JAEA-Review-2009-040.pdf:4.65MB - 日本原子力研究開発機構
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<strong>JAEA</strong>-<strong>Review</strong> <strong>2009</strong>-040<br />
2.3.1-1 STACY 及び TRACY<br />
定常臨界実験装置(以下「STACY」という。)では,非均質炉心タンクを用いて溶液燃料の臨<br />
界量測定を目的とした原子炉の運転が行われた。2008 年度は,合計 35 回の原子炉の運転が行わ<br />
れた。<br />
過渡臨界実験装置(以下「TRACY」という。)では,溶液燃料体系の超臨界事象の研究を目的<br />
とした原子炉の運転が行われた。2008 年度は,合計 26 回の原子炉の運転が行われた。<br />
これら施設運転における施設内の主な放射線管理実施結果を以下に示す。<br />
(1) 作業環境の放射線監視結果<br />
人が常時立ち入る場所における作業環境の線量当量率,線量当量,表面密度及び空気中放射性<br />
物質濃度の測定の結果は管理基準値未満であり,異常は認められなかった。<br />
(a) 線量当量率及び線量当量の管理<br />
エリアモニタ(連続監視)及びサーベイメータによる γ 線及び中性子線の線量当量率測定の<br />
結果,立入制限区域を除き,1mSv/週を超える区域はなかった。なお,TLD による線量当量の<br />
測定結果,γ線及び中性子線ともに検出下限値以下であった。<br />
(b) 表面密度の管理<br />
スミヤ法により定点で試料を採取し,表面汚染検査用サーベイメータによる表面密度の測定<br />
を実施した結果,汚染がないことを確認した。<br />
(c) 空気中の放射性物質濃度の管理<br />
室内ダストモニタ及びエアスニファにより,1 週間採取した捕集ろ紙の測定を実施した結果,<br />
すべて検出下限濃度未満であった。<br />
(2) 放射線作業の実施状況及び被ばく管理<br />
STACY 及び TRACY において,2008 年度は 79 件の放射線作業が実施された。これらの放射線<br />
作業に対する計画の立案及び実作業での放射線防護上の助言,指導及び支援を行った。このうち<br />
「STACY 及び TRACY の施設定期自主検査」における放射線管理を(3)に示す。<br />
表 2.3.1-1 に STACY 及び TRACY おける作業環境レベル区分ごとの放射線業務従事者の実効<br />
線量及び放射線作業件数を示す。<br />
なお,STACY 及び TRACY において,一時的な管理区域を設定して行う作業はなかった。<br />
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