商学部(塾外用) - 慶應義塾大学-塾生HP
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現代企業経営各論(企業制度) 2単位 (秋学期)<br />
企業と市場の比較制度分析<br />
講師 中林 真幸<br />
授業科目の内容:<br />
街の八百屋で林檎を買うことも、雇用契約に基づいて企業で働く<br />
ことも、どちらも自分の満足を高めるための「取引」であることに<br />
変わりはありません。それでは、なぜ、ある取引は林檎の売買のよ<br />
うに市場価格に基づいて行われ、ある取引は市場とは切り離された<br />
企業組織のなかで行われるのでしょうか。さらに、企業組織のあり<br />
方は、なぜ国によって異なっているのでしょうか。<br />
こうした問いは、経営学的、経済学的に興味深い問いであると同<br />
時に、卒業し、就職した後の自分が立っている場所を知るためにも、<br />
切実な問いであると言えるでしょう。特に、管理職として人の上に<br />
立つようになったとき、組織を分析的に考える能力を持たないと、<br />
部下に多大な迷惑をかけ、やる気を殺ぐことになりかねません。指<br />
導的立場に就く者は、それに相応しい教養を身に付けていなければ<br />
ならないのです。<br />
この科目では、組織と制度を分析する際に有用なゲーム理論と契<br />
約理論の基礎を学び、それを企業組織の比較分析や、市場を成り立<br />
たせている制度の比較分析に応用し、現実の市場経済、現実の企業<br />
を分析的に観察する能力を養いたいと思います。<br />
テキスト(教科書):<br />
『比較制度分析・入門』初版 中林真幸/石黒真吾編 有斐閣 2010<br />
年8月刊行予定<br />
参考書:<br />
『企業の境界と組織アーキテクチャ:企業制度論序説』 谷口和弘著<br />
NTT出版 2006年<br />
『比較制度分析に向けて』 青木昌彦著 瀧澤弘和/谷口和弘訳<br />
NTT出版 2001年<br />
現代企業経営各論(企業戦略) 2単位 (春学期)<br />
名誉教授 十川 廣國<br />
授業科目の内容:<br />
本講義は戦略経営の視点から企業戦略について考えることを目的<br />
としている。企業戦略の構築にかかわる議論・企業の競争優位につ<br />
いての考え方は、戦略論の登場から今日までの間に大きな変化を遂<br />
げている。ここでは戦略論の理論的主張の変化を確認し、現代企業<br />
ではどのような点が企業の競争優位の形成にとって重要であるのか<br />
を検討すべく講義を進めていきたい。<br />
講義にあたっては、毎回始めに企業や産業についてのトピックス<br />
を紹介するとともに、本論については、企業のケースや担当者が長<br />
年続けている日本企業についての実証研究の結果を活用しながら理<br />
解をすすめるように試みる予定である。<br />
テキスト(教科書):<br />
テキスト:とくに特定のテキストを使用する予定はない。<br />
参考書:<br />
十川廣國『マネジメント・イノベーション』中央経済社、2009年<br />
十川廣國『CSRの本質:企業・市場・社会』中央経済社、2004年<br />
十川廣國『新戦略経営:変わるミドルの役割』文眞堂、2002年<br />
現代企業経営各論(企業分析の方法) 2単位 (春学期)<br />
准教授 三橋 平<br />
授業科目の内容:<br />
本講義の目的は,企業行動を分析,解析するために必要な理論的<br />
背景とその方法論を体系的に議論することである。これを通じて,<br />
マネジメントに必要となる事実やエビデンスに基づき論理的な思考<br />
能力を高めることを目的としている。<br />
3<br />
経営現象,企業行動をより幅広く,また正しく理解するには,定<br />
性的・定量的データの収集と分析が有効であるが,本講義では後者<br />
について,特にアーカイバル・データを用いたアプローチを紹介し<br />
ていく。企業行動分析の多くには,定石はない。これは,対象とす<br />
るコンテクストに依存する傾向が強いためである。そのため,基本<br />
を学ぶだけでなく,応用を通じた分析手法の開発力,創造力の発揮<br />
が価値を持つ。本講義では,具体的な分析案件に触れながら,受講<br />
生とインターアクティブな講義を行っていく。また,適宜学生によ<br />
るプロジェクト発表を行うことで,分析手法の紹介だけでなく,解<br />
釈についての理解を深めていく。<br />
テキスト(教科書):<br />
必要に応じて講義の中で紹介する。<br />
現代企業経営各論(企業倫理) 2単位 (春学期)<br />
准教授 梅津 光弘<br />
授業科目の内容:<br />
昨今の企業不祥事の多発や不透明な取り引き慣行への批判などか<br />
ら,企業倫理やコンプライアンス,またコーポレート・ガバナンス<br />
の問題が企業経営の中核を担う課題として日本でも自覚されるよう<br />
になってきた。このクラスではこうした事情を踏まえて,近年アメ<br />
リカを中心に急成長してきた“Business Ethics(企業倫理学・経営倫<br />
理学)”という新学問領域の概説を行いながら,企業経営における社<br />
会的・道義的責任とは何かを共に考えてみたい。企業倫理は日本企<br />
業が今後直面する規制緩和,国際化,職場環境の多様化,社会全体<br />
の成熟化などの企業経営を取り巻く環境の変化との関係から今後も<br />
その重要性が増すと考えられる。また,国際化,地球環境保全,従<br />
業員の人権,社会貢献といった「新たな規範」に関する問題は,企<br />
業だけでなくあらゆる組織が取り組まなければならない課題でもあ<br />
る。参加者との活発な討論を通じて,国際的にも通用する経営理念<br />
と指導原理とを確立する契機になればと思う。<br />
テキスト(教科書):<br />
『ビジネスの倫理学』(丸善,2002)<br />
その他必要な文献やケースは適宜プリントにして配布する。<br />
現代企業経営各論(経営経済) 2単位 (秋学期)<br />
教授 菊澤 研宗<br />
授業科目の内容:<br />
現代企業経済学のフロンティアといわれている「取引コスト理<br />
論」,「エージェンシー理論」,「所有権理論」などの「組織の経済学」<br />
を数式を一切用いずに平易に説明し,これらの理論に基づいて日米<br />
独企業組織の効率性と非効率性を比較制度分析する。<br />
テキスト(教科書):<br />
菊澤研宗著『組織の経済学入門』有斐閣 2006 年。<br />
参考書:<br />
・菊澤研宗著『比較コーポレート・ガバナンス論』有斐閣 2004 年。<br />
・菊澤研宗編著『業界分析組織の経済学』中央経済社 2006 年。<br />
現代企業経営各論(経営情報論) 2単位 (春学期)<br />
准教授 神戸 和雄<br />
授業科目の内容:<br />
企業経営における情報の取り扱いに関する理解を深め,経営情報<br />
システムの活用と問題点を把握することを目的とする。<br />
テキスト(教科書):<br />
必要に応じて資料を配布する。インターネット経由での配布を予<br />
定している。<br />
講義資料プリントはWeb ページhttp://www.kambe.net/info2010/ より<br />
ダウンロードすること。ユーザ名・パスワードは初回授業で伝達。<br />
参考書:<br />
必要に応じて紹介する。<br />
現代企業経営各論(経営組織) 2単位 (春学期)<br />
教授 渡部 直樹<br />
授業科目の内容:<br />
― 組織・市場・情報―<br />
本講義では,従来からの組織に関する有力なアプローチをレビュ<br />
ーするとともに,近年盛んになりつつある経済学的アプローチ,及<br />
[ 05 ] 専<br />
攻<br />
科<br />
目<br />
Ⅲ<br />
類<br />
( [ 99 ] Ⅳ<br />
類<br />
)