2-STD-B21v5_5

ARIB STD-B21
1.3 最 小 入 力 レベルについて
平 成 11 年 度 電 気 通 信 技 術 審 議 会 置 局 技 術 委 員 会 の 答 申 において、 伝 送 パラメータとして、
64QAM、 畳 み 込 み 符 号 7/8 を 使 用 した 場 合 の 所 要 CN 比 ( 内 符 号 訂 正 後 のビット 誤 り 率 が 2×10 -4
となる CN 比 )は 22dB であることが 示 されている。
測 定 方 法 の 図 10-1 に 示 す 系 統 によれば、 外 来 雑 音 は 無 視 できるため、 最 小 入 力 レベルは 下 記
のとおりとなる。
k: ボルツマン 定 数 (= 1.38×10 -23 )
T: 測 定 温 度 (= 300 K)
B: 雑 音 帯 域 幅 (= 5.7 MHz)
NF:
DCN:
受 信 装 置 NF(dB)
受 信 装 置 機 器 劣 化 (dB)
とすると、
最 小 入 力 レベル(dBm)
CN(dB) 10log(kTB)
NF(dB) D
22 -136.271
30(dBW dBm換 算 ) NF(dB) D
-84.271
NF(dB) D
となる。
ここで、 受 信 装 置 の NF と 機 器 劣 化 をあわせて 9.3dB を 想 定 した 場 合 、 最 小 入 力 レベルは
-75dBm となる。ただし、 最 小 入 力 レベルが-75dBm という 数 値 は、 隣 接 チャンネル 妨 害 抑 圧 比
の 規 定 から 要 求 される 混 変 調 特 性 との 両 立 性 などからも 厳 しく、 現 時 点 では 民 生 品 として 満 たす
のは 厳 しいとの 意 見 があり 目 標 値 とした。そのため、 放 送 区 域 のフリンジエリアにおいては 必 要
に 応 じて「 低 雑 音 ブースター」を 使 用 することにより、60dBμV/m の 電 界 強 度 での 受 信 を 可 能
にすることとする。 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 の 放 送 開 始 時 には 目 標 値 を 満 たす 受 信 装 置 の
実 用 化 が 期 待 される。
CN
(dB)
CN
(dB)
CN
(dB)
参 考 として、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 で 規 定 されているすべてのパラメータの 所 要 CN
比 のシミュレーション 結 果 を 以 下 に 示 す。
表 10-5 所 要 CN 比
変 調 方 式
畳 み 込 み 符 号 符 号 化 率
1/2 2/3 3/4 5/6 7/8
DQPSK 6.2 dB 7.7 dB 8.7 dB 9.6 dB 10.4 dB
QPSK 4.9 dB 6.6 dB 7.5 dB 8.5 dB 9.1 dB
16QAM 11.5 dB 13.5 dB 14.6 dB 15.6 dB 16.2 dB
64QAM 16.5 dB 18.7 dB 20.1 dB 21.3 dB 22.0 dB
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