RCE5å¹´éã®æ©ã¿ - UNU-IAS - United Nations University
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国 連 DESDに 関 するユネスコハイレベル 委 員 会<br />
メンバーからのメッセージ<br />
国 連 の 持 続 可 能 な 開 発 のための 教 育 の10 年 (DESD)は、あらゆる 形<br />
態 、あらゆるレベルの 教 育 を 変 革 し、 新 しい 方 向 性 をもたらそうとする<br />
科 学 者 や 大 学 、 教 師 、 国 の 機 関 や 国 際 機 関 のあらゆる 努 力 を 鼓 舞 し、<br />
正 当 性 を 与 えました。それによって 教 育 は、より 持 続 可 能 な 開 発 へと<br />
向 かう 動 きを 現 実 に 支 援 しています。<br />
持 続 可 能 な 開 発 のための 教 育 (ESD)を 促 進 するためのさまざまな<br />
アイデアの 中 でも 特 に 実 り 多 かったもののひとつ、それがESDに 関 す<br />
る 地 域 の 拠 点 (RCE)の 創 設 です。このアイデアの 基 本 となったのは、<br />
持 続 可 能 な 開 発 を 実 現 するための 活 動 は、 人 々が 日 常 生 活 の 中 で 直<br />
面 する 地 域 の 難 題 を 出 発 点 とすることではじめて 成 功 するのだという<br />
認 識 です。<br />
RCEの 強 みは、 個 人 や 集 団 が 互 いの 存 在 を 認 識 し、 教 育 を 通 して 共<br />
通 の 努 力 目 標 に 向 かって 協 力 できる 機 会 を 広 げることで、 地 域 と 世 界<br />
の 持 続 可 能 性 という 難 題 に 立 ち 向 かうことを 可 能 にするという 点 にあ<br />
ります。たとえば 大 学 間 のつながりなど、RCEメンバー 間 の 国 際 的 つ<br />
ながりは、 地 域 におけるプロセスと 世 界 におけるプロセスの 結 びつき<br />
を 強 化 する 働 きをします。こうした 協 力 を 通 して、 周 辺 地 域 からの 新 し<br />
いアイデアや 知 識 や 教 育 を、 社 会 計 画 ・ 貧 困 根 絶 ・ 環 境 保 護 プログラ<br />
ムに、また 学 校 や 幼 稚 園 および 保 育 園 などに 採 り 入 れることが 可 能 に<br />
なります。このようにしてRCEは 今 や 知 識 の 重 要 な 拠 点 およびインスピ<br />
レーションの 源 となっています。<br />
RCEに 認 定 証 が 授 けられたときのことを 思 い 出 すと、 今 でも 喜 びがこ<br />
み 上 げてきます。 今 ではRCEの 数 は75にまで 増 えました。その 規 模 や<br />
方 向 性 はさまざまであり、 場 所 も 世 界 各 地 に 散 らばっていますが、そこ<br />
には 共 通 のビジョンがあります。 共 通 の 目 標 に 向 かってそれぞれ 異 な<br />
る 方 法 で 活 動 を 行 っている 姿 は、このアイデアがもつパワーを 実 証 し<br />
ています。<br />
先 の 国 連 大 学 学 長 であったハンス・ファン・ヒンケル 氏 が 望 まれたよう<br />
に、DESD 期 間 中 にRCEの 数 が 増 え 続 け、やがては 世 界 的 な 学 習 の 場<br />
(Global Learning Space)が 現 実 のものとなることを 心 から 期 待 し<br />
ています。 国 連 大 学 のたゆまぬESD 促 進 活 動 およびRCEは、われわれ<br />
すべてを 鼓 舞 する 存 在 です。<br />
国 連 DESD2005~2014 年 に 関 するユネスコハイレベル 委 員 会 メンバー<br />
カール・リンドバーグ<br />
Carl Lindberg<br />
RCEにはESDを 促 進 するというきわめて 重 要 な 課 題 があり、そのた<br />
めの 備 えも 十 分 に 整 っています。これは 各 国 のユネスコ 国 内 委 員 会 、<br />
その 他 ユネスコのさまざまな 貢 献 活 動 にもあてはまります。<br />
ユネスコ 総 会 で 採 択 されたESDに 関 する2009 年 ボン 宣 言 は、 各 RCE<br />
の 活 動 のアクションプランを 支 える 優 れた 土 台 のひとつです。ボン 宣<br />
言 は 行 動 の 呼 びかけであり、そこでは、ESDの 源 泉 となりえる 学 校<br />
や 大 学 その 他 の 高 等 教 育 機 関 、および 教 育 ネットワークを 特 定 し、<br />
支 援 することの 必 要 性 、ならびに 種 々の 優 先 課 題 や 問 題 に 対 処 する<br />
ためにこうした 源 泉 を 利 用 することの 必 要 性 など、 多 くの 必 要 な 手 段<br />
が 簡 潔 に 提 示 されています。 宣 言 の 中 で 特 に 強 調 されているのは、 持<br />
続 可 能 な 開 発 に 対 する 認 識 を 高 め、 一 般 の 人 々の 参 加 を 促 し、メディ<br />
アを 通 して 持 続 可 能 な 開 発 のための 議 論 を 活 発 化 させることの 重 要<br />
性 です。さらに、 産 業 界 、 市 民 社 会 、 地 域 社 会 や 労 働 組 合 を 取 り 込 み、<br />
持 続 可 能 な 開 発 のための 指 導 者 を 養 成 することも 推 奨 されています。<br />
私 自 身 はこれまでに、 新 たなRCEを 設 立 する 活 動 に 参 画 する 機 会 を<br />
得 てきました。2005 年 に 名 古 屋 で 開 催 されたアジア 太 平 洋 地 域 に<br />
おける 国 連 DESDの 開 始 式 典 において、 最 初 に 設 立 された7カ 所 の<br />
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