業 教 育 、 職 場 学 習 にESDが 統 合 されるよう、ESDにおける 連 携 を 発 展 ・ 拡 大 し、そこに 市 民 社 会 、 公 的 セク<br />

ター、 民 間 セクター、NGO、 開 発 パートナーを 巻 き 込 んでく。ESDは、ビジネス 界 、 産 業 界 、 労 働 組 合 、 非 営 利 団 体 、<br />

任 意 団 体 、 公 益 事 業 界 の 指 導 者 育 成 において 不 可 欠 な 要 素 となるべきである。また、 職 業 訓 練 教 育 (TVET)プログ<br />

ラムを 再 構 築 し、ESDが 組 み 込 まれるようにする。<br />

j) ESD 策 定 および 実 施 において 青 少 年 を 巻 き 込 む。ESD の 推 進 に、 青 少 年 、 青 少 年 組 織 やネットワークのもつコミット<br />

メント、 団 結 力 、 潜 在 力 を 活 用 する。ESD に 関 する 疑 問 や 課 題 に 対 する、 青 少 年 の 主 体 者 意 識 を 育 む。<br />

k) 議 論 を 起 こし、 市 民 の 参 画 を 盛 り 上 げ、ESDにおける 行 動 の 先 駆 けとなってきた、 市 民 社 会 の 多 大 なる 貢 献 と 重 要 な<br />

役 割 を 強 化 する。 市 民 社 会 のさらなる 関 与 とコミットメントを 引 き 出 す 方 法 を 探 求 する。<br />

l) ESDに 対 する 伝 統 知 、 先 住 知 、 地 域 知 (ローカル・ナレッジ)の 果 たしてきた 役 目 を 重 んじ、 正 当 な 評 価 を 与 え、ESD 推<br />

進 における 多 様 な 文 化 の 果 たしてきた 役 割 を 重 んじる。<br />

m) ESDは、 積 極 的 にジェンダーの 公 正 を 推 進 するとともに、 女 性 が、 社 会 変 革 や 人 間 の 幸 福 につながるような 知 見 や 経<br />

験 を 共 有 できる 状 況 や 戦 略 を 整 えることにつながるべきである。<br />

n) ESDのネットワークを 通 して 知 を 構 築 する。 知 を 構 築 ・ 共 有 し、ESDのための 資 源 を 作 り 出 せる 研 究 や 革 新 の 拠 点 と<br />

して 貢 献 する 学 校 、 大 学 、その 他 の 高 等 教 育 機 関 や 研 究 機 関 、 教 育 センターおよび 教 育 ネットワークを 特 定 し、 支 援<br />

する。ESDのための 空 間 的 「 研 究 所 」と 定 義 され、そのような 役 割 を 果 たすことのできる 特 定 の 地 域 や、バイオリージョ<br />

ンの 潜 在 力 を 探 求 する。<br />

b) UNDESDの 実 施 において、 加 盟 国 およびその 他 の 連 携 機 関 を 支 援 し、とりわけ、 紛 争 終 結 地 域 や 後 発 発 展 途 上 国<br />

に 対 する 十 分 な 配 慮 をしながら、 立 ち 上 げ 段 階 にある 能 力 育 成 や、 一 貫 した 国 家 戦 略 の 策 定 に 対 する 政 策 的 助 言 、<br />

モニタリングと 評 価 、ESDの 優 良 事 例 の 認 知 と 共 有 、アドボカシーおよびグローバルパートナーシップの 構 築 を 行 う。<br />

c) G8、G20、コペンハーゲン 気 候 変 動 会 議 、EFAハイレベルグループ、 国 連 主 要 執 行 理 事 会 、ユネスコ 世 界 会 議 (また<br />

その 他 の 進 行 中 のイベントや 活 動 )といった 国 際 会 議 および 交 渉 の 場 のような 主 要 な 教 育 および 開 発 フォーラムに<br />

おいて、ESDという 議 題 を 主 張 および/または 推 進 する。<br />

d) ESDの 目 標 の 更 なる 促 進 にむけ、ユネスコ 生 物 圏 保 護 区 、 世 界 遺 産 、「サブ・サハラアフリカ 教 員 教 育 イニシアティブ<br />

(TTISSA)」、ユネスコスクール、「エンパワメントのための 識 字 イニシアティブ(LIFE)」といったその 他 の 科 学 、 文 化 、<br />

教 育 プログラムの 中 にある 既 存 の 専 門 知 識 を 活 用 し、ESDの 主 要 優 先 事 項 がユネスコ 内 での 長 期 プログラムおよび<br />

戦 略 に 確 実 に 統 合 されていくようにする。<br />

e) ESDをその 質 と 根 拠 に 基 づくものにするため、ユネスコのプログラムを 通 し、ESD 関 連 の 研 究 を 推 進 する。ESDの 国<br />

際 的 なモニタリングおよび 評 価 システムをさらに 確 立 し、 目 に 見 える 具 体 的 な 成 果 を 伴 うUNDESDの 成 功 ・ 終 結 に 導<br />

くような 国 際 戦 略 、および 実 践 の 確 立 にむけてイニシアチブを 取 る。<br />

f) 他 の 連 携 機 関 との 協 議 ・ 協 力 のもと、2009 年 12 月 デンマークのコペンハーゲンで 開 催 される 第 15 回 国 連 気 候 変 動<br />

枠 組 み 条 約 締 約 国 会 議 (COP15)において、 教 育 や 訓 練 との 関 連 性 及 び 重 要 性 を 主 張 する。<br />

g) 気 候 変 動 に 関 する 行 動 に 向 けたユネスコ 戦 略 の 文 脈 において、そして 国 連 全 体 としての 行 動 の 一 環 として、DESDの<br />

枠 組 みの 中 で、 気 候 変 動 に 関 する 教 育 を 国 際 的 な 課 題 の 位 置 づけにまで 高 めるよう、 取 り 組 みを 強 化 する。<br />

17. さらに、 本 会 議 の 参 加 者 は、 本 宣 言 の 実 施 にむけた 働 きかけを 進 めて 行 く。<br />

18. 参 加 者 は、 本 宣 言 にて 網 羅 されている 提 言 支 援 のため、 適 切 な 資 金 を 結 集 していくことを 奨 励 する。<br />

19. ESD 世 界 会 議 の 参 加 者 は、 本 会 議 を 主 催 したドイツ 政 府 への 感 謝 の 意 を 表 明 し、ESDの10 年 最 終 年 会 合 をユネ<br />

スコと 共 同 主 催 するという 日 本 政 府 の 意 向 を 歓 迎 する。<br />

翻 訳 : 三 宅 彩 以 、 野 口 扶 弥 子 監 訳 : 阿 部 治<br />

出 典 :http://www.esd-world-conference-2009.org/fileadmin/download/ESD2009_BonnDeclarationJapanese.pdf<br />

o) ESDに 高 等 教 育 機 関 や 研 究 ネットワークを 巻 き 込 むことで、ESDの 科 学 的 卓 越 性 、 研 究 および 新 しい 知 の 確 立 を 支<br />

援 ・ 促 進 する。 大 学 の 主 要 機 能 を 結 集 する。 具 体 的 には、 教 えるという 機 能 、また 研 究 や 共 同 体 としての 関 与 という 機<br />

能 を 結 集 し、ESDのグローバルな 知 、ローカルな 知 を 高 めることにつなげる。また、このプロセスにおいては、ユネスコ<br />

ESDチェア、およびユネスコプログラムのネットワークを 活 用 する。 制 度 的 、 組 織 的 体 制 を 確 立 することで、 柔 軟 性 や<br />

学 生 の 参 画 、 分 野 横 断 的 プログラムを 促 進 し、ESDの 複 雑 性 および 緊 急 性 に 対 応 しうるモデルプロジェクトを 展 開 す<br />

る。 高 等 教 育 におけるESDの 取 り 組 み、および 研 究 を 支 援 する 報 奨 制 度 を 作 り、 実 施 する。<br />

p) 国 連 持 続 可 能 な 開 発 のための 教 育 の10 年 (UNDESD)や 現 在 進 行 している「 生 命 の 水 」のための 国 連 10 年 アクショ<br />

ンといった、 国 連 の「10 年 」の 期 間 中 に 制 度 的 な 仕 組 みを 確 立 し、これら「10 年 」の 期 間 を 超 えても、ESDが 確 実 に 継<br />

続 されるようにする。<br />

q) 生 物 多 様 性 、 気 候 変 動 、 砂 漠 化 、 無 形 文 化 財 などに 焦 点 を 絞 った 主 要 な 持 続 可 能 な 開 発 に 関 する 国 連 の 会 合 で<br />

ESDの 視 点 を 強 化 するため、 国 連 システムにある 活 用 可 能 な 専 門 的 視 点 と 連 動 する。<br />

r) UNDESDの 傘 下 や 連 携 の 枠 組 みの 中 に、 特 定 の 行 動 計 画 および/または、プログラムを 策 定 することで、 気 候 変<br />

動 、 水 、フードセキュリティ( 食 糧 安 全 保 障 )といった 持 続 可 能 性 に 関 連 した 極 めて 重 要 かつ 緊 急 の 課 題 に 対 処 でき<br />

るよう、 教 育 、 研 修 システムにおける 取 り 組 みを 強 化 する。<br />

16. 2009 年 ESD 世 界 会 議 の 参 加 者 は、UNDESDを 担 う 主 導 機 関 としてのユネスコに 対 し、 以 下 の 通 り 要 請 する:<br />

a) 国 連 環 境 計 画 、 国 連 大 学 、EFA 支 持 機 関 (ユニセフ、 国 連 開 発 計 画 、 国 連 人 口 基 金 、 世 界 銀 行 )、その 他 機 関 との 連<br />

携 のもと、 国 際 実 施 計 画 に 基 づいて、UNDESDに 対 するユネスコのリーダーシップおよび 調 整 の 役 割 を 強 化 する。そ<br />

して、 特 に「 国 連 開 発 援 助 枠 組 み」プロセスを 通 して、ESDを 国 家 レベルでの「ひとつの 国 連 (One UN)」 戦 略 に 組 み<br />

込 んでいく。<br />

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