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ユーザガイド - Kaspersky Lab

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ユ ー ザ ガ イ ド<br />

コンポーネントの動作アルゴリズム<br />

アンチスパムの動作は次の 2 つの段階から構成されています:<br />

最初に、メッセージに厳格なフィルタリング基準が適用されます。これらの基準によって、メッセージがスパムかどうかの<br />

判定をすぐに行えます。メッセージには「スパム」または「非スパム」のステータスが割り当てられます。スキャンが停止し、<br />

メッセージは処理のためにメールクライアントに送信されます (下記のステップ 1 から 5 を参照)。<br />

続くアルゴリズムのステップでは (下記のステップ 6 から 10 を参照)、前のステップの明確な選択基準に合格したメー<br />

ルメッセージが分析されます。こうしたメッセージは、はっきりとスパムだとみなすことができません。そのため、このメッ<br />

セージがスパムである「確率」を計算する必要があります。<br />

アンチスパムの動作アルゴリズムについて、次により詳しく説明します:<br />

1. アドレスのブラックリストとホワイトリストに一致するものがあるか、送信者のアドレスがスキャンされます:<br />

送信者のアドレスが許可する送信者のリストに記載されている場合、そのメッセージには「非スパム」ステータスが<br />

割り当てられます。<br />

送信者のアドレスが遮断する送信者のリストに記載されている場合、そのメッセージには「スパム」ステータスが割り<br />

当てられます。<br />

2. メッセージが Microsoft Exchange Server を使用して送信されていて、この方法で送信されるメッセージのスキャンが<br />

無効になっている場合、メッセージには「非スパム」ステータスが割り当てられます。<br />

3. メッセージに許可フレーズのリストに記載されている行がないかどうか分析されます。このリストにある行が尐なくとも 1<br />

行見つかった場合、メッセージには「非スパム」ステータスが割り当てられます。<br />

4. メッセージに禁止フレーズのリストに記載されている行がないかどうか分析されます。このリストにある語句がメッセージ<br />

内で検知されると、そのメッセージがスパムである確率が高まります。計算された確率が 100% を超えると、メッセージ<br />

には「スパム」ステータスが割り当てられます。<br />

5. メッセージテキストに、疑わしい Web アドレスとフィッシング詐欺 Web アドレスのデータベースに含まれるアドレスが<br />

存在する場合、メッセージは「スパム」ステータスを受け取ります。<br />

6. PDB テクノロジーを使用してメールメッセージが分析されます。分析中、メールメッセージのヘッダーと、スパムメッセー<br />

ジのヘッダーのサンプルが比較されます。一致するたびに、メッセージが実際にスパムである確率が高くなります。<br />

7. GSG テクノロジーを使用してメールメッセージが分析されます。分析中、メールメッセージに添付されている画像が分析<br />

されます。分析の結果、メッセージに添付されているオブジェクトからスパムに典型的な兆候が見つかった場合、メッセー<br />

ジがスパムである確率が高くなります。<br />

8. アンチスパムによる分析では、RecentTerms テクノロジーを使用してメールメッセージが分析されます。分析中、テキス<br />

ト内でスパムの特徴を示すフレーズがないか検索されます。これらのフレーズは、更新可能なアンチスパムデータベー<br />

スに含まれています。分析が完了すると、メッセージがスパムである確率がどれくらいになったかが計算されます。<br />

9. スパムに典型的なその他の機能 (「その他スパムフィルタリング機能の使用」、94 ページを参照) が存在するかどうか<br />

が調査されます。機能が検知されるたびに、スキャンされているメッセージが実際にスパムである確率が高くなります。<br />

10. アンチスパムの学習が行われている場合、iBayes テクノロジーを使用してメッセージがスキャンされます。自己学習型<br />

の iBayes アルゴリズムでは、スパムの特徴を示すフレーズがテキスト内に出現する頻度に基づいて、メッセージがス<br />

パムである確率が計算されます。<br />

メッセージ分析の結果として得られるのが、そのメールメッセージがスパムである確率です。スパム作成者は絶えずスパムのカモ<br />

フラージュを強化しているため、多くの場合、計算された確率が 100% に達することはありません。メールメッセージストリームを<br />

効率的にフィルタリングできるように、アンチスパムでは 2 つのパラメータが使用されます:<br />

スパム判定基準値 - 超過したときにメッセージをスパムとみなす判定基準値。確率がこのしきい値に満たない場合、<br />

メッセージには「スパムの可能性がある」ステータスが割り当てられます。<br />

スパムである可能性が高いメールの判定基準値 - 超過したときにメッセージがスパムである可能性があるとみなす判<br />

定基準値。確率がこの値に満たない場合、メッセージはスパムではないとみなされます。<br />

指定したスパムおよび潜在的スパムの判定に応じて、メッセージに「スパム」ステータスまたは「スパムの可能性がある」ステータ<br />

スが割り当てられます。また、メッセージの件名フィールドには [!! SPAM] または [!! Probable Spam] というラベルが付けら<br />

れます。メッセージはその後、ユーザがメールクライアントに作成したルール (「スパムに対する処理」、97 ページを参照) に従っ<br />

て処理されます。<br />

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