RCE5å¹´éã®æ©ã¿ - UNU-IAS - United Nations University
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2.<br />
RCEの 発 展<br />
はじめに<br />
世 界 人 口 全 体 の 半 数 以 上 を 擁 するア<br />
ジア 太 平 洋 地 域 は 広 大 であり、 地 理<br />
的 、 文 化 的 、 社 会 的 経 済 的 にもきわめ<br />
て 多 様 です。この 地 域 には、 世 界 の 中<br />
でも 国 土 面 積 がきわめて 広 く、 人 口 の<br />
最 も 多 い 国 が 存 在 する 一 方 で、 国 土<br />
面 積 がきわめて 狭 く、 人 口 の 最 も 少 な<br />
い 国 も 存 在 します。 先 進 国 、 発 展 途 上<br />
国 、 後 発 発 展 途 上 国 、 内 陸 国 、 小 島<br />
嶼 開 発 途 上 国 といった 多 様 な 国 々で<br />
構 成 されており、 人 口 の70% 以 上 が1<br />
日 当 たり1 米 ドル 未 満 で 生 活 していま<br />
す。2025 年 までには、 巨 大 都 市 の 数 が 大 幅 に 増 え、 地 域 人 口 全 体 の 半 分 以 上 がこうした 巨 大 都<br />
市 に 集 中 するであろうと 考 えられています。 桁 外 れの 人 口 増 加 は、 経 済 成 長 を 実 現 するためにます<br />
ます 多 くの 天 然 資 源 を 消 費 するようになると 予 想 されており、そのことによる 環 境 への 悪 影 響 も 懸<br />
念 されています。<br />
アジア 太 平 洋 地 域 における 持 続 可 能 な 開 発 のための 教 育 (ESD)は、 計 り 知 れないほど 大 きな 問<br />
題 に 直 面 しています。 一 般 的 に、ESDの 概 念 はよく 理 解 されていません。こうした 理 解 の 欠 如 を 考 え<br />
ると、この 地 域 では 啓 発 のためのキャンペーン 強 化 が 急 務 であり、 特 に 自 らの 将 来 がかかっている<br />
若 い 世 代 や、 必 然 的 に 未 来 のリーダーとなり、 変 化 の 担 い 手 となる 若 者 を 取 り 込 むことが 必 要 不 可<br />
欠 です。 質 の 高 い 基 礎 教 育 を 受 けられるようにすることは、 国 連 の「 持 続 可 能 な 開 発 のための 教 育<br />
の10 年 (DESD)」における 主 眼 点 のひとつですが、この 地 域 ではそれも 難 しいのが 現 状 です。 貧 し<br />
い 国 々では 学 校 が 不 足 しており、 教 師 の 資 格 をもつ 者 は 少 なく、 必 要 な 学 校 設 備 もありません。 教<br />
育 施 設 やカリキュラムの 質 どころではなく、 教 育 を 受 ける 機 会 すらなかなか 得 られない 状 況 では、<br />
持 続 可 能 性 の 概 念 に 基 づく 変 革 をもたらすような 教 育 を 導 入 することは 途 方 もなく 大 きな 課 題 とな<br />
り、DESDの 目 標 実 現 には 程 遠 い 状 況 です。アジア 太 平 洋 地 域 のすべての 社 会 において、 人 々の 頭<br />
と 心 にESDを 植 えつけるという 努 力 目 標 を 掲 げる「 地 域 の 拠 点 」(RCE)の 役 割 は 非 常 に 重 要 です。<br />
アジア 太 平 洋 地 域 に<br />
おけるRCEの 発 展<br />
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