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鉄 道 車 両 用 遠 隔 操 作 型 ボールコックの 開 発 と 省 配 管 化 の 検 討<br />
Air・Lead・Type・Rを 使 った 場 合 の 配 管 図 を 図 10に 示<br />
す. 配 管 配 置 は 大 きく 変 わり, 配 管 取 り 回 しがほとんど<br />
無 い 状 態 になっている.<br />
配 管 延 長 は933mm. 基 準 に 対 して-1053mm( 基 準 比<br />
53% 減 )となり,ほぼ 半 減 となる. 継 手 個 数 は2 個 . 基<br />
準 に 対 して4 個 減 となった.<br />
次 に, 管 摩 擦 抵 抗 の 減 少 量 について 検 討 する.ここで<br />
は,25G(1”)90 度 エルボの 相 当 管 長 ( 継 手 の 管 摩 擦 抵<br />
抗 を, 直 管 で 同 じ 管 摩 擦 抵 抗 になる 時 の 長 さで 表 したも<br />
の)を900mmと 仮 定 する.<br />
基 準 の 配 管 図 の 管 摩 擦 抵 抗 を 直 管 の 配 管 長 さで 表 すと<br />
1986+900×6=7386mmとなる. 同 様 の 計 算 法 によれば,<br />
Air・Lead・Type・Sを 使 った 場 合 は5976mm( 基 準 比 19%<br />
減 ),Air・Lead・Type・Rを 使 った 場 合 は2733mm( 基 準 比<br />
63% 減 )となる. 省 配 管 化 検 討 範 囲 の 狭 い 範 囲 に 限 った<br />
話 ではあるが,Air・Lead 使 用 により 管 摩 擦 抵 抗 が 大 幅<br />
に 減 少 することがわかる.<br />
<br />
現 時 点 で, 南 海 電 気 鉄 道 の2000 系 一 部 編 成 に 試 験 搭 載<br />
している. 車 外 の 側 引 戸 一 斉 開 放 コックにAir・Lead・<br />
Type・Rを 取 り 付 け, 一 斉 開 放 コックの 操 作 性 向 上 を 図 っ<br />
ている.<br />
<br />
今 岡 憲 彦<br />
生 産 本 部<br />
技 術 部 ( 商 品 開 発 ) 主 査<br />
長 本 昌 樹<br />
生 産 本 部<br />
技 術 部 ( 商 品 開 発 ) 課 長<br />
半 田 直 一<br />
生 産 本 部<br />
技 術 部 (ぎ 装 設 計 ) 主 任 技 師<br />
川 上 清 温<br />
生 産 本 部<br />
技 術 部 (ぎ 装 設 計 )<br />
松 岡 茂 樹<br />
技 術 士 ( 機 械 部 門 ), 日 本 機 械 学 会 フェロー<br />
生 産 本 部<br />
技 術 部 部 長 ( 商 品 開 発 )<br />
<br />
<br />
Air・Leadを 開 発 し, 省 配 管 化 効 果 を 確 認 した.<br />
一 般 的 な 通 勤 車 両 の 車 端 部 を 模 擬 したモデル 配 管 に 対<br />
する 省 配 管 化 効 果 は,Air・Lead・Type・Sで26% 減 ,Air・<br />
Lead・Type・Rで53% 減 となる. 継 手 個 数 の 減 少 も 伴 っ<br />
ているので, 管 摩 擦 抵 抗 はAir・Lead・Type・Sで19% 減 ,<br />
Air・Lead・Type・Rで63% 減 となった.<br />
今 後 ,ユーザの 意 見 を 聞 きながら,Air・Leadの 完 成<br />
度 を 高 めていきたいと 考 えている.<br />
<br />
(1)・ 三 菱 重 工 業 :「 新 接 合 技 術 の2 次 元 <strong>集</strong> 積 配 管<br />
「M-iPIS(ミピス)」を 開 発 」, 三 菱 重 工 ニュース・<br />
3926 号 ,・(2001)<br />
47<br />
2016 年 12 月