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RCE5年間の歩み - UNU-IAS - United Nations University

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3-LENSUSプロジェクト(www.3-lensus.eu)では、 地 域 における 持<br />

続 可 能 な 開 発 のための 教 育 ・ 研 究 ・イノベーションに 焦 点 が 当 てられ<br />

ています。このプロジェクトでは 今 後 、ESDネットワークとヨーロッパに<br />

おけるヴァーチャル 学 習 スペースを 構 築 し、 持 続 可 能 な 開 発 のための<br />

地 域 学 習 ネットワーク 間 で 革 新 的 なアプローチを 共 有 ・ 発 展 させるこ<br />

と、これらの 活 動 を 推 進 するための 能 力 を 育 成 すること、 地 域 におけ<br />

る 持 続 可 能 な 開 発 のための 生 涯 学 習 活 動 を 提 供 することを 目 指 して<br />

います。3-LENSUSは 以 下 の3つのニーズに 応 えるものです:(1) 背 景<br />

の 文 脈 を 考 慮 した 総 合 的 (ホリスティック)な 生 涯 学 習 に 向 けて、 学 校<br />

と 学 校 以 外 の 場 での 学 習 の 垣 根 を 超 えること、(2) 能 力 開 発 のための<br />

自 発 的 学 習 の 可 能 性 、(3) 実 生 活 の 場 面 で 知 識 を 有 効 活 用 するため<br />

の 学 際 的 な 環 境 。<br />

注 目 すべきは、RCEが 互 いに 力 を 合 わせてRCE 間 のR&D 活 動 を 支 え<br />

ていることです。 共 同 での 資 金 調 達 努 力 が 失 敗 したとしても、その 努 力<br />

は、RCEがお 互 いから 学 び、 資 源 を 共 有 し、アジェンダを 明 確 にし、 実<br />

践 共 同 体 を 形 成 するのに 役 立 っています。<br />

多 くの 場 合 、RCEのテーマ 別 グループはRCE 自 身 によって 自 発 的 に<br />

始 まったものですが、グローバルRCEサービスセンターも、プロジェク<br />

トの 構 築 にコンセプトを 提 供 したり、 関 連 の 国 際 的 事 業 とRCEの 橋<br />

渡 しをしたり、RCE 同 士 が 対 面 で 国 際 的 協 議 を 行 えるようにすること<br />

で、テーマ 別 ネットワークの 構 築 を 支 援 しています。 対 面 による 協 議 の<br />

一 例 は、2010 年 に 名 古 屋 で 開 かれる 第 10 回 生 物 多 様 性 条 約 締 約<br />

国 会 議 (CBD-COP10)において、 生 物 多 様 性 をテーマとするグルー<br />

プが 計 画 しているサイドイベントです。このサイドイベントの 準 備 にあた<br />

り、RCEは、 生 物 多 様 性 の 問 題 全 般 に 対 するESD 独 自 の 貢 献 と、 特 に<br />

生 物 多 様 性 条 約 締 結 プロセスに 対 するRCEの 貢 献 をじっくり 考 察 す<br />

る 機 会 を 得 ました。<br />

前 ページに 挙 げたテーマは、2007 年 以 降 に3 回 以 上 の 作 業 部 会 会<br />

議 で 議 論 されたテーマですが、RCEはこれらのテーマ 以 外 にも、 貧 困<br />

と 環 境 、 気 候 変 動 、ESDにおける 高 等 教 育 機 関 の 役 割 、 宗 教 団 体 と<br />

ESDといった 重 要 なテーマについて 議 論 し、あるいはグループを 作 る<br />

ことを 提 案 してきました。<br />

RCEのテーマ 別 グループの 中 で、 健 康 をテーマとしたグループは、 多<br />

くの 国 際 的 協 議 を 通 してRCE 間 のアジェンダを 提 起 しているという 点<br />

で 最 も 先 進 的 です。 以 下 のページでは、 特 に 積 極 的 に 活 動 を 行 ってい<br />

る2つのテーマ 別 ネットワーク、(1) 健 康 ・ 保 健 、および(2) 持 続 可 能 な<br />

消 費 と 生 産 (SCP)について 詳 しく 紹 介 します。<br />

健 康 ・ 保 健 をテーマとしたRCEネットワーク<br />

ビジョンおよび 目 標<br />

世 界 保 健 機 関 (WHO)によれば、<br />

健 康 は、 持 続 可 能 な 開 発 のための 資 源 であるとともに、その 結 果 でもあります。 衰<br />

弱 をもたらす 疾 患 の 有 病 率 や 貧 困 率 が 高 い 状 況 では、 持 続 可 能 な 開 発 の 目 標<br />

を 達 成 することは 不 可 能 であり、 敏 速 に 対 応 できる 医 療 制 度 および 健 全 な 環 境<br />

がなければ、 人 々の 健 康 を 維 持 することはできません。 環 境 の 悪 化 、 自 然 資 源 の<br />

誤 った 管 理 、 不 健 康 な 消 費 パターンや 生 活 習 慣 は 健 康 に 影 響 を 及 ぼし、また 反<br />

対 に、 健 康 不 良 は 貧 困 の 軽 減 や 経 済 発 展 の 妨 げとなります。<br />

RCEのテーマ 別 ネットワーキング<br />

• E ラーニング: RCEでは、 持 続 可 能 な 開 発 のための 能 力 を 身 につける 自 発 的 学 習 を 奨 励<br />

しています。<br />

• 持 続 可 能 な 消 費 と 生 産 : RCEが 推 し 進 める 学 習 を 通 して、 生 産 者 や 消 費 者 、 政 策 に 影 響<br />

を 及 ぼす 人 々らが、 持 続 可 能 な 新 しい 消 費 ・ 生 産 システムを 見 いだしています。<br />

• ESDのための 教 員 養 成 : RCEは、 持 続 可 能 な 開 発 のための 学 習 における 教 師 や 運 営 管<br />

理 者 の 教 育 を 支 援 しています。<br />

• 生 物 多 様 性 、 生 態 系 およびESD: RCEでは、 生 態 系 の 健 全 性 と 地 域 社 会 の 健 康 ・ 福 祉 の<br />

バランスを 重 視 した 教 育 を 奨 励 しています。<br />

• 若 者 とESD: RCEが 推 し 進 める 学 習 を 通 して、 若 者 は、 持 続 可 能 な 開 発 に 向 けた 変 化 の<br />

受 け 手 となり、 同 時 に 送 り 手 ともなります。<br />

• 健 康 ・ 保 健 とESD: RCEの 活 動 は、 地 域 社 会 を 元 気 にし、 地 域 社 会 の 健 康 問 題 への 取 り<br />

組 みにおける 大 学 の 力 を 高 めることに 重 点 を 置 いています。<br />

健 康 をテーマとしたRCEネットワークのビジョンは、 効 果 が 高 く、 人 を<br />

差 別 しない、 誰 にでも 利 用 可 能 な、 統 合 された 総 合 的 (ホリスティック)<br />

な 医 療 制 度 の 構 築 に 貢 献 することです。ネットワークでは、 以 下 の3つ<br />

の 目 標 を 掲 げています。<br />

• ESDの 原 則 を 活 用 して、 医 療 制 度 における 教 育 の 改 善 を 行 うこと<br />

• 医 療 専 門 家 や 地 域 社 会 を 対 象 とした 能 力 開 発 を 行 う 国 際 機 関<br />

との 協 力 を 進 めること<br />

• 施 設 ・ 組 織 レベルでの 能 力 を 育 てる 環 境 作 りの 中 で、さまざまな<br />

レベルの 能 力 開 発 に 貢 献 すること<br />

RCEの 国 際 会 議 や 地 域 会 議 とは 別 に、RCEではこれまでに4 回 、 健 康<br />

をテーマとしたネットワーク 活 動 を 推 進 するための 対 面 会 議 が 開 か<br />

れました(2008 年 にマレーシアのコタバルで1 回 、2009 年 に 横 浜 で2<br />

回 、インドのバンガロールで1 回 )。

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