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平 成 1 9 年 度 熱可塑性樹脂複合材料の機械工業 ... - 素形材センター

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7.6.5 CFK Valley Stade<br />

(1)調査日時<br />

2008/1/17 10:00-12:00<br />

(2)面談者<br />

Dr. Andreas Baar (Head of Main Office)<br />

Prof. Dr. -Ing. Wilm Unckenbold (Private University of Applied Sciences)<br />

Niko Naumann (Dipl. Wirt. -Ing., Composite Technology Center Stade)<br />

(3)機関概要<br />

エアバスの尾翼工場近くに設立された炭素繊維複合材料の開発センター(High<br />

Technology Cluster)である。中にはリサイクルに特化したセンターや大学なども設立され<br />

ている。CFK はドイツ語で CFRP の意味。<br />

(4)調査内容<br />

CFK Valley では Naumann氏の案内により CTC (Composite Technology Center Stade)の工場<br />

設備において、自動化された Tape placement 装置が稼動している様子を見学した。現在は<br />

PEEK、PPS、PEI が多く用いられているが、<strong>成</strong>形性、耐熱性の点から PEKK が注目されて<br />

いる。<br />

現在、熱可塑性樹脂複合材料(TPC)の製造プロセスの自動化技術の開発が進められて<br />

いるが、自動化技術が進歩し製造コストが低下すれば、TPC の適用範囲は現状よりも拡大<br />

していくだろうとのこと。また、TPC の市場がさらに<strong>成</strong>長するためには、材料そのものの<br />

コストの低下も必要であるという。今後、TPC の適用拡大が望まれるのは、第一は自動車<br />

分野であり、海上石油採掘事業や装甲車などでも期待できるとのこと。また、TPC の部品<br />

製造プロセスには基材とスチフナなどの取り付けパーツの接合性向上のための十分な加工<br />

時間が必要であり、製造スピードの点で妥協することなく、この問題が解決されることが<br />

必要であるという。<br />

CFK Valley にはいくつかのセクションが存在し、<strong>成</strong>形プロセスだけではなくリサイクル<br />

をメインとする部署も存在する。リサイクル技術の基礎は確立されており、今後の課題は<br />

リサイクル規模をいかに拡大していくかとのこと。<br />

(5)その他<br />

CFK Valley はニーダーザクソン州の自治体が中心となって設立した技術クラスターであ<br />

る。参加する企業は、参加のための費用が要求されるが、欧州ではエアバスを中心に航空<br />

機関係のメーカーやコンポジットを扱うメーカーなどの連携が重要視されることから、こ<br />

のようなクラスターも活性化されているものと思われる。(図 7.6.5-1 および図 7.6.5-2 参照)<br />

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