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特 集 【sustinaシリーズ S13 /S23 /HYBRID

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ダブルスキン 構 体 の SEAモデル 作 成<br />

ダブルスキン 構 体 の FE モデル 作 成<br />

FE モデルの 解 析<br />

SEA パネルのパラメータ 設 定<br />

構 体 以 外 の( 窓 ,ドア 等 )モデル 作 成<br />

車 内 の 吸 音 性 部 品 のモデル 作 成<br />

( 腰 掛 , カーペット 等 )<br />

車 内 空 間 のモデル 作 成<br />

SEA サブシステムの 結 合<br />

<br />

<br />

SEAモデルのパラメータの 同 定 に 使 用 するため, 実 際<br />

の 車 両 での 測 定 を 実 施 した. 加 振 条 件 はインパクト 加 振<br />

とスピーカ 加 振 の2 種 類 とし, 車 内 中 央 の 床 面 上 1.2mで<br />

音 圧 を 測 定 するとともに, 車 内 の 内 張 パネル, 床 , 窓 の<br />

振 動 を 測 定 した.<br />

(1)インパクト 加 振 試 験<br />

インパクトハンマにより 車 体 外 面 を 打 撃 して 加 振 .<br />

(2)スピーカ 加 振 試 験<br />

車 体 外 側 に 設 置 したスピーカからの 音 を 出 し 加 振 .<br />

<br />

車 両 での 測 定 データを 用 いて,コリレーション 分 析 を<br />

実 施 し, 各 パラメータを 同 定 した.その 結 果 , 実 用 可 能<br />

な 解 析 精 度 を 得 ることができた. 解 析 結 果 と 測 定 値 の 比<br />

較 例 を 図 7と 図 8に 示 す. 現 時 点 では, 入 力 部 位 によって<br />

は 精 度 が 十 分 でない 結 果 も 出 ており, 今 後 も 改 良 を 進 め<br />

ることが 必 要 である.<br />

解 析 結 果 が 測 定 値 と 一 致 せず, 検 討 により 改 善 するこ<br />

とができた 例 として 窓 ガラスについて 紹 介 する. 窓 ガラ<br />

スから 侵 入 する 音 の 車 内 騒 音 への 寄 与 は 比 較 的 高 く, 車<br />

内 騒 音 低 減 を 検 討 するうえで 重 要 な 部 位 である. 当 初 の<br />

解 析 結 果 と 実 測 値 の 比 較 を 図 9に 示 す. 現 状 の 窓 ガラス<br />

は <strong>特</strong> 定 の 周 波 数 にピークが 現 れる <strong>特</strong> 徴 があるが, 解 析 結<br />

果 ではこれが 再 現 できていなかった. 窓 ガラスは 車 外 側<br />

と 車 内 側 のガラスの 間 に 空 気 層 がある 複 層 構 造 である.<br />

当 初 はこれをSEAパネルでモデル 化 しパラメータ 設 定 を<br />

したが,SEAパネルは 単 純 な 平 板 が 基 本 であるため, 中<br />

間 の 空 気 層 の 再 現 ができていないと 考 えられた.そこで,<br />

窓 ガラスについては,FEモデルを 作 成 して 置 き 換 え,<br />

解 析 を 実 施 することとした. 解 析 結 果 を 図 10に 示 す. <strong>特</strong><br />

定 の 周 波 数 のピークが 再 現 され, 解 析 精 度 が 向 上 してい<br />

る.このようにFEモデルとSEAモデルを 混 合 したハイ<br />

ブリット 解 析 は, 精 度 向 上 に 有 効 であるが, 解 析 時 間 は<br />

増 加 するため 注 意 が 必 要 である.<br />

<br />

車 内 騒 音 低 減 策 の 開 発 に 向 け, 車 内 騒 音 の 現 状 分 析 や<br />

騒 音 低 減 策 の 効 果 の 予 測 が 重 要 であることから,SEA 法<br />

を 用 いた 解 析 手 法 について 開 発 を 進 め, 実 際 の 測 定 値 と<br />

の 比 較 で 実 用 的 なレベルまで 精 度 を 上 げることができ<br />

た. 今 後 は, 車 内 騒 音 低 減 策 の 開 発 に 使 用 するとともに,<br />

さらなる 精 度 向 上 の 検 討 を 進 めていく.<br />

<br />

総 合 車 両 製 作 所 技 報<br />

第 5 号<br />

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