平成 24 年度 東北大学大学院 教育情報学教育部 修士論文 成長型教授 ...
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めにまず,授業実施中に行った板書内容を任意に選択し,授業計画へ教材とし<br />
て組み込む事を可能とし,板書の書く過程を再現する機能は今後の課題とした.<br />
白山らは,プレゼンテーションにおいて,発表者の知識の洗練化や,メンバ<br />
間の知識の共有や継承を目的とし,そのリハーサルによって得られるレビュア<br />
からの指摘や議論結果等の様々なデータを活用する手法を提案している [10] .こ<br />
の中で白山らは,同一の発表者による複数回のプレゼンテーション・データを<br />
関連付けて管理し,発表者の活用目的に応じてデータを横断的に比較・検討で<br />
きるデータ閲覧方法を提案するとともに,それらを実現するシステムの開発を<br />
行なっている.本研究においても同様に,授業計画の改善を目的としてその実<br />
施結果を用いるアプローチを取っている.しかし,白山らの研究では,あくま<br />
でもデータの閲覧方法の提案とその実装にとどまり,プレゼンテーションの改<br />
善を直接支援しているとはいえない.本研究では,授業計画立案システムによ<br />
り,授業実施結果の一部を授業計画へ直接再利用する事ができるため,これに<br />
より教員の授業計画の改善を支援できると考えている.<br />
以上のように,授業計画を立案し,立案した計画に基づき授業を実施し,実<br />
施結果に基いて次回の授業計画を改善する一連の流れを実現しているシステム<br />
はない.本研究で提案するシステムでは,立案した授業計画に基づき授業を実<br />
施し,その教示内容を記録した授業実施結果の一部を新たな授業計画へ再利用<br />
する事ができる.つまり,Double Loop 教授設計プロセスモデルで規定される,<br />
授業実施中の対応行動を次回の授業計画へ採用し,その内容を直接計画へ組み<br />
込むことができるため,授業計画の改善・高度化の支援ができると考える.<br />
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