平 成 1 9 年 度 熱可塑性樹脂複合材料の機械工業 ... - 素形材センター
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いている装置であり、一角では FMLC 材(GLARE と思われる)を後加工(曲げ加工)した<br />
ものの材料試験を行っていた。<br />
設備の稼動状況をみると、プレス<strong>成</strong>形や融着については一息ついている感があり、訪<br />
問時に見学できたのはリアクション樹脂による VaRTM <strong>成</strong>形の研究のみであった。<br />
プレス<strong>成</strong>形技術は IVW と並んでデルフト大が長く取り組んできた技術であり、繊維配<br />
向やプレス加工方法による<strong>成</strong>形性を、実験や積層板の層ずれまで考慮したシミュレーシ<br />
ョンで検証し研究を進めている。<br />
低粘<strong>度</strong>のリアクションタイプ熱可塑樹脂は低温プロセスの VaRTM <strong>成</strong>形を可能にし、大<br />
型化、三次元形状への対応、さらには非高耐熱型による低コスト化までが可能となる。デ<br />
ルフト大では PA-6 などを中心に研究を進めている。<br />
設備調査時の写真を図 7.6.4-1~図 7.6.4-12 に示す。<br />
(5)その他<br />
博士課程の学生には研究費として<strong>年</strong>間5万ユーロほど出費しており、学生には3万ユー<br />
ロほどが収入として残るとのこと。これは<strong>年</strong>収400万以上に相当し、学振などよりも多<br />
い額になる。<br />
他のコンポジット研究では、ナチュラルファイバーの研究を同志社大学の藤井先生たち<br />
と研究を進めている。その中で、熱可塑性コンポジットを使った研究も進めており、用途<br />
としては、航空機ならびに風車などが対象になっている。<br />
図 7.6.4-1 プレス機(外観) 図 7.6.4-2 プレス機内部 図7.6.4-3 大型プレス機用プリヒーター<br />
図7.6.4-4 昆錬機&シート<strong>成</strong>形機 図7.6.4-5 分析と設置中エリア (全体はこの 3 倍)<br />
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