JAEA-Review-2009-040.pdf:4.65MB - 日本原子力研究開発機構

る線量の評価などの放射線管理を遂行するとともに,冶金特別研究室建家の管理区域解除作業,
JRR-1 の排気ダクト補修工事作業等に伴う放射線管理を実施したが,放射線管理上の問題はなか
った。
官庁への申請等では,タンデム建家における許可使用に関する軽微な変更に係る変更届及び許
可使用に係る変更許可申請が行われた。また,FEL 研究棟において許可使用に係る施設検査が実
施された。
放射線障害防止法に基づく定期検査が 2008 年 6 月 2 日から 2008 年 6 月 6 日,定期確認が 2008
年 6 月 9 日から 2008 年 6 月 13 日にかけて実施されたが,指摘事項はなかった。
(澤畠 勝紀)
2.2.3-1 研究棟及びタンデム地区
第 4 研究棟では放射性同位元素を用いた基礎研究・基礎技術開発などを目的とした各種研究の
基礎的な実験が行われた。放射線標準施設棟では,放射線測定器の校正及び単色中性子照射を目
的として静電加速器の運転が行われた。タンデム加速器建家では,超アクチノイド科学,短寿命
核科学及び重イオン科学の研究目的のため,放射性核種及び安定核種のイオンビームを用いた各
種実験が行われた。また,冶金特別研究室建家では,廃止措置計画に基づき管理区域解除のため
の放射性物質等の汚染部の分離・撤去作業が実施された。
これら施設運転及び管理区域解除作業における施設内の主な放射線管理実施結果を以下に示す。
(1) 作業環境の放射線監視結果
人が常時立ち入る場所における作業環境の線量当量率,線量当量,表面密度及び空気中放射性
物質濃度の測定の結果は,管理基準値未満であり異常は認められなかった。また,タンデム加速
器建家において 2008 年前期(2008 年 7 月 14 日から 2008 年 11 月 12 日),2008 年後期(2009
年 1 月 16 日から)の運転が行われたが放射線監視結果に異常はなかった。
(a) 線量当量率及び線量当量の管理
γ線エリアモニタによる線量当量率の連続監視並びにγ線サーベイメータ及びレムカウンタ
による線量当量率の測定の結果,立入制限区域を除き1mSv/週を超える区域はなかった。
また,加速器装置(X 線装置を含む)の運転に伴う線量当量は,ガラス線量計による測定の
結果,基準値未満であった。
(b) 表面密度の管理
スミヤ法により定点で試料を採取し,表面汚染検査用サーベイメータ又は2πガスフロー測
定装置によって表面密度の測定を実施した結果,汚染がないことを確認した。
(c) 空気中放射性物質濃度の管理
室内ダストモニタ及びエアスニファにより,1 週間採取した捕集ろ紙の測定を実施した結果,
すべて検出下限濃度未満であった。
(河原井 邦雄)
(2) 放射線作業の実施状況及び被ばく管理
(a) 研究棟地区
JAEA-Review 2009-040
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