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塗 装 品 質 向 上 に 向 けた 取 り 組 み<br />
る, 補 修 性 ・ 施 工 性 を 考 慮 した 結 果 ,2コート 塗 装 が 採<br />
用 されるに 至 った.<br />
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条 件 選 定 は,3 項 と 同 様 の 方 法 で 実 施 した.<br />
選 定 する 条 件 のベースは, 過 去 実 績 のあるメタリック<br />
色 の 塗 装 条 件 を 用 い, 前 述 のような 塗 装 試 験 を 繰 り 返 し,<br />
最 適 な 条 件 を 探 索 した.<br />
今 回 は 初 めてのパール 色 ということ, 車 体 塗 装 面 積 が<br />
広 く,ロボットの 動 作 軌 跡 に 工 夫 が 必 要 であることなど<br />
のほか,「ムラ」の 発 生 傾 向 と 最 適 な 塗 装 軌 跡 を 確 認 す<br />
るため,テストピース 板 は 通 常 当 社 で 使 用 していたもの<br />
よりも 大 きい 板 を 使 用 した( 図 9).<br />
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今 回 2コート 塗 装 を 適 用 したステンレス 鋼 製 車 両 は,<br />
パール 色 が 車 体 全 体 におよび, 広 い 面 積 を 有 するため,<br />
車 体 そのものを 屋 外 に 出 し, 太 陽 光 下 にて 全 体 的 な 仕 上<br />
り 評 価 を 行 った( 図 11).<br />
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また, 塗 装 したテストピース 塗 装 板 や 客 先 承 認 塗 装 見<br />
本 板 と, 塗 装 完 了 車 との 仕 上 り 状 態 を 比 較 し, 光 沢 , 色<br />
彩 など, 複 数 人 で 確 認 し, 視 覚 での 差 異 が 無 かったこと<br />
を 確 認 した( 図 12).<br />
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今 回 、 実 際 の 車 体 の 一 部 を 模 した,モックアップを 製<br />
作 ・ 使 用 し,あらかじめ 試 験 で 選 定 していた 塗 装 条 件 の<br />
確 認 と,ロボット 軌 跡 の 妥 当 性 を 確 認 した.<br />
また, 車 体 形 状 に 起 因 して 発 生 する「ムラ」や 色 の 濃<br />
淡 , 塗 料 の 溜 まりや 流 れなどの 有 無 も 確 認 した( 図 10).<br />
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自 動 塗 装 設 備 の 導 入 により, 従 来 の 手 作 業 と 比 較 し,<br />
品 質 の 安 定 と, 作 業 者 が 高 所 作 業 などの 危 険 が 回 避 でき<br />
るなど, 品 質 面 と 安 全 面 で 良 い 効 果 が 得 られた. 今 後 ,<br />
研 究 , 実 績 を 重 ね, 更 に 設 備 の 適 用 範 囲 拡 大 に 取 り 組 ん<br />
でいく.<br />
( 門 脇 文 俊 , 及 川 則 久 , 佐 藤 信 幸 , 今 西 由 幸 ,<br />
高 梨 貴 広 , 毛 利 優 , 中 谷 まどか, 清 野 凌 ,<br />
本 間 邦 夫 , 佐 々 木 晨 , 山 崎 誠 記 )<br />
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2016 年 12 月