商学部(塾外用) - 慶應義塾大学-塾生HP
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近代日本研究Ⅰ 2単位 (春学期)<br />
―『学問のすゝめ』とその時代―<br />
教職課程センター教授 米山 光儀<br />
法学部教授 岩谷 十郎<br />
経済学部准教授 宮内 環<br />
商学部教授 牛島 利明<br />
授業科目の内容:<br />
福澤諭吉の初期の代表著作『学問のすゝめ』は,明治5 年2 月から<br />
明治9 年11 月までの5 年間にわたって,17 編に分けて逐次刊行され<br />
た。それは,福澤の生涯の中では,『文明論之概略』に結実する思想<br />
の形成期であった。また,この時期は,学制発布,鉄道初開通,徴<br />
兵令布告,征韓論,明六社結成,地租改正,民選議院設立建白書,<br />
佐賀の乱,征台の役,立志社設立,江華島事件,萩の乱など,制度<br />
改革や事件が陸続する時であり,まさに揺籃期の明治社会にとって<br />
は,改革と模索の次期であった。<br />
この講義では,『学問のすゝめ』各編を取り上げて,4 人の担当者<br />
が分担して講義を行うが,単にその文面から福澤の思想を考えるだ<br />
けではなく,同書の各編を,福澤の人生と初期明治社会の変動の中<br />
に位置づけることを目指したい。またその過程を通して,福澤の思<br />
想と近代日本社会形成の間にある緊張関係を考えてみたい。<br />
テキスト(教科書):<br />
福澤諭吉『学問のすゝめ』(各種の版がある。どの版でもよい。)<br />
74<br />
参考書:<br />
福澤諭吉『福翁自伝』(各種の版がある。どの版でもよい。)<br />
慶應義塾編『福澤諭吉書簡集』第1 巻,岩波書店,平成13 年<br />
慶應義塾編『福沢諭吉の手紙』岩波書店,平成16 年<br />
丸山真男『「文明論之概略」を読む』岩波書店,昭和61 年<br />
近代日本研究Ⅱ 2単位 (秋学期)<br />
-福沢諭吉入門-<br />
福澤研究センター専任講師 都倉 武之<br />
授業科目の内容:<br />
福沢諭吉は、慶應義塾の創立者であり日本の最高額面紙幣の顔と<br />
して広く知られています。しかし、いったい何を主張し、何をした<br />
人物なのか、慶應の中でも必ずしもよく知られていません。福沢は、<br />
俗世間と遊離した学問の世界に生きた文化人でもなく、幕末明治の<br />
政治史の渦中に身を置いた人物でもありませんが、民間独立の立場<br />
から現実社会に向き合い、様々な実践を行った大変ユニークな人物<br />
です。その人生の試みを、多様な側面からたどっていきます。また、<br />
福沢を創立者とする慶應義塾が近代日本の歩みの中でたどった歴史<br />
と、そこに共有された精神、近代に投げかけた課題や限界について<br />
も考察してみます。映像資料、史跡見学なども交えながら、福沢と<br />
いう人、慶應義塾という学校について、改めて考えてみたいと思い<br />
ます。<br />
テキスト(教科書):<br />
指定しない。