RCE5å¹´éã®æ©ã¿ - UNU-IAS - United Nations University
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ラテンアメリカ 地 域 におけるRCEがさらに 発 展 するには、 共 通 の 関 心<br />
領 域 を 通 して 中 南 米 大 陸 や 世 界 各 地 のRCE 間 の 関 係 強 化 が 必 要 で<br />
す。こうした 共 通 の 関 心 領 域 には、 伝 統 医 療 、 伝 統 的 な 知 識 、 都 市 開<br />
発 、 学 校 開 発 、 教 師 の 能 力 開 発 、ESD 研 究 、 環 境 正 義 、 貧 困 の 軽 減 、<br />
先 住 民 族 コミュニティなどが 挙 げられます。<br />
RCEは、ESD 戦 略 を 考 案 し、さまざまな 教 育 上 の 難 題 に 対 処 すること<br />
ができます。たとえば 高 等 教 育 に 関 して 言 えば、RCEでは、 教 師 の 能<br />
力 開 発 や 大 学 の 方 針 、コミュニティ・アウトリーチ、 環 境 意 識 を 培 うカ<br />
リキュラムのための 新 たな 戦 略 を 実 施 することが 可 能 です。また、 国 際<br />
機 関 と 地 元 のステークホルダーの 橋 渡 しを 行 ったり、あるいは 開 発 に<br />
伴 う 問 題 解 決 策 の 考 案 にさまざまな 利 害 関 係 者 を 取 り 込 むことで、<br />
高 等 教 育 プログラムの 検 証 システムとして 機 能 することも 可 能 です。<br />
ラテンアメリカ 地 域 のRCEは、これまで 同 じテーブルに 着 いたことのな<br />
いさまざまな 分 野 が 参 加 ・ 関 与 するためのスペースを 作 り 出 すことに<br />
よって、 今 後 も 成 長 ・ 発 展 を 続 けるでしょう。<br />
前 JSPS- 国 連 大 学 ・ 博 士 課 程 修 了 研 究 員 (2007〜2009 年 )<br />
ミゲール・チャコン<br />
Miguel Chacon<br />
今 日 、 特 に 緊 急 性 の 高 い<br />
世 界 的 問 題 を 解 決 するに<br />
は、 人 々の 意 識 を 高 めるだ<br />
けでは 不 十 分 です。 問 題 を<br />
解 決 するには、 変 化 を 可 能<br />
にし、この 地 球 上 で 多 様 な<br />
生 活 を 可 能 にする 社 会 的<br />
プロセスを 支 援 する 解 決<br />
策 が 必 要 であり、こうした<br />
解 決 策 は、ESDを 実 践 して<br />
いる 地 元 や 地 域 の 共 同 体<br />
との 関 わりを 通 じて 実 現<br />
することが 可 能 です。 特 に 有 効 なのは、 実 践 活 動<br />
やスキル、 専 門 知 識 や 経 験 をいつでも 共 有 でき、<br />
お 互 いから 継 続 的 に 学 べるようにすることです。<br />
南 部 アフリカ 開 発 共 同 体 ・ 地 域 環 境 教 育 プログ<br />
ラム(SADC-REEP)ではこうした 点 に 配 慮 しなが<br />
ら、RCEの 設 立 ・ 強 化 を 支 援 し、さまざまな 実 践 共<br />
同 体 同 士 の 協 力 とESD 活 動 の 普 及 を 図 っており、<br />
そのためにスウェーデン 国 際 開 発 協 力 庁 (SIDA)<br />
から 資 金 調 達 を 行 っています。SIDAでは、すべて<br />
のSADC 国 におけるRCE 設 立 に 向 けて、 初 期 のス<br />
テークホルダー 間 協 議 のためのシード 資 金 を 提<br />
供 しています。<br />
南 部 アフリカに<br />
おけるRCEの 発 展<br />
南 部 アフリカ 開 発 共 同 体 South African Development Community (SADC)<br />
現 在 、S A D Cに 加 盟 している 国 々は、アンゴラ、ボツワナ、コンゴ 民 主 共 和 国 、<br />
レソト、マダガスカル、マラウィ、モーリシャス、モザンビーク、ナミビア、セイシェル、<br />
南 アフリカ、スワジランド、タンザニア 連 合 共 和 国 、ザンビア、ジンバブエです。<br />
現 在 、この 地 域 で 認 定 されているRCEは、RCE Swaziland(スワジランド)、RCE Maputo<br />
(マプト)(モザンビーク)、RCE Zomba(ゾンバ)(マラウィ)、RCE Makana and<br />
Rural Eastern Cape(マカナおよび 東 ケープ 郊 外 )およびRCE KwaZulu Natal(クワズ<br />
ールー・ナタール)( 南 アフリカ)の5つです。RCEを 設 立 する 際 には、さまざまなフォー<br />
ラムや 会 議 の 場 で 多 くのステークホルダー 候 補 がRCEの 概 念 を 共 有 し、 慎 重 に 審 議<br />
することで、 活 動 への 取 り 組 みを 促 しています。その 後 、さらにステークホルダー 協 議 を<br />
行 い、RCEのガバナンス 体 制 、ビジョン、 目 標 について 検 討 します。<br />
南 部 アフリカ 地 域 に「 実 践 共 同 体 」 体 制 が 存 在 することにより、RCEの 設 立 は 容 易 に<br />
なっています。なぜなら、RCEは 基 本 的 にESDに 関 する 実 践 共 同 体 だからであり、 既<br />
存 の 体 制 の 上 にRCEが 作 られ、 持 続 可 能 な 実 践 が 奨 励 されることになるからです。<br />
たとえばこの 地 域 には、 天 然 資 源 に 依 存 する 人 々の 生 計 を 支 援 するために、 資 源 の 普<br />
及 と 持 続 可 能 な 活 用 に 焦 点 を 当 てたいくつかのネットワークが 存 在 します。<br />
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