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JAEA-Review-2009-040.pdf:4.65MB - 日本原子力研究開発機構

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<strong>JAEA</strong>-<strong>Review</strong> <strong>2009</strong>-040<br />

2.7 校正設備・管理試料計測の管理<br />

放射線標準施設棟に設置されている γ 線照射装置,X線照射装置,各種 RI 線源の維持管理を<br />

行い,放射線管理用モニタ,サーベイメータ,線量計等の校正及び特性試験に供した。中硬 X 線<br />

照射装置の X 線管球及び放射性同位元素の法定帳簿等を作成する線源管理システムを更新した。<br />

ファン・デ・グラーフ型加速器の運転及び維持管理を行うとともに,27keV 及び 1.2MeV 中性子<br />

校正場を新たに整備した。これにより,計 9 エネルギー点の単色中性子の利用が可能となった。<br />

放射線標準施設棟では,研究開発を目的とした機構外への施設共用を実施している。2008 年度<br />

の機構外への施設共用は 15 件(8 課題)であり,いずれも放射線測定器等の開発であった。また,<br />

機構内の研究開発については,実験 8 件(7 課題)に対応した。なお,加速器については,イオ<br />

ン源冷却系,制御系,信号伝達系等の故障が頻発したため,長期間の運転停止となり,施設共用<br />

課題の一部については,実施を次年度に繰り越さざるを得なかった。<br />

原子力科学研究所及び J-PARC センターの施設並びに周辺環境の放射線管理のための各種試料<br />

について,放射能の測定及び評価(測定件数 15,825 件)を行った。また,これらの測定に用いる<br />

放射線管理用試料集中計測システムの維持管理を行うとともに,測定装置 2 台の精密校正及び 4<br />

台の簡易校正を行った。施設の放射線管理の現場で使用している α・β 線測定器の校正用線源の<br />

値付けを行った。このほか,分析ネットワークからの依頼によるウラン鉱石等の測定及び安全確<br />

認点検調査関連の土壌,水試料等の放射能の測定評価を行い,業務に協力した。また,スーパー<br />

サイエンスハイスクールにも協力した。<br />

(独)産業技術総合研究所との共同研究及び韓国原子力研究所(KAERI)との研究協力を行っ<br />

た。KAERI との研究協力においては,KAERI の β 線校正場を用いた特性比較実験を実施した。<br />

(吉澤 道夫)<br />

2.7.1 放射線標準施設棟における校正設備の管理<br />

放射線標準施設棟に設置してあるファン・デ・グラーフ型加速器,γ線照射装置,RI 中性子線<br />

校正装置,X 線照射装置等の校正設備機器の維持管理を行うとともに,二次標準校正場を利用し<br />

た放射線防護用測定機器の校正,特性試験及び施設共用等に供した。加速器を用いた単色中性子<br />

校正場については,27keV 及び 1.2MeV の中性子校正場を新たに整備し,計 9 エネルギー点の利<br />

用が可能となった。また,γ線校正場については,基準器等による定期的な維持確認の測定を新<br />

たに開始した。この測定の目的は,校正場におけるトレーサビリティを確保し基準を維持するこ<br />

とで,放射線管理業務の品質保証に資するためである。<br />

装置等の更新作業を 2 件実施した。1 件目は,X 線管球の故障により 1 年間使用できなかった<br />

中硬 X 線照射装置の X 線管球の更新作業を,<strong>2009</strong> 年 1 月に行った。この際,故障した X 線管球<br />

と同型の物は,既にメーカーでの製造が終了していたことから,更新では,最大出力の異なる後<br />

継機の採用となり性能変更の手続きが必要となった。そこで,事前に電離則に基づく機械等変更<br />

届を提出した。2 件目は,γ線照射装置等で利用している密封された放射性同位元素の使用及び保<br />

管の管理,並びに帳票作成を自動的に行う線源管理システムの更新作業を,<strong>2009</strong> 年 3 月に行った。<br />

この更新では,ハードウェア構成をこれまでの専用パソコン 2 台によるスタンドアローン方式か<br />

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