商学部(塾外用) - 慶應義塾大学-塾生HP
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書物と文化Ⅰ 2単位 (春学期)<br />
日本の書物:その歴史と種類を学ぶ<br />
斯道文庫教授 佐々木 孝浩<br />
授業科目の内容:<br />
古典文化は書物によって伝えられてきました。いわば書物は文化<br />
の器であるわけですが,その器の形状や種類によって,盛られるも<br />
のに違いがあることは,あまり意識されることがありません。遠回<br />
りの様でも,書物の特徴や特性を学んでおけば,書物の内容を学ぶ<br />
際に,通常の視点では得られない多くの情報を得ることができます。<br />
この講義では,書物とはどういうものなのかを,特に日本の書物を<br />
対象として,その歴史と種類を理解することを目的として,できる<br />
だけ多くの現物に触れつつ,判りやすく講義していきます。<br />
テキスト(教科書):<br />
藤井隆『日本古典書誌学総説』(和泉書院,2100 円)<br />
参考書:<br />
開講時に説明します。<br />
書物と文化Ⅱ 2単位 (秋学期)<br />
日本の書物:情報伝達媒体としての役割<br />
斯道文庫教授 佐々木 孝浩<br />
授業科目の内容:<br />
書物は文化の器です。今日風に言うと,情報伝達媒体ということ<br />
になります。フロッピーやCD,DVD,USB メモリー等々に様々な<br />
特性があるように,保存する内容に応じて,書物の形態が選択され<br />
ました。書物の内容と形態の関係は,余り注目されることはありま<br />
せんが,それだけにそのことを知っていると,書物の内容を研究す<br />
る際に,新たな視点を有することができます。この講義では,日本<br />
の書物の形態と内容にどのような関係があり,それを知ることがど<br />
のような役に立つのかを,できるだけ多くの現物に触れつつ,判り<br />
やすく講義していきます。併せて,書物を研究する方法をも履修者<br />
の目的意識に即して説明します。<br />
65<br />
テキスト(教科書):<br />
藤井隆『日本古典書誌学総説』(和泉書院,2100 円)<br />
参考書:<br />
開講時に説明します。<br />
書物文化史研究Ⅰ 2単位 (春学期)<br />
中国の書物と文化<br />
斯道文庫教授 髙橋 智<br />
授業科目の内容:<br />
中国における書物と歴史の関わりについての概要を講義する。漢<br />
字文化は中国独自の文字文化であり,大陸周辺国家に多大な影響を<br />
もたらし,今日に至っている。中国では,文字文化が,古来,政治<br />
経済など,人間社会の規範をも作り出してきたと考えられている。<br />
文字文化の象徴である,その書物とはどんなものなのか,そしてど<br />
んな歴史を展開してきたのか。書物を大きな枠組みでとらえてみよ<br />
う。<br />
テキスト(教科書):<br />
特になし。随時プリントなど配布する。<br />
参考書:<br />
米山寅太郎『図説中国印刷史』(汲古書院・平成17)<br />
書物文化史研究Ⅱ 2単位 (秋学期)<br />
書物文化学の技法<br />
斯道文庫准教授 住吉 朋彦<br />
授業科目の内容:<br />
書物は、思考の容れ物であるばかりか、失われた言語生活を伝え<br />
る遺品でもあり、個人の生涯を越えて受け継がれる財産でもある。<br />
書物をめぐる文化現象は一通りではなく、様々の角度から探るべき、<br />
多くの側面を含んでいる。また、こうした文化の核となった書物そ<br />
のものは、あたかも生命のある如く、その姿を少しずつ変え、自ら<br />
の複製を繰り返してきた。そこで私たちが、多様な書物文化を探っ<br />
て、人間社会の一端を垣間見ようとする時、書物自体をしっかり捕<br />
諸<br />
研<br />
究<br />
所